珊瑚の暴君、ケローナ/Caelorna, Coral Tyrant
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2025年3月16日 (日) 23:46時点における最新版
霊気走破のバニラの伝説のクリーチャーサイクル、青は高タフネスのブロッカー。
登場時点で2マナデメリットなしクリーチャーの最大タフネスは6であり、8はかなりの堅さ。余程の相手でなければガッチリと受け止める。防衛は持たないので包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerの系譜に当たるいわゆる重厚能力と組み合わせれば、2マナにして実質8/8という圧倒的なサイズを与えられ、如何にバニラと言えど対戦相手の脅威として十分な制圧力を発揮できる。登場時のスタンダードの範囲では床岩の亀/Bedrock Tortoiseと一時的にしか付与できない世渡り上手の交渉人/Streetwise Negotiator程度だが、カードプールの広いフォーマットでは相性の良いカードが増える。育殻組の誉れ/The Pride of Hull Cladeとも相性が良く、あちらのコスト減少能力によって綺麗なマナカーブを描ける。
リミテッドでもブロッカーとしての信頼性は非常に高く、霊気走破においてアンコモン以下で単独でこれを突破できるのは大地の暴君、テリアン/Terrian, World Tyrantのみ。受け身な性能かつ伝説のため積極的にピックしたいほどのカードではなく、機体や乗騎の活用に一切寄与しない点も物足りなく、白青・青黒のアーキタイプであるアーティファクトシナジーに貢献しないあたりも見劣りするが、長期戦にもつれこみがちな青にはそこそこ向いている。エンジン始動!を巡る攻防にあたって軽いクリーチャーが多めに要求される環境であり、ブースター・ドラフトではなかなかピックされずに流れてくることも多いため、2マナ以下のクリーチャーの確保に困った際はつまんでおくのも悪くない。
- 8枚目の伝説のタコカード。タフネスが8なのはタコだからなのだろうか。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
霊気走破の暴君サイクル。いずれも能力を持たない、いわゆるバニラの伝説のクリーチャー。稀少度はアンコモン。背景設定上はいずれもムラガンダ/Muragandaの存在である。
- 暁の暴君、サンダイヤル/Sundial, Dawn Tyrant
- 珊瑚の暴君、ケローナ/Caelorna, Coral Tyrant
- 飢えし暴君、カラクシオン/Kalakscion, Hunger Tyrant
- サウリドの暴君、ティロックス/Tyrox, Saurid Tyrant
- 大地の暴君、テリアン/Terrian, World Tyrant
[編集] ストーリー
ケローナ/Caelornaは、ムラガンダ/Muragandaの海に棲むタコ。雌。
ケローナは巨大なタコで、何世紀もの間、ムラガンダの珊瑚柱の奥深くに潜んでおり、そのためこの次元/Planeにおける破壊的な月の破片の落下からは守られていた。彼女は自然のままの力線を糧とし、魔力の源を自らの姿に取り込んでいた。かつては貪欲な擬似冬眠の中でたらふく喰らうことに満足していたが、霊気/Aetherと機械の騒音が彼女の注意を地表へと向けた。今や彼女は海底の深みから姿を現している。かつて満喫した故郷の、狂気的な渦巻きとほぼ貫通不能な珊瑚の鎧をその身に刻んで。
何世紀にも渡り彼女は深海の底を故郷として育ち、ムラガンダの月の隕石に脅かされることもなく、海底を走る原初の力線を糧にした。彼女が海上に姿を現わしたとき、彼女が故郷と呼ぶ深みの珊瑚もともに浮かび上がった。
- イラストではギラプール・グランプリ/The Ghirapur Grand Prixのコースを触手で容易く破壊しており、とてもパワー0には見えない。