敵意ある宿屋/Hostile Hostel

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[[土地]]から[[クリーチャー]]に[[変身する両面カード]]。宿泊客3名の魂を喰らって動き出す、[[ホラー|恐怖の]][[構築物|宿屋]]。
 
[[土地]]から[[クリーチャー]]に[[変身する両面カード]]。宿泊客3名の魂を喰らって動き出す、[[ホラー|恐怖の]][[構築物|宿屋]]。
  
[[変身]]条件にやや難があり、都合2[[マナ]]+クリーチャー1体の[[生け贄に捧げる|生け贄]]が必要な[[ソーサリー・タイミング]]限定の[[起動型能力]]を3回[[解決]]する必要がある。実質的な[[コスト]]は合計6マナ+クリーチャー3体と非常に[[重い]]。[[死亡誘発]][[能力]]を持つクリーチャーや複数[[生成]]される[[トークン]]などを活用して[[アドバンテージ]]を失わないよう意識したい。
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[[変身]]条件にやや難があり、都合2[[マナ]]+クリーチャー1体の[[生け贄に捧げる|生け贄]]が必要な[[ソーサリー・タイミング]]限定の[[起動型能力]]を3回[[解決]]する必要がある。実質的な[[コスト]]は合計6マナ+クリーチャー3体と非常に[[重い]]。[[死亡誘発]][[能力]]を持つクリーチャーや複数[[生成]]される[[トークン]]などを活用して[[アドバンテージ]]を失わないよう意識したい。[[構築]]では[[ネファリアのグール呼び、ジャダー/Jadar, Ghoulcaller of Nephalia]]など、生贄の供給を安定させて、手早く可能なカードとの併用がしやすい。
  
手間がかかる分変身後の性能は高く、[[攻撃]][[誘発]]の[[ドレイン]]と[[フェイズ・アウト]]による[[除去耐性]]を併せ持った[[大型クリーチャー]]になる。3/7と高[[タフネス]]で場持ちがよく、がっちりと守りつつ隙を見ての攻撃でドレイン能力と合わせて大きく[[ライフ]]を削り取れる。フェイズ・アウトによる除去耐性はなかなか優秀だが、4マナと結構な[[コスト]]がかかるので、変身直後に除去されてしまわないように注意が必要。
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手間がかかる分変身後の性能は高く、[[攻撃]][[誘発]]の[[ドレイン]]と[[フェイズ・アウト]]による[[除去耐性]]を併せ持った[[大型クリーチャー]]になる。3/7と高[[タフネス]]で場持ちがよく、がっちりと守りつつ隙を見ての攻撃でドレイン能力と合わせて大きく[[ライフ]]を削り取れる。フェイズ・アウトによる除去耐性はなかなか優秀だが、4マナと結構な[[コスト]]がかかるので、変身直後に除去されてしまわないように注意が必要。ただし、登場時の[[スタンダード]]には[[ミシュラランド]]が多数存在しており、土地枠で搭載できるクリーチャーという強みが薄れてしまっている。
  
[[リミテッド]]ではクリーチャー同士が睨み合い膠着した盤面で輝く。攻撃しつつ迎撃されそうになったらフェイズ・アウトして逃れ、誘発済みのドレインでじわじわとライフを削り取っていく。変身のコストは[[新米密教信者/Novice Occultist]]や大量に出現する[[腐乱]][[ゾンビ]]・トークンがうってつけ。ただしトークンは[[墓地]]に落ちないため、変身後のドレインを強化することは出来ない点に注意が必要となる。
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変身まで漕ぎつける事に過度な期待をせず、デッキカラーを問わず土地枠で搭載できる[[サクり台]]という希少な性質をメインに用いる方が無難に使えるという面もある。除去に対応してかわす事などは出来ないが、[[死亡誘発]]、生け贄誘発カウント稼ぎや、両面クリーチャーを[[第1面]]よりも死亡させた後の[[第2面]]の能力の方を当てに採用する場合などの支援に手頃。ミシュラランドの影響で[[廃墟の地/Field of Ruin]]の搭載率も高いため、アドバンテージを失って終わり、となりがち。いざクリーチャー化してもドレインが有効な数値になるまでにはそれなりの[[ターン]]数と、クリーチャー・カード枚数が必要となる点も少々辛い。[[サイドアウト]]の選択肢は常に持っておこう。ちなみに、3回用いた後の変身は強制で、その後は土地としての性質を失う。廃墟の地は食らわなくなる一方、逆にクリーチャー[[除去]][[アーティファクト]]破壊には弱くなってしまう。生け贄だけでなく、マナも生み出せなくなるため[[マナスクリュー]]を引き起こしやすくなる点も忘れずに。
  
[[構築]]では[[ネファリアのグール呼び、ジャダー/Jadar, Ghoulcaller of Nephalia]]など、生贄の供給を安定させて、手早く可能なカードとの併用がしやすい。ただし、登場時の[[スタンダード]]には[[ミシュラランド]]が多数存在しており、土地枠で搭載できるクリーチャーという強みが薄れてしまっている。ミシュラランドの影響で[[廃墟の地/Field of Ruin]]の搭載率も高いため、アドバンテージを失って終わり、となりがち。いざクリーチャー化してもドレインが有効な数値になるまでにはそれなりの[[ターン]]数と、クリーチャー・カードが必要となる点も少々辛い。メタゲームによっては採用可能だが、[[サイドアウト]]の選択肢は常に持っておこう。ちなみに、クリーチャー化した後は土地としての性質を失う。廃墟の地は食らわなくなる一方、逆にクリーチャー[[除去]]や[[アーティファクト]]破壊には弱くなってしまう。マナも生み出せなくなるため[[マナスクリュー]]を引き起こしやすくなる点も忘れずに。
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[[リミテッド]]ではクリーチャー同士が睨み合い膠着した盤面で輝く。攻撃しつつ迎撃されそうになったらフェイズ・アウトして逃れ、誘発済みのドレインでじわじわとライフを削り取っていく。変身のコストは[[新米密教信者/Novice Occultist]]や大量に出現する[[腐乱]][[ゾンビ]]・トークンがうってつけ。ただしトークンは[[墓地]]に落ちないため、変身後のドレインを強化することは出来ない点に注意が必要となる。
  
 
*変身は起動型能力の一部として実行されるので、何らかの手段で起動型能力を経由せずに魂魄カウンターが3個置かれたとしても変身はできない。
 
*変身は起動型能力の一部として実行されるので、何らかの手段で起動型能力を経由せずに魂魄カウンターが3個置かれたとしても変身はできない。
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*[[第1面]]の英語名は"hostile"と"hostel"で押韻、[[第2面]]の英語名は「忍び寄る」を意味する"creeping in"とかけたシャレ。
 
*[[第1面]]の英語名は"hostile"と"hostel"で押韻、[[第2面]]の英語名は「忍び寄る」を意味する"creeping in"とかけたシャレ。
 
*日本語名も「旅館」を本来の意味に加え、文字通りの「旅する館」と取れるようにしていると思われる。
 
*日本語名も「旅館」を本来の意味に加え、文字通りの「旅する館」と取れるようにしていると思われる。
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==開発秘話==
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このカードはデザイナーが[[ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey]]に感銘を受け、あちらの「クリーチャーを生け贄に変身する土地」というコンセプトは踏襲しつつも異なる[[フレイバー]]を持ったカードを作ろうとして生み出された。
  
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当初は「生きている屋敷」というフレイバーのカードで、第2面は4/3[[威迫]]・[[絆魂]]かつ[[屍肉喰らい/Carrion Feeder]]と同じ[[強化]]能力を持っていた。しかし調整の過程で[[飛行]]を追加されると共に[[クリーチャー・タイプ]]をホラー・構築物から[[デーモン]]に変更されてしまいフレイバーが変わってしまった。その後、[[プレイ・デザイン・チーム]]によるテストプレイの最中に第2面の性能にさらなる調整が必要であると判断され、飛行を失うとともにクリーチャー・タイプも戻された。こうして、無事当初のフレイバーに回帰して印刷されたのである。
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*なお、上記の押韻を考えたのは[[Mark Gottlieb]]。
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;出典
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:[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/creeping-inn-hostile-hostel-2021-09-07 Creeping Inn to the Hostile Hostel]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0035402/ 敵意ある宿屋と忍び寄る旅館](Card Preview [[2021年]]9月7日 [[Reggie Valk]]著)
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[非マナ能力を持つ土地]]
 
*[[非マナ能力を持つ土地]]
 
*[[カード個別評価:イニストラード:真夜中の狩り]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:イニストラード:真夜中の狩り]] - [[神話レア]]

2023年12月13日 (水) 14:17時点における最新版


Hostile Hostel / 敵意ある宿屋
土地

(T):(◇)を加える。
(1),(T),クリーチャー1体を生け贄に捧げる:敵意ある宿屋の上に魂魄(soul)カウンター1個を置く。その後、これの上に3個以上の魂魄カウンターがあるなら、それらのカウンターを取り除き、これを変身させる。その後、これをアンタップする。起動はソーサリーとしてのみ行う。

Creeping Inn / 忍び寄る旅館
〔黒〕 アーティファクト クリーチャー — ホラー(Horror) 構築物(Construct)

忍び寄る旅館が攻撃するたび、あなたはあなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を追放してもよい。そうしたなら、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失い、あなたはX点のライフを得る。Xは、忍び寄る旅館によって追放されているクリーチャー・カードの枚数に等しい。
(4):忍び寄る旅館をフェイズ・アウトする。

3/7

土地からクリーチャー変身する両面カード。宿泊客3名の魂を喰らって動き出す、恐怖の宿屋

変身条件にやや難があり、都合2マナ+クリーチャー1体の生け贄が必要なソーサリー・タイミング限定の起動型能力を3回解決する必要がある。実質的なコストは合計6マナ+クリーチャー3体と非常に重い死亡誘発能力を持つクリーチャーや複数生成されるトークンなどを活用してアドバンテージを失わないよう意識したい。構築ではネファリアのグール呼び、ジャダー/Jadar, Ghoulcaller of Nephaliaなど、生贄の供給を安定させて、手早く可能なカードとの併用がしやすい。

手間がかかる分変身後の性能は高く、攻撃誘発ドレインフェイズ・アウトによる除去耐性を併せ持った大型クリーチャーになる。3/7と高タフネスで場持ちがよく、がっちりと守りつつ隙を見ての攻撃でドレイン能力と合わせて大きくライフを削り取れる。フェイズ・アウトによる除去耐性はなかなか優秀だが、4マナと結構なコストがかかるので、変身直後に除去されてしまわないように注意が必要。ただし、登場時のスタンダードにはミシュラランドが多数存在しており、土地枠で搭載できるクリーチャーという強みが薄れてしまっている。

変身まで漕ぎつける事に過度な期待をせず、デッキカラーを問わず土地枠で搭載できるサクり台という希少な性質をメインに用いる方が無難に使えるという面もある。除去に対応してかわす事などは出来ないが、死亡誘発、生け贄誘発カウント稼ぎや、両面クリーチャーを第1面よりも死亡させた後の第2面の能力の方を当てに採用する場合などの支援に手頃。ミシュラランドの影響で廃墟の地/Field of Ruinの搭載率も高いため、アドバンテージを失って終わり、となりがち。いざクリーチャー化してもドレインが有効な数値になるまでにはそれなりのターン数と、クリーチャー・カード枚数が必要となる点も少々辛い。サイドアウトの選択肢は常に持っておこう。ちなみに、3回用いた後の変身は強制で、その後は土地としての性質を失う。廃墟の地は食らわなくなる一方、逆にクリーチャー除去アーティファクト破壊には弱くなってしまう。生け贄だけでなく、マナも生み出せなくなるためマナスクリューを引き起こしやすくなる点も忘れずに。

リミテッドではクリーチャー同士が睨み合い膠着した盤面で輝く。攻撃しつつ迎撃されそうになったらフェイズ・アウトして逃れ、誘発済みのドレインでじわじわとライフを削り取っていく。変身のコストは新米密教信者/Novice Occultistや大量に出現する腐乱ゾンビ・トークンがうってつけ。ただしトークンは墓地に落ちないため、変身後のドレインを強化することは出来ない点に注意が必要となる。

  • 変身は起動型能力の一部として実行されるので、何らかの手段で起動型能力を経由せずに魂魄カウンターが3個置かれたとしても変身はできない。
  • 色マナを生み出さず、起動型能力にも使わないためどの色でも使えるサクり台ではあるが、第2面であるため、固有色となる。統率者戦ブロールでは注意。
  • 第1面の英語名は"hostile"と"hostel"で押韻、第2面の英語名は「忍び寄る」を意味する"creeping in"とかけたシャレ。
  • 日本語名も「旅館」を本来の意味に加え、文字通りの「旅する館」と取れるようにしていると思われる。

[編集] 開発秘話

このカードはデザイナーがウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbeyに感銘を受け、あちらの「クリーチャーを生け贄に変身する土地」というコンセプトは踏襲しつつも異なるフレイバーを持ったカードを作ろうとして生み出された。

当初は「生きている屋敷」というフレイバーのカードで、第2面は4/3威迫絆魂かつ屍肉喰らい/Carrion Feederと同じ強化能力を持っていた。しかし調整の過程で飛行を追加されると共にクリーチャー・タイプをホラー・構築物からデーモンに変更されてしまいフレイバーが変わってしまった。その後、プレイ・デザイン・チームによるテストプレイの最中に第2面の性能にさらなる調整が必要であると判断され、飛行を失うとともにクリーチャー・タイプも戻された。こうして、無事当初のフレイバーに回帰して印刷されたのである。

出典
Creeping Inn to the Hostile Hostel/敵意ある宿屋と忍び寄る旅館(Card Preview 2021年9月7日 Reggie Valk著)

[編集] 参考

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