クロック・パーミッション
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+ | 序盤に[[クリーチャー]]を[[展開]]し、ある程度の戦力を展開した後は[[打ち消す|打ち消し]]によって[[対戦相手]]の妨害手段や[[アドバンテージ]][[カード]]を打ち消し、そのまま勝負を決める。 | ||
− | [[ | + | クリーチャーが貧弱だが[[飛行]]のような[[回避能力]]の多い[[青]]を含んだ[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]は、(もちろん例外は存在するが)この形になる場合が多い。特に狭い[[カードプール]]だと、良質なクリーチャーを有する[[白]]や[[緑]]と組み合わせられることが多い。 |
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− | + | 攻撃に特化したビートダウンよりスピードは遅いものの、[[軽い]]クリーチャーを使うため相手の打ち消しから逃れやすく、ビートダウンにとって致命的な[[神の怒り/Wrath of God]]のような[[呪文]]を防ぐことができるため、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に対して強い。そして、よほど速いものでないかぎりは[[コンボデッキ]]にも有利。 | |
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− | + | 一方、カウンターにスペースを割くぶんクリーチャーの線が細くなりやすく、クリーチャー同士の直接対決となりやすいビートダウン相手には不利になることが多い。特にカウンターで防御する間もなく攻めてくる[[ウィニー]]が苦手。またそれぞれのカードの役割が明確になっている場合が多いので、理想的な回りをすれば強いが、噛み合わないと簡単に崩れてしまうという脆さもあり、[[プレイング]]の難易度も高い。 | |
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− | + | ビートとコントロールの中間だけに極端に苦手とするデッキは少なく、汎用性は高いが、逆に言えば器用貧乏にもなりやすく、どの程度活躍できるかは[[プレイング]]や[[環境]]に左右されることが多い。うまく優秀なパーツがそろうと、環境の[[トップメタ]]に上り詰めることもしばしば起きる。 | |
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− | + | *最初に登場したクロック・パーミッションが[[カウンタースリヴァー]]であるとされている。 | |
+ | **概念自体は黎明期から[[フィッシュ]]として存在している。 | ||
+ | *[[スタンダード]]であれば、比較的安価にデッキを組むことができるのも特徴。 | ||
+ | **多くても2色で組まれることが多いため、[[土地]]も[[多色土地]]が1種類程度で済む。 | ||
+ | **[[クリーチャー]]には1~2種類程度のレアが入ることもあるが、低マナ域の[[ウィニー]]クリーチャーで構成される。 | ||
+ | **残りの半分はたいていは[[コモン]]・[[アンコモン]]で収録される[[除去]]・[[打ち消し]]・[[ドロー]]で構成される。 | ||
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+ | [[大嵐のジン/Tempest Djinn]]や[[魔術師の反駁/Wizard's Retort]]、[[マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster]]などを中心とする'''青単テンポ''' (''Mono-Blue Tempo'') ないし'''青単アグロ''' (''Mono-Blue Aggro'') などと呼ばれる[[デッキ]]が存在する。 | ||
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+ | [[イニストラード]]で加わった強力[[クリーチャー]]、[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]を主力にした[[白青ビートダウン#ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|白青ビートダウン]]が登場した。 | ||
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+ | [[ローウィン・ブロック]]で強化された[[タイプ的]][[シナジー]]を利用したクロック・パーミッションがいくつか生まれている。 | ||
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− | [[青緑マッドネス]]・[[クワイエット・ロアー]]など各種の派生形については[[青緑ビートダウン#オデッセイ・ブロック期|青緑ビートダウン]]のページを参照のこと。 | + | '''[[青緑マッドネス]]'''・'''[[クワイエット・ロアー]]'''など各種の派生形については[[青緑ビートダウン#オデッセイ・ブロック期|青緑ビートダウン]]のページを参照のこと。 |
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この時期も[[パーミッション]]は有力な[[アーキタイプ]]であったため、[[ブルースカイ]]などのクロック・パーミッションが組まれている。 | この時期も[[パーミッション]]は有力な[[アーキタイプ]]であったため、[[ブルースカイ]]などのクロック・パーミッションが組まれている。 | ||
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− | [[中堅クリーチャー|中堅]][[フライヤー]]を[[カウンター]]で守るのが基本の動きである。 | + | [[中堅クリーチャー|中堅]][[フライヤー]]を[[打ち消す|カウンター]]で守るのが基本の動きである。 |
− | 遅い[[コントロール | + | 遅い[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]には有利だが[[ファイアーズ]]などには速度で劣るため、[[プレーンシフト]]の頃には衰退を余儀なくされた。 |
− | *[[ピッチスペル|ピッチ]] | + | *[[ピッチスペル|ピッチ]]カウンターは[[マナ]][[ロック]]と相性が良いため、当時存在したいくつかのロックデッキに[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]要素が盛り込まれる場合もある。[[ブルーオーブ]]系の[[アグロオーブ]]や[[フィッシュ対立]]、[[ライジングウォーター]]から発展した[[アグロウォーター]]がそれに当たる。 |
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+ | [[エクステンデッド]][[環境]]に数多く存在する凶悪な[[コンボデッキ]]への対抗策として使用されることが多い。 | ||
− | [[ | + | [[MoMaの冬]]においては、[[スタンダード]]のそれと同様[[MoMa]]への[[アンチデッキ]]として'''[[マーフォーク (デッキ)#エクステンデッド|マーフォーク]]'''が活躍。また、長らくエクステンデッドを支配した[[ドネイト]]に対抗すべく、[[ネクロ・ドネイト]]に対する[[カウンタースリヴァー]]、アンチ[[トリックス]]の[[ミラクルグロウ]]・[[スーパーグロウ]]がそれぞれ開発された。 |
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− | [[ | + | 1つは[[ウィニー]]系の[[軽い]]クロック・パーミッション、[[Delver-Go#モダン|Delver-Go]]。[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]などの[[クロック]]を序盤から[[展開]]し、[[火力]]や[[打ち消す|カウンター]]でサポートする。 |
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+ | もう1つは[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの[[重い]]クロック・パーミッション、[[No-Caw]]。時には[[全体除去]]まで用いて[[対戦相手]]の行動を縛り、[[修復の天使/Restoration Angel]]や[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]で[[アドバンテージ]]を取りながらクロックを展開する。 | ||
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+ | 他にも[[フェアリー (デッキ)#モダン|フェアリー]]、[[マーフォーク (デッキ)|マーフォーク]]、[[ヤソコン#モダン(基本セット2013後)|Eternal Command]]など、様々な[[デッキタイプ]]が存在する。それぞれの詳細は各項目を参照。 | ||
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+ | [[レガシー]]では[[青緑スレッショルド#レガシー|青緑スレッショルド]]から端を発した様々な派生デッキが存在し、[[青]]と[[緑]]を中心にもう1~2色加えることを基本とした多様化が進んでいる。 | ||
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特に[[青]]を絡めた[[ウィニー]]タイプのデッキは[[フィッシュ#エターナル|フィッシュ]]と総称されている。 | 特に[[青]]を絡めた[[ウィニー]]タイプのデッキは[[フィッシュ#エターナル|フィッシュ]]と総称されている。 | ||
− | 超優秀[[カウンター]]・[[Force of Will]]がその力を支えているのは言うまでもない。 | + | 超優秀[[打ち消す|カウンター]]・[[意志の力/Force of Will]]がその力を支えているのは言うまでもない。 |
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+ | [[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]などの優秀なクリーチャーや、[[対抗呪文/Counterspell]]などの[[打ち消す|カウンター]][[呪文]]の多くが[[コモン]]のため、[[パウパー]]でも成立する。詳細は[[フィッシュ#パウパー|フィッシュ]]を参照。 | ||
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+ | [[青単色デッキ|青単色]]の[[Delver-Go#パウパー|Delver-Go]][[デッキ]]が主流で、[[白青]]などいくつか亜種も存在している。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en Finding the Tinker Deck]([[WotC]]、文:[[Mike Flores]])(この記事では[[カウンタースリヴァー|Counter Sliver]]として紹介されている) | + | *[http://web.archive.org/web/20190602184053/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en Finding the Tinker Deck(Internet Archive)]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/tinker-%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AD%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8E%A2%E7%A9%B6-2000-01-01 Tinkerデッキへの探究]([[WotC]]、文:[[Mike Flores]])(この記事では[[カウンタースリヴァー|Counter Sliver]]として紹介されている) |
− | *[ | + | *[https://mtg-jp.com/reading/variety/0004524/ 浅原晃の「デッキタイムトラベル!」Part10 -クロックパーミッション]([[WotC]]、文:[[浅原晃]]) |
*[[クロック]] | *[[クロック]] | ||
*[[ビート・コントロール]] | *[[ビート・コントロール]] | ||
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2024年6月20日 (木) 18:28時点における最新版
クロック・パーミッション(Clock Permission)は、アーキタイプの1つ。一定のダメージクロックをフィニッシャーとして構える。撹乱的アグロの代表的存在。
目次 |
[編集] 概要
序盤にクリーチャーを展開し、ある程度の戦力を展開した後は打ち消しによって対戦相手の妨害手段やアドバンテージカードを打ち消し、そのまま勝負を決める。
クリーチャーが貧弱だが飛行のような回避能力の多い青を含んだビートダウンデッキは、(もちろん例外は存在するが)この形になる場合が多い。特に狭いカードプールだと、良質なクリーチャーを有する白や緑と組み合わせられることが多い。
攻撃に特化したビートダウンよりスピードは遅いものの、軽いクリーチャーを使うため相手の打ち消しから逃れやすく、ビートダウンにとって致命的な神の怒り/Wrath of Godのような呪文を防ぐことができるため、コントロールデッキに対して強い。そして、よほど速いものでないかぎりはコンボデッキにも有利。
一方、カウンターにスペースを割くぶんクリーチャーの線が細くなりやすく、クリーチャー同士の直接対決となりやすいビートダウン相手には不利になることが多い。特にカウンターで防御する間もなく攻めてくるウィニーが苦手。またそれぞれのカードの役割が明確になっている場合が多いので、理想的な回りをすれば強いが、噛み合わないと簡単に崩れてしまうという脆さもあり、プレイングの難易度も高い。
ビートとコントロールの中間だけに極端に苦手とするデッキは少なく、汎用性は高いが、逆に言えば器用貧乏にもなりやすく、どの程度活躍できるかはプレイングや環境に左右されることが多い。うまく優秀なパーツがそろうと、環境のトップメタに上り詰めることもしばしば起きる。
- 最初に登場したクロック・パーミッションがカウンタースリヴァーであるとされている。
- 概念自体は黎明期からフィッシュとして存在している。
- スタンダードであれば、比較的安価にデッキを組むことができるのも特徴。
[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期
大嵐のジン/Tempest Djinnや魔術師の反駁/Wizard's Retort、マーフォークのペテン師/Merfolk Tricksterなどを中心とする青単テンポ (Mono-Blue Tempo) ないし青単アグロ (Mono-Blue Aggro) などと呼ばれるデッキが存在する。
クリーチャー — ジン(Djinn)
飛行
大嵐のジンは、あなたがコントロールしている基本島(Island)1つにつき+1/+0の修整を受ける。
インスタント
あなたがウィザード(Wizard)をコントロールしているなら、この呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
瞬速
マーフォークのペテン師が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。ターン終了時まで、それは能力をすべて失う。
詳細は青単テンポを参照。
[編集] ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
イニストラードで加わった強力クリーチャー、秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを主力にした白青ビートダウンが登場した。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードを公開してもよい。これによりインスタントやソーサリーであるカードが公開されたなら、秘密を掘り下げる者を変身させる。
1/1Insectile Aberration / 昆虫の逸脱者
〔青〕 クリーチャー — 人間(Human) 昆虫(Insect)
飛行
3/2アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(黒)とプロテクション(緑)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨て、あなたはあなたがコントロールする土地をすべてアンタップする。
装備(2)
装備品の饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famineを活用したDelver-Bladeやイリュージョンのタイプ的シナジーを活用したイリュージョンデッキなどがメタゲームの中心として活躍している。
[編集] ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
基本セット2011に登場した戦隊の鷹/Squadron Hawkを主軸とした白青デッキ、Caw-Goが登場した。
クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
戦隊の鷹が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから《戦隊の鷹/Sqadron Hawk》という名前のカードを最大3枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
ミラディン包囲戦に登場した饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famineを加えたものはCaw-Bladeと呼ばれ、トーナメントで猛威を振るった。
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(黒)とプロテクション(緑)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨て、あなたはあなたがコントロールする土地をすべてアンタップする。
装備(2)
[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
ローウィン・ブロックで強化されたタイプ的シナジーを利用したクロック・パーミッションがいくつか生まれている。
1つはフェアリーデッキで、特にモーニングタイド以降は青黒のものがメタゲームの中心にある。
クリーチャー — フェアリー(Faerie) 兵士(Soldier)
瞬速
飛行
あなたがコントロールする他のフェアリー(Faerie)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールする他のフェアリーは被覆を持つ。(それらは呪文や能力の対象にならない。)
同族 エンチャント — フェアリー(Faerie)
あなたのアップキープの開始時に、あなたは1点のライフを失い、飛行を持つ黒の1/1のフェアリー(Faerie)・ならず者(Rogue)クリーチャー・トークンを1体生成する。
また、ローウィンで復活したマーフォークを活用する白青のマーフォークデッキも活躍する。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk)
他のマーフォーク(Merfolk)は+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
2/2伝説のクリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
島渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
(1)(白):あなたがコントロールするマーフォーク(Merfolk)1つを対象とする。それはターン終了時まで、あなたが選んだ色1色に対するプロテクションを得る。
[編集] 神河ブロック期
この時期(特にラヴニカ・ブロックを含むスタンダード)は多種多彩なクロック・パーミッションが活躍している。
クリーチャー — 人間(Human) 忍者(Ninja)
忍術(1)(青)((1)(青),あなたがコントロールする、ブロックされなかった攻撃しているクリーチャー1体を手札に戻す:あなたの手札からこのカードを、タップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。)
深き刻の忍者がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりにオーナーの手札に加える。
カードを1枚引く。
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、梅澤の十手の上に蓄積(charge)カウンターを2個置く。
梅澤の十手から蓄積カウンターを1個取り除く:以下から1つを選ぶ。
・装備しているクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
・クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
・あなたは2点のライフを得る。
装備(2)
優秀なアドバンテージクリーチャーや梅澤の十手/Umezawa's Jitteの存在から、ビート・コントロールとしての完成度が非常に高かった。さらに、グレーター・ギフトやイゼットロン、太陽拳など全般的に重めのコントロールデッキが主体の環境だったことから、メタゲーム上活躍しやすかった。
けちコン、ヤソコンをメタった神河ブロック構築の青緑クロック・パーミッション、Critical Massがその先駆け。その後はCritical Massのスタンダード版であるCritical Mass Updateが続き、アドバンテージクリーチャーを多用する8ヒッピー、深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hoursをメインにしたスノウ・ストンピィやシー・ストンピィ、上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendantを活用するエラヨウブルーやエラヨウ忍者などがその例である。
[編集] オデッセイ・ブロック期
オデッセイの強力な緑クリーチャーを青のカウンターなどでバックアップする青緑ビートダウンが複数存在した。
クリーチャー — 犬(Dog)
カードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、あなたが選んだ1色の色になる。
2/2インスタント
呪文1つを対象とする。それを、それのコントローラーがあなたの墓地にあるカード1枚につき(1)を支払わないかぎり、打ち消す。
マッドネス(青)(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)
青緑マッドネス・クワイエット・ロアーなど各種の派生形については青緑ビートダウンのページを参照のこと。
[編集] インベイジョン・ブロック構築
ステロイドやVoidなどの赤系デッキをメタったソリューションが存在した。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
翻弄する魔道士が戦場に出るに際し、土地でないカード名を1つ選ぶ。
選ばれた名前を持つ呪文は唱えられない。
プロテクションクリーチャーを多数採用したことで対赤デッキに有利になる。
詳細はソリューションを参照のこと。
[編集] マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
この時期もパーミッションは有力なアーキタイプであったため、ブルースカイなどのクロック・パーミッションが組まれている。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
飛行
あなたの終了ステップの開始時に、あなたがコントロールするすべての土地をタップする。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールする島(Island)を3つ、オーナーの手札に戻すことを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
遅いコントロールデッキには有利だがファイアーズなどには速度で劣るため、プレーンシフトの頃には衰退を余儀なくされた。
- ピッチカウンターはマナロックと相性が良いため、当時存在したいくつかのロックデッキにビートダウン要素が盛り込まれる場合もある。ブルーオーブ系のアグロオーブやフィッシュ対立、ライジングウォーターから発展したアグロウォーターがそれに当たる。
[編集] ウルザ・ブロック期
ウルザ・ブロックの頃は強力なコンボデッキやパーミッションデッキが全盛であり、それらへの対抗策として組まれた。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk)
他のマーフォーク(Merfolk)は+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
2/2テンペスト・ブロックの頃は史上最悪のコンボデッキ・MoMaへのアンチデッキとして、マスクス・ブロックの時期は青茶単やパララクス補充へのメタデッキとしてそれぞれ活躍している。
[編集] エクステンデッド
エクステンデッド環境に数多く存在する凶悪なコンボデッキへの対抗策として使用されることが多い。
MoMaの冬においては、スタンダードのそれと同様MoMaへのアンチデッキとしてマーフォークが活躍。また、長らくエクステンデッドを支配したドネイトに対抗すべく、ネクロ・ドネイトに対するカウンタースリヴァー、アンチトリックスのミラクルグロウ・スーパーグロウがそれぞれ開発された。
超優良ピッチスペル・意志の力/Force of Willの存在も大きい。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
また、オンスロート参入時のローテーション以降は青緑マッドネスがメタゲームの一角を担っていた。
[編集] モダン
1つはウィニー系の軽いクロック・パーミッション、Delver-Go。秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsなどのクロックを序盤から展開し、火力やカウンターでサポートする。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードを公開してもよい。これによりインスタントやソーサリーであるカードが公開されたなら、秘密を掘り下げる者を変身させる。
1/1Insectile Aberration / 昆虫の逸脱者
〔青〕 クリーチャー — 人間(Human) 昆虫(Insect)
飛行
3/2もう1つはコントロール寄りの重いクロック・パーミッション、No-Caw。時には全体除去まで用いて対戦相手の行動を縛り、修復の天使/Restoration Angelや瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageでアドバンテージを取りながらクロックを展開する。
クリーチャー — 天使(Angel)
瞬速
飛行
修復の天使が戦場に出たとき、あなたがコントロールする天使(Angel)でないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放し、その後そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻してもよい。
他にもフェアリー、マーフォーク、Eternal Commandなど、様々なデッキタイプが存在する。それぞれの詳細は各項目を参照。
[編集] レガシー
レガシーでは青緑スレッショルドから端を発した様々な派生デッキが存在し、青と緑を中心にもう1~2色加えることを基本とした多様化が進んでいる。
クリーチャー — マングース(Mongoose)
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、敏捷なマングースは+2/+2の修整を受ける。
詳細は青緑スレッショルドのページを参照のこと。
イニストラード参入後は強力な飛行クロックである秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを中核に据えた様々なタイプのデルバーデッキが登場している。
また、マーフォークも有力なデッキの1つ。
[編集] ヴィンテージ
凶悪なコンボデッキの蔓延するヴィンテージでは、ノーマルなビートダウンデッキよりもクロック・パーミッションの方が人気が高い。
特に青を絡めたウィニータイプのデッキはフィッシュと総称されている。
超優秀カウンター・意志の力/Force of Willがその力を支えているのは言うまでもない。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
[編集] パウパー
秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsなどの優秀なクリーチャーや、対抗呪文/Counterspellなどのカウンター呪文の多くがコモンのため、パウパーでも成立する。詳細はフィッシュを参照。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードを公開してもよい。これによりインスタントやソーサリーであるカードが公開されたなら、秘密を掘り下げる者を変身させる。
1/1Insectile Aberration / 昆虫の逸脱者
〔青〕 クリーチャー — 人間(Human) 昆虫(Insect)
飛行
3/2青単色のDelver-Goデッキが主流で、白青などいくつか亜種も存在している。
[編集] 参考
- Finding the Tinker Deck(Internet Archive)/Tinkerデッキへの探究(WotC、文:Mike Flores)(この記事ではCounter Sliverとして紹介されている)
- 浅原晃の「デッキタイムトラベル!」Part10 -クロックパーミッション(WotC、文:浅原晃)
- クロック
- ビート・コントロール
- デッキ集