悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(ページの作成:「{{#card:Demonlord Belzenlok}} {{未評価|ドミナリア}} ==参考== *カード個別評価:ドミナリア - 神話レア」)
 
 
(13人の利用者による、間の21版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Demonlord Belzenlok}}
 
{{#card:Demonlord Belzenlok}}
  
{{未評価|ドミナリア}}
+
[[ドミナリア]]のストーリーの悪役にして、[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ/Liliana]]と契約した最後の[[デーモン]]。[[飛行]]と[[トランプル]]に加え、[[ライフ]]と引き換えに[[カード・アドバンテージ]]を得られる[[ETB]][[能力]]を持つ。
 +
 
 +
ETB能力はライフと引き換えに大量の[[カード]]を[[ライブラリー]]から[[手札に加える|手札に加え]]られ得るという点で[[むかつき/Ad Nauseam]]を彷彿させるが、あちらと異なり[[土地]]は手に入らず、また逆に比較的[[重い]]カードが増えるほど得をする形になる。最低でも1枚は保障されるためカード・アドバンテージを得られ、[[マナ総量]]が4以上のカードが[[追放]]されればさらにアドバンテージを稼いで行ける。これを[[唱える|唱え]]られる[[マナ基盤]]のデッキならば他にもマナ総量が4以上のカードは一定程度投入しているであろうから、期待値としては悪くない。幾許かのライフこそ[[失う]]ものの、土地でないカード1枚につき1点ならばむしろ安いもの。おまけに「[[クリーチャー]]が[[与える]][[ダメージ]]」であるため、[[絆魂]]の付与などによって容易に帳消しにできる。
 +
 
 +
本体も6/6飛行トランプルと十分な[[マナレシオ]]を誇り、環境の主力クリーチャーの多くを一方的に討ち取れるのは頼もしい。[[除去耐性]]こそ高めの[[タフネス]]以外に持たないが、ETB能力で後続をある程度確保してくれるため[[単体除去]]なら[[アドバンテージ]]は失っていないのが強み。この[[サイズ]]のクリーチャーが手札を補充しながら降り立つのは、[[対戦相手]]からすれば堪ったものではないだろう。
 +
 
 +
[[リミテッド]]では出れば勝ちレベルの[[エンドカード|ボム]]。2枚程度でも手札を補充できれば、本体の戦力と合わせて大幅なアドバンテージとなる。[[構築]]においては除去耐性の低さが響くため[[コントロールデッキ|コントロール]]の[[フィニッシャー]]にこそ向かないが、[[ミッドレンジ]]における息切れ防止を兼ねた戦力として起用される可能性はある。また、[[灯争大戦]]で[[復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord]]で絆魂を付与してカードを引き切り[[神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries]]で[[勝利]]する[[コンボデッキ]]が組まれた。
 +
 
 +
*登場時点の[[スタンダード]]において、[[余波]]や[[即席]]など「マナ総量よりも実際に唱える際の[[マナ・コスト]]が安く済む」カードに恵まれているのは嬉しい点。構築次第ではデッキの[[マナカーブ]]を歪めすぎることなく、全ての土地でないカードを手札に加えることも可能。逆にマナ総量が3以下のカードを一種類だけ採用すれば、確実にそのカードを手に入れることもできる。上記のようにデメリットを帳消しにするのは容易であるため、最大限の恩寵を受けるのも一興。
 +
*ゼンディカーの夜明けで登場した[[第2面]]が[[土地]]である[[モードを持つ両面カード]]と相性がよく、土地の枚数をマナレシオ以下まで調整することが可能となった。高確率で大量ドローが狙えるほか、土地を投入せず[[神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries]]などデッキを0枚にするコンボでも使用可能となった。
 +
*初の[[エルダー]]・デーモン。また[[サイクル]]でなく1枚だけでエルダーの[[クリーチャー・タイプ]]を持つ初のカードでもある。
 +
 
 +
==ルール==
 +
*基本的な[[ルール]]は[[マナ総量]]を参照。
 +
*マナ総量が3以下で[[土地]]でないカードが[[追放]]されるか、[[ライブラリー]]が空になるまでは、手順を繰り返すのは強制である。リリースノートには、「《悪魔王ベルゼンロック》の恩寵の受け取りを、勝手に中断することは許されない」と洒落た記述がある<ref>[http://media.wizards.com/2018/downloads/DOM_Release_Notes/EN_MTGDOM_ReleaseNotes.docx Dominaria Release Notes]/[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0030361/ 『ドミナリア』 リリースノート]</ref>。
 +
*これにより追放された土地・カードは追放されたままとなる。
 +
**そのため[[モミール・ベーシック]]においてはほぼ敗北必至の致命的デメリットとなる。6マナ域には優秀なクリーチャーが多いため、これが出てきてしまうリスクを負うかどうか悩ましいところ。
 +
*[[手札に加える|手札に加えた]]カードの枚数分の[[ダメージ]]が、まとめて1回だけ[[与える|与え]]られる。1点のダメージを複数回受けるわけではない。
 +
 
 +
==開発秘話==
 +
リリアナと契約した悪魔のカードの[[P/T]]は彼女と戦った順に6/6([[魂の貯蔵者、コソフェッド/Kothophed, Soul Hoarder]])、7/7([[グリセルブランド/Griselbrand]])、8/8([[穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded]])であり、ベルゼンロックもこのパターンに沿って9/9とするべきか検討されたが、[[トーナメント]]シーンで使われる[[マナ・コスト]]にすることが優先され、6/6となった。また[[ETB]][[能力]]の[[手札]]増強は彼の知識との関連を、ダメージは彼の悪魔らしさを表している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/stories-dominaria-part-1-2018-04-16 Stories from Dominaria, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030501/ 『ドミナリア』での話 その1](Making Magic [[2018年]]4月16日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 +
 
 +
==関連カード==
 +
===サイクル===
 +
{{サイクル/ドミナリアの神話レアの単色の伝説のクリーチャー}}
 +
 
 +
==ストーリー==
 +
'''ベルゼンロック'''/''Belzenlok''は[[陰謀団/The Cabal]]を支配する[[エルダー|古の]][[デーモン/Demon|悪魔]]。[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]と魂の契約を交わした悪魔の1体でもある。
 +
 
 +
詳細は[[ベルゼンロック/Belzenlok]]を参照。
 +
 
 +
==脚注==
 +
<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[https://www.facebook.com/media/set/?set=a.10160186832600307.1073741943.201120755306&type=3 Legends of Dominaria]/[https://www.facebook.com/pg/MagicTheGathering.jp/photos/?tab=album&album_id=2127876447230013 ドミナリアの伝説たち]
 
*[[カード個別評価:ドミナリア]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:ドミナリア]] - [[神話レア]]
 +
*[[カード個別評価:統率者マスターズ]] - [[レア]]
 +
*[[Secret Lair Drop Series/2021年#Read The Fine Print|Secret Lair Drop Series: Read The Fine Print]]
 +
__NOTOC__

2024年1月31日 (水) 23:54時点における最新版


Demonlord Belzenlok / 悪魔王ベルゼンロック (4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) デーモン(Demon)

飛行、トランプル
悪魔王ベルゼンロックが戦場に出たとき、土地でないカードが追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ追放する。その後、そのカードをあなたの手札に加える。そのカードのマナ総量が4以上なら、この手順を繰り返す。悪魔王ベルゼンロックはあなたに、これによりあなたの手札に加えられたカード1枚につき1点のダメージを与える。

6/6

ドミナリアのストーリーの悪役にして、リリアナ/Lilianaと契約した最後のデーモン飛行トランプルに加え、ライフと引き換えにカード・アドバンテージを得られるETB能力を持つ。

ETB能力はライフと引き換えに大量のカードライブラリーから手札に加えられ得るという点でむかつき/Ad Nauseamを彷彿させるが、あちらと異なり土地は手に入らず、また逆に比較的重いカードが増えるほど得をする形になる。最低でも1枚は保障されるためカード・アドバンテージを得られ、マナ総量が4以上のカードが追放されればさらにアドバンテージを稼いで行ける。これを唱えられるマナ基盤のデッキならば他にもマナ総量が4以上のカードは一定程度投入しているであろうから、期待値としては悪くない。幾許かのライフこそ失うものの、土地でないカード1枚につき1点ならばむしろ安いもの。おまけに「クリーチャー与えるダメージ」であるため、絆魂の付与などによって容易に帳消しにできる。

本体も6/6飛行トランプルと十分なマナレシオを誇り、環境の主力クリーチャーの多くを一方的に討ち取れるのは頼もしい。除去耐性こそ高めのタフネス以外に持たないが、ETB能力で後続をある程度確保してくれるため単体除去ならアドバンテージは失っていないのが強み。このサイズのクリーチャーが手札を補充しながら降り立つのは、対戦相手からすれば堪ったものではないだろう。

リミテッドでは出れば勝ちレベルのボム。2枚程度でも手札を補充できれば、本体の戦力と合わせて大幅なアドバンテージとなる。構築においては除去耐性の低さが響くためコントロールフィニッシャーにこそ向かないが、ミッドレンジにおける息切れ防止を兼ねた戦力として起用される可能性はある。また、灯争大戦復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlordで絆魂を付与してカードを引き切り神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries勝利するコンボデッキが組まれた。

  • 登場時点のスタンダードにおいて、余波即席など「マナ総量よりも実際に唱える際のマナ・コストが安く済む」カードに恵まれているのは嬉しい点。構築次第ではデッキのマナカーブを歪めすぎることなく、全ての土地でないカードを手札に加えることも可能。逆にマナ総量が3以下のカードを一種類だけ採用すれば、確実にそのカードを手に入れることもできる。上記のようにデメリットを帳消しにするのは容易であるため、最大限の恩寵を受けるのも一興。
  • ゼンディカーの夜明けで登場した第2面土地であるモードを持つ両面カードと相性がよく、土地の枚数をマナレシオ以下まで調整することが可能となった。高確率で大量ドローが狙えるほか、土地を投入せず神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteriesなどデッキを0枚にするコンボでも使用可能となった。
  • 初のエルダー・デーモン。またサイクルでなく1枚だけでエルダーのクリーチャー・タイプを持つ初のカードでもある。

[編集] ルール

  • 基本的なルールマナ総量を参照。
  • マナ総量が3以下で土地でないカードが追放されるか、ライブラリーが空になるまでは、手順を繰り返すのは強制である。リリースノートには、「《悪魔王ベルゼンロック》の恩寵の受け取りを、勝手に中断することは許されない」と洒落た記述がある[1]
  • これにより追放された土地・カードは追放されたままとなる。
    • そのためモミール・ベーシックにおいてはほぼ敗北必至の致命的デメリットとなる。6マナ域には優秀なクリーチャーが多いため、これが出てきてしまうリスクを負うかどうか悩ましいところ。
  • 手札に加えたカードの枚数分のダメージが、まとめて1回だけ与えられる。1点のダメージを複数回受けるわけではない。

[編集] 開発秘話

リリアナと契約した悪魔のカードのP/Tは彼女と戦った順に6/6(魂の貯蔵者、コソフェッド/Kothophed, Soul Hoarder)、7/7(グリセルブランド/Griselbrand)、8/8(穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded)であり、ベルゼンロックもこのパターンに沿って9/9とするべきか検討されたが、トーナメントシーンで使われるマナ・コストにすることが優先され、6/6となった。またETB能力手札増強は彼の知識との関連を、ダメージは彼の悪魔らしさを表している[2]

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

ドミナリア神話レア単色伝説のクリーチャーサイクル

[編集] ストーリー

ベルゼンロック/Belzenlok陰謀団/The Cabalを支配する古の悪魔リリアナ・ヴェス/Liliana Vessと魂の契約を交わした悪魔の1体でもある。

詳細はベルゼンロック/Belzenlokを参照。

[編集] 脚注

  1. Dominaria Release Notes/『ドミナリア』 リリースノート
  2. Stories from Dominaria, Part 1/『ドミナリア』での話 その1(Making Magic 2018年4月16日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

MOBILE