特性定義能力

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一部の[[オブジェクト]]には、そのオブジェクト自身の[[色]]、[[サブタイプ]]、[[パワー]]、[[タフネス]]を定義する[[常在型能力]]が印刷されている。この能力を'''特性定義能力/Characteristic-Defining Ability'''と呼ぶ。
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一部の[[オブジェクト]]には、そのオブジェクト自身の[[色]]、[[サブタイプ]]、[[パワー]]、[[タフネス]]を定義する[[常在型能力]]が印刷されている。この[[能力]]を'''特性定義能力'''/''Characteristic-Defining Ability''と呼ぶ。
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==解説==
 
==解説==
特性定義能力は、同一の[[種類別]]に分類される[[継続的効果]]の中で必ず最初に適用され、他の継続的効果と[[依存]]することはない。であるので、この能力を失う効果があったとしてもそれが適用される前に特性定義能力は発揮する。
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次のすべての条件を満たす[[常在型能力]]を特性定義能力と呼ぶ。
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#[[オブジェクト]][[]]、[[サブタイプ]]、[[パワー]]、[[タフネス]]のいずれかを定義している
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#影響を受ける[[カード]]そのものに印刷されているか、[[トークン]]を生み出す[[効果]]によってトークンに与えられたか、影響を受けるオブジェクトにコピー効果や[[文章変更効果]]によって与えられている
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#他のオブジェクトの[[特性]]に直接は影響を及ぼさない
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#オブジェクトがそれ自身に与えている[[能力]]ではない
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#ある条件下でのみ特性値を定義するものでない
  
*他のオブジェクトの特性を操作する能力は特性定義能力ではない。また「そのオブジェクトが自身に与える能力」や「特定の条件を満たしたときのみ特性値を決める能力」は特性定義能力ではない。
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特性定義能力は、同一の[[種類別]]に分類される[[継続的効果]]の中で必ず最初に適用され、特性定義能力によらない他の継続的効果と[[依存]]することはない(→[[依存]])。したがって、この能力を[[失う]]効果があったとしても、それが同じ種類別の効果であるならば特性定義能力が先に適用されるため影響を受けない。
*特性定義能力はすべての[[領域]]で機能する。
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*かつては「Characteristic-Setting Ability」という名称であったが、2007年5月の[[総合ルール]]改正で現在の名称に変更された。ただし日本語訳は変化していない。
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*同一の種類別の中では最も早く適用されるが、全ての継続的効果より早く適用されるわけではない。種類別で前に分類される継続的効果があれば、通常通りそれよりは後に適用される。
**同時に「特性値すべて」とされていた定義が「色、サブタイプ、パワー、タフネス」と限定された。
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*特性定義能力はすべての[[領域]]で機能する。また、[[ゲームの外部]]においてや、ゲームが開始する前に置いても働く。
**また、パワーとタフネスに関する特性定義能力も場以外のすべての領域で機能するようになった。
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**以前はゲームの外部については明記されていなかっため、[[サイドボード]]のカードについて問題になったことがある。
**:つまり、以前のルールではルアゴイフのパワー・タフネスは、場以外では0/0だったことになる。現在では、どの領域でもきちんと墓地のクリーチャーを参照する。
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**[[2021年]]6月の[[総合ルール]]更新でゲームが開始する前にも働くことが明記された。これによって[[孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard]]を[[相棒]]としたデッキに[[多相]]を持つカードが入れられるか明確化された。
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*かつては「Characteristic-Setting Ability」という名称であったが、2007年5月の[[総合ルール]]改正で現在の名称に変更された。ただし日本語訳は変化していない。同時に「特性値すべて」とされていた定義が「色、サブタイプ、パワー、タフネス」と限定され、パワーとタフネスに関する特性定義能力も[[戦場]]以外のすべての領域で機能するようになった。
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**例えば、以前のルールでは戦場以外にある[[ルアゴイフ/Lhurgoyf]]の[[P/T]]は0/1だったが、現在ではどの領域でもきちんと[[墓地]]の[[クリーチャー]]・カードを参照する。
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**ただしカードの色に関しては[[イニストラード]]登場以降は[[色指標]]によって色を定義するようになったため、現在特性定義能力によってカードの色が定義されているのは、色指標が存在しない[[無色]]であることを定義しているカード([[幽霊火/Ghostfire]]、[[欠色]])と、色指標で表すよりテキストで書く方が良いと判断された5色のカード([[ギルド渡りの急使/Transguild Courier]]など)のみである。
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==特性定義能力か判別しにくいカードの例==
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*[[黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane]]の3番目の[[起動型能力]]によって生み出されるトークンに与えられる[[パワー]]と[[タフネス]]を定義する[[能力]]は、特性定義能力である。
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*[[安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb]]の[[クリーチャー化]]能力で得るパワーとタフネスを設定する能力は、条件4に反するため特性定義能力ではない。
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*[[大地のしもべ/Gaea's Liege]]のパワーとタフネスを定義する能力は、特性定義能力である。一見すると条件5に反しているように見えるが、状況によって参照するものが変化するだけであり、特性値は常に定義されている。
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*[[ヴォルラスの多相の戦士/Volrath's Shapeshifter]]の1つめの能力は、条件5に反するため特性定義能力ではない。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[多相]][[キーワード能力]]
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*[[多相]]
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*[[欠色]]
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*[[色指標]]
 
*[[常在型能力]]
 
*[[常在型能力]]
*[[スレッショルド]]
 
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
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2024年5月25日 (土) 00:42時点における最新版

一部のオブジェクトには、そのオブジェクト自身のサブタイプパワータフネスを定義する常在型能力が印刷されている。この能力特性定義能力/Characteristic-Defining Abilityと呼ぶ。


Ghostfire / 幽霊火 (2)(赤)
インスタント

幽霊火は無色である。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。幽霊火はそれに3点のダメージを与える。



Mistform Ultimus / 霧衣の究極体 (3)(青)
伝説のクリーチャー — イリュージョン(Illusion)

霧衣の究極体は、すべてのクリーチャー・タイプである。(このカードが戦場以外にある場合も含む。)

3/3


Lhurgoyf / ルアゴイフ (2)(緑)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

ルアゴイフのパワーはすべての墓地にあるクリーチャー・カードの数に等しく、そのタフネスはその数に1を加えた点数に等しい。

*/1+*

目次

[編集] 解説

次のすべての条件を満たす常在型能力を特性定義能力と呼ぶ。

  1. オブジェクトサブタイプパワータフネスのいずれかを定義している
  2. 影響を受けるカードそのものに印刷されているか、トークンを生み出す効果によってトークンに与えられたか、影響を受けるオブジェクトにコピー効果や文章変更効果によって与えられている
  3. 他のオブジェクトの特性に直接は影響を及ぼさない
  4. オブジェクトがそれ自身に与えている能力ではない
  5. ある条件下でのみ特性値を定義するものでない

特性定義能力は、同一の種類別に分類される継続的効果の中で必ず最初に適用され、特性定義能力によらない他の継続的効果と依存することはない(→依存)。したがって、この能力を失う効果があったとしても、それが同じ種類別の効果であるならば特性定義能力が先に適用されるため影響を受けない。

  • 同一の種類別の中では最も早く適用されるが、全ての継続的効果より早く適用されるわけではない。種類別で前に分類される継続的効果があれば、通常通りそれよりは後に適用される。
  • 特性定義能力はすべての領域で機能する。また、ゲームの外部においてや、ゲームが開始する前に置いても働く。
  • かつては「Characteristic-Setting Ability」という名称であったが、2007年5月の総合ルール改正で現在の名称に変更された。ただし日本語訳は変化していない。同時に「特性値すべて」とされていた定義が「色、サブタイプ、パワー、タフネス」と限定され、パワーとタフネスに関する特性定義能力も戦場以外のすべての領域で機能するようになった。

[編集] 特性定義能力か判別しにくいカードの例

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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