ショック/Shock
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Sumikazu Fushigi (トーク | 投稿記録) (→収録状況と構築での活躍: 直近の使用状況について) |
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+ | 収録初期の[[スタンダード]]では[[World Championship Decks 1998#Ben Rubinのデッドガイレッド|デッドガイレッド]]、[[World Championship Decks 1999#Mark Le Pineのポンザ|ポンザ]]などで採用された。[[炎の印章/Seal of Fire]]や[[炎の稲妻/Firebolt]]など他に優良な1マナ火力があれば[[スロット]]を取られることもあったが、[[スライ]]などの速攻デッキでは併用された。 | ||
− | [[ | + | [[第6版]]から[[第10版]]まで[[基本セット]]における火力の基準として収録され続けたが、[[基本セット2010]]では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、[[開発部]]は「それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりはない」と公言しており([[稲妻/Lightning Bolt#基本セット収録とカードパワー|稲妻のページ]]を参照)、2つ後の[[基本セット2012]]では稲妻と入れ替わる形で再び収録されている。 |
− | *[[ | + | [[基本セット2014]]を最後にしばらく[[スタンダード]]落ちしていたが、[[霊気紛争]]で[[再録]]され2年半ぶりに復帰。この時のスタンダードではプレイヤー/クリーチャー両方に対応した火力が少ないこともあって、相対的に評価は高い。1マナで[[サヒーリコンボ]]に対処できることもあり多くの赤入り[[デッキ]]の[[メインデッキ]]、[[サイドボード]]に散らされて採用されたが、[[アモンケット]]期にはサヒーリコンボが消滅したことで1マナ除去としては[[マグマのしぶき/Magma Spray]]の方が優先されることが多い。その後成立した[[ラムナプ・レッド]]では、プレイヤーを対象にできる火力としてこちらが3~4枚入れられている。[[禁止カード]]発効によるラムナプ・レッド消滅後も[[スライ/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|赤単アグロ]]などで活躍した。 |
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− | *[[オンスロート]] | + | [[基本セット2019]]で再び再録されて以降、[[基本セット2020]]、[[基本セット2021|2021]]と定期的に再録されスタンダードに残り続けていたが、[[エルドレインの王権]]では[[砕骨の巨人/Bonecrusher Giant]]という強力すぎる対抗馬が登場。火力としては1マナ[[重い]]ものの容易に[[カード・アドバンテージ]]が得られるメリットは大きく、[[イゼット・フェニックス]]のように1マナ呪文であることを重視する以外ではほぼそちらが優先される環境が続いた。その後[[イニストラード:真夜中の狩り]]発売時の[[ローテーション]]にて、[[上位互換]]である[[火遊び/Play with Fire]]と入れ替わる形で一時期スタンダードを去った。 |
− | *[[ | + | |
+ | [[カルロフ邸殺人事件]]で再録され、スタンダードに復帰。この時点ではまだ火遊びがスタンダードに存在したため構築での出番はなかったが、[[ブルームバロウ]]発売時のローテーションで火遊びがスタンダード落ちして以降は赤系の[[アグロ]]デッキで使用されるようになった。 | ||
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+ | *インスタントであるための役割の多さ、非常にわかりやすい[[ルール文章]]、そして[[コモン]]である手軽さから[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初心者がルールへ馴染む際によくお世話になる。 | ||
+ | **基本セットやビデオにおける初心者への[[スタック]]ルールの説明において、[[巨大化/Giant Growth]]、[[灰色熊/Grizzly Bears]]と共によく使われていた。 | ||
+ | *「2点ダメージ」の俗称としてもしばしば使われる。特に[[ショックランド]]が有名。 | ||
+ | *このカードで[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]や[[マナ・クリーチャー]]などの最序盤で重要なクリーチャーが[[焼く|焼か]]れるのは[[マーフィーの法則|お約束]]。 | ||
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==関連カード== | ==関連カード== | ||
===主な亜種=== | ===主な亜種=== | ||
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− | *[[炎の印章/Seal of Fire]] - | + | *'''[[炎の印章/Seal of Fire]]''' - [[エンチャント]]版。([[ネメシス]]) |
− | *[[焦熱の溶岩/Scorching Lava]] - (赤) | + | **[[蛮族のリング/Barbarian Ring]] - [[スレッショルドランド]]。[[スレッショルド]]を満たしていれば、(赤)、[[タップ]]、自身の[[生け贄に捧げる|生け贄]]でショックの効果。(オデッセイ) |
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+ | *[[カード個別評価:バトルボンド]] - [[コモン]] | ||
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+ | *[[カード個別評価:Jumpstart: Historic Horizons]] - [[コモン]] | ||
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2024年10月30日 (水) 08:40時点における最新版
赤の「基本的な」火力呪文。創成期において基本火力として生まれた稲妻/Lightning Boltの調整版。他の1マナ、2点ダメージの火力呪文はこれを基準に調整されている。
1マナのインスタントであり、テンポを崩さずクリーチャー除去からプレイヤーのライフ詰めまで任せられる万能火力。だがあくまで2点。1マナ増えれば火葬/Incinerateや稲妻の一撃/Lightning Strikeとなり、除去できる範囲やダメージ効率が大きく変わる。自分のデッキのマナカーブや環境に存在するクリーチャーのタフネスによって採用する枚数を調整しよう。サイドボードでも相手のデッキに合わせて入れ替えるカードの候補となる。
リミテッドではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。除去そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使える軽いインスタントであるということが重要なため。ほとんどのセットでコモンで収録されており、基本的に優良コモンと言っていい。
[編集] 収録状況と構築での活躍
収録初期のスタンダードではデッドガイレッド、ポンザなどで採用された。炎の印章/Seal of Fireや炎の稲妻/Fireboltなど他に優良な1マナ火力があればスロットを取られることもあったが、スライなどの速攻デッキでは併用された。
第6版から第10版まで基本セットにおける火力の基準として収録され続けたが、基本セット2010では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、開発部は「それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりはない」と公言しており(稲妻のページを参照)、2つ後の基本セット2012では稲妻と入れ替わる形で再び収録されている。
基本セット2014を最後にしばらくスタンダード落ちしていたが、霊気紛争で再録され2年半ぶりに復帰。この時のスタンダードではプレイヤー/クリーチャー両方に対応した火力が少ないこともあって、相対的に評価は高い。1マナでサヒーリコンボに対処できることもあり多くの赤入りデッキのメインデッキ、サイドボードに散らされて採用されたが、アモンケット期にはサヒーリコンボが消滅したことで1マナ除去としてはマグマのしぶき/Magma Sprayの方が優先されることが多い。その後成立したラムナプ・レッドでは、プレイヤーを対象にできる火力としてこちらが3~4枚入れられている。禁止カード発効によるラムナプ・レッド消滅後も赤単アグロなどで活躍した。
基本セット2019で再び再録されて以降、基本セット2020、2021と定期的に再録されスタンダードに残り続けていたが、エルドレインの王権では砕骨の巨人/Bonecrusher Giantという強力すぎる対抗馬が登場。火力としては1マナ重いものの容易にカード・アドバンテージが得られるメリットは大きく、イゼット・フェニックスのように1マナ呪文であることを重視する以外ではほぼそちらが優先される環境が続いた。その後イニストラード:真夜中の狩り発売時のローテーションにて、上位互換である火遊び/Play with Fireと入れ替わる形で一時期スタンダードを去った。
カルロフ邸殺人事件で再録され、スタンダードに復帰。この時点ではまだ火遊びがスタンダードに存在したため構築での出番はなかったが、ブルームバロウ発売時のローテーションで火遊びがスタンダード落ちして以降は赤系のアグロデッキで使用されるようになった。
[編集] その他
- インスタントであるための役割の多さ、非常にわかりやすいルール文章、そしてコモンである手軽さからマジック初心者がルールへ馴染む際によくお世話になる。
- 基本セットやビデオにおける初心者へのスタックルールの説明において、巨大化/Giant Growth、灰色熊/Grizzly Bearsと共によく使われていた。
- 「2点ダメージ」の俗称としてもしばしば使われる。特にショックランドが有名。
- このカードで惑乱の死霊/Hypnotic Specterやマナ・クリーチャーなどの最序盤で重要なクリーチャーが焼かれるのはお約束。
- オンスロートで再録された際のイラストで焼かれているのが、普通のダメージではまず死なないサイカトグ/Psychatog。一種の皮肉であろう。
- 霊気紛争での日本語版フレイバー・テキストは、韻訳となっている。
発明の賜物が革命の業物になった。
The tools of invention became the weapons of revolution.
[編集] プロモーションカード
- フライデー・ナイト・マジックの2000年7月のプロモーション・カードとして配布された。
- すべての人類を破壊する。それらは再生できない。の2巻にはドミナリア以降のカード枠仕様のプロモーション・カードが付録となっている[1]。イラストおよびフレイバー・テキストはストロングホールド版のものと同一。
[編集] 関連カード
[編集] 主な亜種
ここでは2点ダメージのものを例示する。特記していない限り、1マナのインスタントであり、任意の対象にダメージを与える。太字のものは、特に近い1マナ2点の亜種である。他の例は火力を参照。
- 乾燥/Parch - ショックのモードの他に、青のクリーチャー1体に4点のダメージを与えるモードがある色対策カード。2マナ。(ウルザズ・レガシー)
- 炎の印章/Seal of Fire - エンチャント版。(ネメシス)
- 蛮族のリング/Barbarian Ring - スレッショルドランド。スレッショルドを満たしていれば、(赤)、タップ、自身の生け贄でショックの効果。(オデッセイ)
- 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb - アーティファクト。呪文爆弾サイクルの赤版。(赤)と自身の生け贄でショックの効果。(ミラディン)
- 荒廃した山峡/Blighted Gorge - 土地。(4)(赤)、タップ、自身の生け贄でショックの効果。(戦乱のゼンディカー)
- 焦熱の溶岩/Scorching Lava - キッカー(赤)すると、ダメージを与えられたクリーチャーはそのターン再生禁止と、墓地に置かれる場合代わりに追放するようになる。2マナ。(インベイジョン)
- マグマのしぶき/Magma Spray - 対クリーチャー限定。そのクリーチャーがそのターン墓地に置かれる場合は代わりに追放する。(アラーラの断片)
- 炎恵みの稲妻/Flame-Blessed Bolt - プレインズウォーカーにも撃てるマグマのしぶきの上位互換。(イニストラード:真紅の契り)
- 塔の点火/Torch the Tower - 協約すると3点になり占術1が付く炎恵みの稲妻の上位互換。(エルドレインの森)
- 火柱/Pillar of Flame - ソーサリー。追放効果つき。(アヴァシンの帰還)
- マグマのしぶき/Magma Spray - 対クリーチャー限定。そのクリーチャーがそのターン墓地に置かれる場合は代わりに追放する。(アラーラの断片)
- 暴行+殴打/Assault+Battery - 分割カード。暴行はショックのソーサリー版。(インベイジョン)
- 火+氷/Fire+Ice - 分割カード。火は2マナで割り振り火力。(アポカリプス)
- 二股の稲妻/Forked Bolt - ソーサリー。ダメージを割り振ることができる。(エルドラージ覚醒)
- 双雷弾/Twin Bolt - ダメージを割り振ることができる。2マナ。(タルキール龍紀伝)
- チャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelix - 双雷弾の同型再版。(カラデシュ)
- アヴァシンの裁き/Avacyn's Judgment - 2マナのソーサリー。ダメージを割り振ることができる。マッドネス時にはX点を割り振る。(イニストラードを覆う影)
- 炎の稲妻/Firebolt - フラッシュバック(4)(赤)付きのソーサリー。(オデッセイ)
- 不死の火/Fires of Undeath - フラッシュバック(5)(黒)付き。3マナ。(闇の隆盛)
- 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt - クリーチャー限定。そのクリーチャーがアーティファクトの場合は4点ダメージになる。(ミラディン)
- マグマの噴流/Magma Jet - 占術2付き。2マナ。(フィフス・ドーン)
- 氷河の光線/Glacial Ray - 連繋(1)(赤)付きの秘儀。2マナ。(神河物語)
- うねる炎/Surging Flame - 波及4付き。2マナ。(コールドスナップ)
- 突然のショック/Sudden Shock - 刹那付き。2マナ。(時のらせん)
- タール火/Tarfire - ゴブリン・同族・インスタント版。(ローウィン)
- 噴出の稲妻/Burst Lightning - キッカー(4)すると4点ダメージになる。ショックの上位互換。(ゼンディカー)
- シヴの火/Shivan Fire - クリーチャー限定になった噴出の稲妻の下位互換。(ドミナリア)
- 罰する火/Punishing Fire - いずれかの対戦相手がライフを得たときに(赤)を支払うと墓地から手札に戻る。2マナ。(ゼンディカー)
- よろめきショック/Staggershock - 反復付き。3マナ。(エルドラージ覚醒)
- 感電破/Galvanic Blast - 金属術の条件を達成すると、4点ダメージになる。ショックの上位互換。(ミラディンの傷跡)
- イゼットの魔除け/Izzet Charm - 青赤の多色カード。対クリーチャー限定のショックのモードがある。(ラヴニカへの回帰)
- 乱撃斬/Wild Slash - 獰猛の条件を達成すると、唱えたターンの間はダメージを軽減できなくなる。ショックの上位互換。(運命再編)
- コラガンの命令/Kolaghan's Command - モードの一つにショックの効果を含む命令。(1)(黒)(赤)。(タルキール龍紀伝)
- プリズマリの命令/Prismari Command - 同じくモードの一つ。(1)(青)(赤)。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 焦熱の衝動/Fiery Impulse - 対クリーチャー限定。魔巧を達成すると代わりに3点ダメージを与える。(マジック・オリジン)
- 現実の流出/Reality Hemorrhage - 欠色を持つ。2マナ。(ゲートウォッチの誓い)
- 踏みつけ/Stomp - 出来事呪文。軽減できない。2マナ。(エルドレインの王権)
- 霊魂破/Geistblast - 墓地から(2)(青)を支払って追放することで自分の呪文をコピー出来る。3マナ。(イニストラードを覆う影)
- Breath of Fire - 対クリーチャー限定かつ2マナ。ショックの下位互換。(Global Series: Jiang Yanggu & Mu Yanling)
- 火遊び/Play with Fire - プレイヤーに撃つと占術1が行える上位互換。(イニストラード:真夜中の狩り)
- 電圧のうねり/Voltage Surge - 対クリーチャー・プレインズウォーカー限定。追加コストとしてアーティファクト1つを生け贄に捧げると4点ダメージに。(神河:輝ける世界)
- 溶融貫通/Melt Through - クリーチャーに撃つと、以降そのクリーチャーはダメージが蓄積するようになる。ショックの上位互換だがMTGアリーナ専用。(アルケミー:兄弟戦争)
- 呪い金の斬撃/Hexgold Slash - クリーチャー限定。相手が毒性持ちなら4点ダメージに。(ファイレクシア:完全なる統一)
- タルキールへの侵攻/Invasion of Tarkir - バトル・包囲戦。公開した手札のドラゴンの数だけダメージが増す。2マナ。(ファイレクシア:完全なる統一)
- レンジャーの松明/Ranger's Firebrand - ソーサリー。指輪があなたを誘惑する付き。(指輪物語:中つ国の伝承)
- エンバレスの猛火/Embereth Blaze - 出来事呪文。2マナ。(エルドレインの森)
[編集] 脚注
[編集] 参考
- カード個別評価:カルロフ邸殺人事件 - コモン
- カード個別評価:霊気紛争 - コモン
- カード個別評価:オンスロート - コモン
- カード個別評価:ストロングホールド - コモン
- カード個別評価:基本セット2021 - コモン
- カード個別評価:基本セット2020 - コモン
- カード個別評価:基本セット2019 - コモン
- カード個別評価:基本セット2014 - コモン
- カード個別評価:基本セット2012 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン
- カード個別評価:第8版 - コモン
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン
- カード個別評価:バトルボンド - コモン
- カード個別評価:ミスティカルアーカイブ - アンコモン
- カード個別評価:Jumpstart: Historic Horizons - コモン