サウリドの暴君、ティロックス/Tyrox, Saurid Tyrant
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+ | ティロックスは[[ムラガンダ/Muraganda#サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy|サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy]]の悪名高き不滅者/Immortalで、その残忍な強さとずる賢い戦術の両方で知られている。[[ギラプール・グランプリ/The Ghirapur Grand Prix]]がムラガンダにやってきた際に、ティロックスは権力を手に入れる好機を見出した。[[アヴィシュカー/Avishkar]]の外交団がムラガンダとの和平を仲介したと信じてこの[[次元/Plane]]を去ると、ティロックスは配下の[[ムラガンダ/Muraganda#略奪者|略奪者]]たちの軍団に命じて、コース沿いの隘路に待ち伏せを仕掛けさせた。ティロックスのならず者的な行動に対する独裁政権の反応は鈍くなるだろう。そしてこのレースの技術を鹵獲してジャックすることで、独裁政権首都の豪奢で怠惰な王朝から途轍もない権力を取り戻すことができる、そうこの不滅者は信じている。 | ||
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+ | {{フレイバーテキスト|アヴィシュカーの派遣団はサウリド独裁政権との協定は結ばれたものと考えていたが、それは大きな間違いであった。独裁政権にとって外交とは、ペンではなく剣の問題である。グランプリの防衛体制を試すことは、彼らの流儀では対案の提示にすぎないのだ。}} | ||
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+ | *名前の由来は恐竜の代表格、[[Wikipedia:ja:ティラノサウルス|ティラノサウルス・レックス]](Tyrannosaurus rex)だろう。英語のtyrantとは同じ語源の言葉であるため、英語版の[[カード名]]は「'''Tyr'''ox, Saurid '''Tyr'''ant」と頭韻を踏む形になっている。 | ||
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+ | ===登場作品・登場記事=== | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-of-aetherdrift The Legends of Aetherdrift]([[Daily MTG]] [[2025年]]2月3日 [[Miguel Lopez]]著) | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[恐竜#ムラガンダ|サウリド/Saurid]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | ||
*[[カード個別評価:霊気走破]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:霊気走破]] - [[アンコモン]] | ||
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2025年2月11日 (火) 19:47時点における最新版
霊気走破のバニラの伝説のクリーチャーサイクル、赤バージョン。2マナ4/1の恐竜・戦士。
マナレシオ自体は優れているが、1/1トークン相手にすら立ち往生してしまうタフネスの脆さが弱点。特に構築で用いる場合、アタッカーとして運用するなら除去を重点的に積んだデッキでないとパワーを活かしづらく、ブロッカーに終始させると松明の壁/Wall of Torchesと大差ないため、単体では今ひとつ扱いづらい。伝説である点を活用する、比較的軽い恐竜であることを活かしてタイプ的デッキに採用する、後述するように高パワーを戦闘以外で活かすなど、何らかの工夫がほしい。
リミテッドにおいても脆さは気になるところだが、機体/乗騎が多数存在する霊気走破においては、低マナ・コスト・高パワーのこれは搭乗/騎乗要員として有用。それとともに、格上相手への相打ち用ブロッカーとして運用するのがベターだろう。墓地に行きやすいバニラという点では、牙ドルイドの召喚士/Fang-Druid Summonerおよび残骸からの再生/Rise from the Wreckとも好相性であり併用しやすい。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
霊気走破の暴君サイクル。いずれも能力を持たない、いわゆるバニラの伝説のクリーチャー。稀少度はアンコモン。背景設定上はいずれもムラガンダ/Muragandaの存在である。
- 暁の暴君、サンダイヤル/Sundial, Dawn Tyrant
- 珊瑚の暴君、ケローナ/Caelorna, Coral Tyrant
- 飢えし暴君、カラクシオン/Kalakscion, Hunger Tyrant
- サウリドの暴君、ティロックス/Tyrox, Saurid Tyrant
- 大地の暴君、テリアン/Terrian, World Tyrant
[編集] ストーリー
ティロックス/Tyroxは、ムラガンダ/Muragandaに住むサウリド/Saurid。男性(イラスト)。
ティロックスはサウリド独裁政権/The Saurid Autocracyの悪名高き不滅者/Immortalで、その残忍な強さとずる賢い戦術の両方で知られている。ギラプール・グランプリ/The Ghirapur Grand Prixがムラガンダにやってきた際に、ティロックスは権力を手に入れる好機を見出した。アヴィシュカー/Avishkarの外交団がムラガンダとの和平を仲介したと信じてこの次元/Planeを去ると、ティロックスは配下の略奪者たちの軍団に命じて、コース沿いの隘路に待ち伏せを仕掛けさせた。ティロックスのならず者的な行動に対する独裁政権の反応は鈍くなるだろう。そしてこのレースの技術を鹵獲してジャックすることで、独裁政権首都の豪奢で怠惰な王朝から途轍もない権力を取り戻すことができる、そうこの不滅者は信じている。
アヴィシュカーの派遣団はサウリド独裁政権との協定は結ばれたものと考えていたが、それは大きな間違いであった。独裁政権にとって外交とは、ペンではなく剣の問題である。グランプリの防衛体制を試すことは、彼らの流儀では対案の提示にすぎないのだ。
- 名前の由来は恐竜の代表格、ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)だろう。英語のtyrantとは同じ語源の言葉であるため、英語版のカード名は「Tyrox, Saurid Tyrant」と頭韻を踏む形になっている。