出産の殻
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− | + | 採用されるクリーチャーは様々。汎用性が高いもの、[[アーティファクト]][[除去]]などの[[シルバーバレット]]要員はもちろん、ビートダウンには[[重い|重]]すぎるクリーチャー、あまりにニッチな能力を持ったクリーチャーでも、この[[デッキ]]では平然と使われることがある。 | |
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− | *性質上、1枚[[挿す|挿し]] | + | *性質上、1枚[[挿す|挿し]]を多用した非常に長い[[デッキリスト]]になる。 |
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− | + | [[海門の神官/Sea Gate Oracle]]や[[定業/Preordain]]が[[落ちる|落ち]]、[[青]]の[[ライブラリー操作]]を中心とした構築は難しくなる。しかし一方で[[イニストラード・ブロック]]のメカニズムである[[不死]]や[[明滅]]、[[狼男]]は[[デッキ]]との相性がよく、[[闇の隆盛]]以降は大きな活躍を見せるようになった。 | |
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*備考 | *備考 | ||
− | **[[グランプリ横浜12]] | + | **[[グランプリ横浜12]] ベスト4([http://coverage.mtg-jp.com/gpyok12/ 参考]) |
**使用者:[[角岡利幸]] | **使用者:[[角岡利幸]] | ||
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+ | *[[赤緑白]]のタイプ。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | *[http://mtg-jp.com/reading/tsumura/001719/ 津村健志の『先取り!』スタンダード・アナライズ 第59回:新たなる時代の幕開け・《出産の殻》デッキ特集] | + | *[http://mtg-jp.com/reading/tsumura/001719/ 津村健志の『先取り!』スタンダード・アナライズ 第59回:新たなる時代の幕開け・《出産の殻》デッキ特集](mtg-jp.com、文:[[津村健志]]) |
+ | *[http://mtg-jp.com/reading/tsumura/002196/ 津村健志の『先取り!』スタンダード・アナライズ 第72回:新環境の《出産の殻》デッキ特集](同上) | ||
*[[欠片の双子]] | *[[欠片の双子]] | ||
*[[無限頑強]] | *[[無限頑強]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] |
2012年10月24日 (水) 15:31時点における版
出産の殻(Birthing Pod)は、出産の殻/Birthing Podを軸としたビートダウンデッキの総称。単に殻(Pod)とも。
新たなるファイレクシア参入後のスタンダードおよびミラディンの傷跡ブロック構築に現れた。後にモダンでも登場。緑を中心とした多色で組まれる。
目次 |
概要
アーティファクト
((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
(1)(緑/Φ),(T),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから、その生け贄に捧げたクリーチャーのマナ総量に1を足した値に等しい値のマナ総量を持つクリーチャー・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。起動はソーサリーとしてのみ行う。
マナ・クリーチャーから高速で出産の殻/Birthing Podを設置、毎ターンクリーチャーを入れ替えながらCIP能力・PIG能力でアドバンテージを稼ぎ、最後は高マナ域のフィニッシャーや、クリーチャーによる瞬殺コンボに繋げて勝利する。
採用されるクリーチャーは様々。汎用性が高いもの、アーティファクト除去などのシルバーバレット要員はもちろん、ビートダウンには重すぎるクリーチャー、あまりにニッチな能力を持ったクリーチャーでも、このデッキでは平然と使われることがある。
特定のキーカードに依存するデッキの例に漏れず、出産の殻を引けない、あるいは対処されると動きが弱くなってしまう。このため何らかの工夫がなされることも多い。
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
海門の神官/Sea Gate Oracleや定業/Preordainが落ち、青のライブラリー操作を中心とした構築は難しくなる。しかし一方でイニストラード・ブロックのメカニズムである不死や明滅、狼男はデッキとの相性がよく、闇の隆盛以降は大きな活躍を見せるようになった。
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
このクリーチャーが戦場に出るか《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》に変身するたび、緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体生成し、あなたは2点のライフを得る。
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、高原の狩りの達人を変身させる。
Ravager of the Fells / 高原の荒廃者
〔赤/緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)
トランプル
このクリーチャーが《高原の荒廃者/Ravager of the Fells》に変身するたび、対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とし、そのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーがコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とする。高原の荒廃者はその前者に2点のダメージを与え、その後者に2点のダメージを与える。
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が呪文を2つ以上唱えていた場合、高原の荒廃者を変身させる。
クリーチャー — 天使(Angel)
瞬速
飛行
修復の天使が戦場に出たとき、あなたがコントロールする天使(Angel)でないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放し、その後そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻してもよい。
最初に登場したのは同環境の赤緑ビートダウン・赤緑白ビートダウンに近い構成の赤緑白のタイプ。出産の殻/Birthing Podとのシナジーがあるだけでなく、単体での性能も高い絡み根の霊/Strangleroot Geist、刃の接合者/Blade Splicer、高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsを多めに採用し、マナ・クリーチャーからこれらを連打する緑系中速ビートダウンの形を取っている。これにより、出産の殻に依存せずとも十分に戦えるのが特徴。
アヴァシンの帰還では修復の天使/Restoration Angelや忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned、基本セット2013からはエルフの幻想家/Elvish Visionaryやスラーグ牙/Thragtuskと、カードプールが広がるたびに強化され、環境終盤には赤緑ビートダウンを追い抜いてメタの一角を占めるまでになった。
またその頃には緑白青など、様々なカラーパターンが姿を現すようになっている。さらにゾンビデッキとハイブリッドした黒緑系のデッキ、Zombie Podも登場した(→ゾンビ (デッキ)#イニストラード・ブロック期)。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「闇の隆盛」 ベスト8(参考)
- 使用者:Lukas Blohon
- フォーマット
- 赤緑白のタイプ。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
出産の殻/Birthing Podを中心としたデッキは新たなるファイレクシアの参入直後から研究されていたが、その当時は圧倒的なデッキパワーを持つCaw-Bladeの最盛期であり、アーティファクトへの風当たりも厳しく、活躍は難しかった。2枚の禁止措置により環境が落ち着くとともに、直後の基本セット2012で幻影の像/Phantasmal Imageや真面目な身代わり/Solemn Simulacrumが追加されたことで、出産の殻の最初のバージョンがトーナメントシーンに現れるようになった。
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
あなたは幻影の像を、それがそれの他のタイプに加えてイリュージョン(Illusion)であり、「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。」を持つことを除き、戦場に出ているクリーチャー1体のコピーとして戦場に出してもよい。
0/0クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
海門の神官が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。それらの1枚をあなたの手札に加え、もう1枚をあなたのライブラリーの一番下に置く。
1/3主に青を2色目とし、海門の神官/Sea Gate Oracleと定業/Preordain・思案/Ponderによってデッキの安定性を確保している。また幻影の像とファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorphの2大コピークリーチャーは、CIP能力の再利用、対戦相手のクリーチャーを利用したマナ域のジャンプアップ、出産の殻自体の倍化(後者のみ)と、多くの働きを見せる非常に重要なパーツ。
青赤緑のデッキは第2の勝ち手段を得るべく欠片の双子とハイブリッドした、Twin Podと呼ばれるタイプになることが多い(→欠片の双子#スタンダード)。これに対し緑白青のデッキは、滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojournerや太陽のタイタン/Sun Titanといった追加のアドバンテージ源を用意し、ヴェンセール+石角の高官/Stonehorn Dignitaryのロックコンボを仕込む形を取る。
サンプルレシピ
- 備考
- フランス選手権11 第7位 (参考)
- 使用者:Olivier Ruel
- フォーマット
GWU Birthing Pod [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑白青のタイプ。
モダン
モダン環境にも存在しており、カードプールが広がったことでスタンダードよりもさらに多様なクリーチャーが採用される。
クリーチャー — アウフ(Ouphe)
台所の嫌がらせ屋が戦場に出たとき、あなたは2点のライフを得る。
頑強(このクリーチャーが死亡したとき、その上に-1/-1カウンターが置かれていなかった場合、それを-1/-1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
クリーチャー — 天使(Angel)
瞬速
飛行
修復の天使が戦場に出たとき、あなたがコントロールする天使(Angel)でないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放し、その後そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻してもよい。
出産の殻/Birthing Podのサーチ性能を活かし、クリーチャーをキーカードとした何かしらのコンボを取り入れているものが多い。追加のサーチ手段としては主に召喚の調べ/Chord of Calling+根の壁/Wall of Rootsのギミックが用いられる。この点、純粋なビートダウンというよりは一種のコンボデッキとしての側面を持ち合わせているとも考えられる。
初期は臓物の予見者/Viscera Seer+シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast+台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks(残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap)による無限頑強コンボを搭載した、メリーラ・ポッド(Melira Pod)と呼ばれる黒緑白のタイプがほとんどであった(→無限頑強#モダン)。
その後、アヴァシンの帰還で相性抜群の修復の天使/Restoration Angelが登場。多数採用された187クリーチャーのCIP能力を再利用できるというだけでなく、鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerとの無限トークンコンボという新たな勝ち手段を得たことで、メリーラ・コンボ不採用の赤緑白のタイプが成立するようになった。
サンプルレシピ
RGW Pod [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 赤緑白のタイプ。