試作カード

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==ルール==
 
==ルール==
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===概略===
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#'''基本的に戦場・スタック以外では試作部分は無視する。'''
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#'''ただし、「~である呪文を[[唱えてもよい]](唱える)」と書かれた効果は、試作部分の特性を考慮できる。'''(詳細は[[唱える#代替の特性があるカードの扱い]]を参照)
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#'''試作したものをコピーしたら、コピーも試作になる。'''
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#'''試作した後に一度戦場を離れると、試作でなくなる。'''
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===通常の特性===
 
===通常の特性===
[[スタック]]および[[戦場]]以外において、まだ試作型呪文として唱えられていない試作カードは通常の[[特性]]のみを持つ。
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[[スタック]]でも[[戦場]]でもない[[領域]]において、まだ試作型呪文として唱えられていない試作カードは通常の[[特性]]のみを持つ。
*例1)[[戦闘の打破者/Combat Thresher]]を[[狩りに出るビビアン/Vivien on the Hunt]]の[+2]能力で[[戦場に出す|戦場に出し]]たい場合、[[生け贄に捧げる]]クリーチャーの[[マナ総量]]は6でなければならない。
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*''例1)''[[戦闘の打破者/Combat Thresher]]を[[狩りに出るビビアン/Vivien on the Hunt]]の[+2]能力で[[戦場に出す|戦場に出し]]たい場合、[[生け贄に捧げる]]クリーチャーの[[マナ総量]]は6でなければならない。
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*''例2)''墓地にある戦闘の打破者を[[対象]]にして[[誰も置き去りにしない/No One Left Behind]]を[[唱える]]場合、マナ総量7のカードを対象としたので(4)(黒)で唱えることになる。
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[[統率者戦]]における[[固有色]]の決定は、[[代替の特性]]も加味される。例えば、[[戦闘の打破者/Combat Thresher]]は代替の[[マナ・コスト]]に[[白マナ]]・[[マナ・シンボル|シンボル]]を含むため、固有色は[[白]]である。
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===試作型呪文として唱える===
 
===試作型呪文として唱える===
 
[[プレイヤー]]が試作カードを唱えるに際し、それを通常通り唱えるか試作[[キーワード能力]]を使って試作型呪文として唱えるかを選んでから唱え始める。
 
[[プレイヤー]]が試作カードを唱えるに際し、それを通常通り唱えるか試作[[キーワード能力]]を使って試作型呪文として唱えるかを選んでから唱え始める。
 
*そのカードを唱えることを許諾したり制限する[[ルール]]や[[効果]]は、選択後の特性のみを見て判断される({{CR|601.3e}})。
 
*そのカードを唱えることを許諾したり制限する[[ルール]]や[[効果]]は、選択後の特性のみを見て判断される({{CR|601.3e}})。
**例2)[[セラの模範/Serra Paragon]]の[[能力]]で[[墓地]]の[[戦闘の打破者/Combat Thresher]]を唱えようとする場合、試作型呪文としての[[マナ総量]]は3のため唱えることが可能である。一方、通常の呪文としてのマナ総量は7のため、試作を使わずに唱えることはできない。
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**''例3)''[[セラの模範/Serra Paragon]]の[[能力]]で[[墓地]]の[[戦闘の打破者/Combat Thresher]]を試作型呪文として唱えようとする場合、試作型呪文としての[[マナ総量]]は3のため唱えることが可能である。一方、通常の呪文としてのマナ総量は7のため、試作を使わずに唱えることはできない。
 
*試作型[[呪文]]を[[唱える]]ことは、'''[[代替コスト]]で唱えることではない'''。「[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]」など、代替コストで唱える手段と併用可能である。
 
*試作型[[呪文]]を[[唱える]]ことは、'''[[代替コスト]]で唱えることではない'''。「[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]」など、代替コストで唱える手段と併用可能である。
 
**当項目や[[総合ルール]]などで「代替の特性であるマナ・コスト」という表現が用いられているため紛らわしいが、これは[[代替の特性]]という用語の一種であり、「代替コスト」とは関係ない。
 
**当項目や[[総合ルール]]などで「代替の特性であるマナ・コスト」という表現が用いられているため紛らわしいが、これは[[代替の特性]]という用語の一種であり、「代替コスト」とは関係ない。
 
===試作型呪文===
 
===試作型呪文===
 
試作型呪文やそれが[[解決]]されて[[戦場]]に出た[[パーマネント]]は、[[マナ・コスト]]および[[パワー/タフネス]]が[[代替の特性]]([[文章欄]]内に書かれたもの)に変更される。他の[[特性]]([[名前]]、[[能力]]、[[タイプ]]など)は変更されない。
 
試作型呪文やそれが[[解決]]されて[[戦場]]に出た[[パーマネント]]は、[[マナ・コスト]]および[[パワー/タフネス]]が[[代替の特性]]([[文章欄]]内に書かれたもの)に変更される。他の[[特性]]([[名前]]、[[能力]]、[[タイプ]]など)は変更されない。
*例3)[[戦闘の打破者/Combat Thresher]]を試作型呪文として唱えた場合、そのマナ総量は3になるので[[電池持ち/Battery Bearer]]の能力は[[誘発]]しないが、通常の呪文として唱えた場合はマナ総量が7になるため誘発する。
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*''例4)''[[戦闘の打破者/Combat Thresher]]を試作型呪文として唱えた場合、そのマナ総量は3になるので[[電池持ち/Battery Bearer]]の能力は[[誘発]]しないが、通常の呪文として唱えた場合はマナ総量が7になるため誘発する。
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*''例5)''試作型呪文として唱えられて戦場に出た戦闘の打破者を[[狩りに出るビビアン/Vivien on the Hunt]]の[+2]能力で生け贄に捧げた場合、[[最後の情報]]として戦場でのマナ総量(すなわち3)を参照するため、マナ総量4のクリーチャーを戦場に出すことができる。
 
*代替のマナ・コストに[[色マナ・シンボル]]を含む場合、試作型呪文やそれ由来のパーマネントは対応した色を持つ[[オブジェクト]]である({{CR|105.2}})。
 
*代替のマナ・コストに[[色マナ・シンボル]]を含む場合、試作型呪文やそれ由来のパーマネントは対応した色を持つ[[オブジェクト]]である({{CR|105.2}})。
**例4)試作型呪文として唱えられた戦闘の打破者は[[白]]であるため[[鞭打/Whack]]のコスト減少条件を満たす。一方、そうでない方法で戦場に出た場合は[[無色]]であるためコスト減少条件を満たさない。
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**''例6)''試作型呪文として唱えられた戦闘の打破者は[[白]]であるため[[鞭打/Whack]]のコスト減少条件を満たす。一方、そうでない方法で戦場に出た場合は[[無色]]であるためコスト減少条件を満たさない。
 
*試作型呪文であること、および試作型呪文として唱えられた[[パーマネント]]であることは[[コピー可能な値]]である。
 
*試作型呪文であること、および試作型呪文として唱えられた[[パーマネント]]であることは[[コピー可能な値]]である。
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*戦場から離れた試作型パーマネントが再び戦場に戻った場合([[明滅]]など)、それは新しいオブジェクトになっており、試作型ではない本来の特性を持つ。
  
 
==その他==
 
==その他==
 
*[[兄弟戦争]]の[[ブースター・パック]]には、試作で唱えたことを示しておくための[[パンチアウト・カード]]が封入されることがある<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/feature/whats-inside-the-brothers-war-boosters What's Inside The Brothers' War Boosters?]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036421/ 『兄弟戦争』の各種ブースター製品の内容は?](Feature [[2022年]]10月27日 [[Max McCall]]著)</ref>。
 
*[[兄弟戦争]]の[[ブースター・パック]]には、試作で唱えたことを示しておくための[[パンチアウト・カード]]が封入されることがある<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/feature/whats-inside-the-brothers-war-boosters What's Inside The Brothers' War Boosters?]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0036421/ 『兄弟戦争』の各種ブースター製品の内容は?](Feature [[2022年]]10月27日 [[Max McCall]]著)</ref>。
 
*試作カードの[[枠]]デザインを考案したのは、[[兄弟戦争統率者デッキ]]の[[展望デザイン]]・リードを務めた[[Daniel Holt]]である<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/act-of-war-part-2 Act of War, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036451/ 『戦争』行為 その2]([[Making Magic]] 2022年11月7日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
*試作カードの[[枠]]デザインを考案したのは、[[兄弟戦争統率者デッキ]]の[[展望デザイン]]・リードを務めた[[Daniel Holt]]である<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/act-of-war-part-2 Act of War, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036451/ 『戦争』行為 その2]([[Making Magic]] 2022年11月7日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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*[[エルドレインの王権]]開発中には、試作とよく似た「代替マナ・コスト」という[[メカニズム]]が試されていた。詳細は[[ガラスの棺/Glass Casket#開発秘話]]を参照。
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==脚注==
 
==脚注==
 
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*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]
 
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{{#cr:{{キーワード能力のCR番号|試作}}}}
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[[Category:キーワード能力|しさく]]
 
[[Category:キーワード能力|しさく]]

2024年7月6日 (土) 12:04時点における最新版

試作カード/Prototype Cardとは、兄弟戦争初出の特殊なカード群の総称。関連したキーワード能力である試作/Prototypeについても当項で解説する。

試作/Prototype
種別 常在型能力
登場セット 兄弟戦争
モダンホライゾン3
CR CR:702.160

Combat Thresher / 戦闘の打破者 (7)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)

二段攻撃
戦闘の打破者が戦場に出たとき、カード1枚を引く。
//---試作部分---//
(2)(白)
試作(あなたはこの呪文を、異なるマナ・コスト、色、サイズで唱えてもよい。これは能力とタイプを保持する。)
1/1

3/3

目次

[編集] 概要

試作カードは文章欄が上下二分割されており、タイプ行に近い方の文章欄にマナ・コストパワー/タフネスがもう一組書かれている(カード画像)。

プレイヤーは試作カードを唱える際、カード右上に書かれた通常のマナ・コストではなく、試作キーワード能力を使って文章欄内にあるマナ・コストで唱えることができる。こうして試作型呪文/Prototyped Spellとして唱えた場合、それはスタック上および戦場において文章欄の上半分に書かれた代替の特性を持つ。

兄弟戦争では試作を持つカードはすべて無色アーティファクト・クリーチャーであり、試作型呪文として唱えると軽くなるが色マナを要求されパワー/タフネスも下がるようになっている。

[編集] ルール

[編集] 概略

  1. 基本的に戦場・スタック以外では試作部分は無視する。
  2. ただし、「~である呪文を唱えてもよい(唱える)」と書かれた効果は、試作部分の特性を考慮できる。(詳細は唱える#代替の特性があるカードの扱いを参照)
  3. 試作したものをコピーしたら、コピーも試作になる。
  4. 試作した後に一度戦場を離れると、試作でなくなる。

[編集] 通常の特性

スタックでも戦場でもない領域において、まだ試作型呪文として唱えられていない試作カードは通常の特性のみを持つ。

統率者戦における固有色の決定は、代替の特性も加味される。例えば、戦闘の打破者/Combat Thresherは代替のマナ・コスト白マナシンボルを含むため、固有色はである。

[編集] 試作型呪文として唱える

プレイヤーが試作カードを唱えるに際し、それを通常通り唱えるか試作キーワード能力を使って試作型呪文として唱えるかを選んでから唱え始める。

[編集] 試作型呪文

試作型呪文やそれが解決されて戦場に出たパーマネントは、マナ・コストおよびパワー/タフネス代替の特性文章欄内に書かれたもの)に変更される。他の特性名前能力タイプなど)は変更されない。

  • 例4)戦闘の打破者/Combat Thresherを試作型呪文として唱えた場合、そのマナ総量は3になるので電池持ち/Battery Bearerの能力は誘発しないが、通常の呪文として唱えた場合はマナ総量が7になるため誘発する。
  • 例5)試作型呪文として唱えられて戦場に出た戦闘の打破者を狩りに出るビビアン/Vivien on the Huntの[+2]能力で生け贄に捧げた場合、最後の情報として戦場でのマナ総量(すなわち3)を参照するため、マナ総量4のクリーチャーを戦場に出すことができる。
  • 代替のマナ・コストに色マナ・シンボルを含む場合、試作型呪文やそれ由来のパーマネントは対応した色を持つオブジェクトである(CR:105.2)。
    • 例6)試作型呪文として唱えられた戦闘の打破者はであるため鞭打/Whackのコスト減少条件を満たす。一方、そうでない方法で戦場に出た場合は無色であるためコスト減少条件を満たさない。
  • 試作型呪文であること、および試作型呪文として唱えられたパーマネントであることはコピー可能な値である。
  • 戦場から離れた試作型パーマネントが再び戦場に戻った場合(明滅など)、それは新しいオブジェクトになっており、試作型ではない本来の特性を持つ。

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. What's Inside The Brothers' War Boosters?/『兄弟戦争』の各種ブースター製品の内容は?(Feature 2022年10月27日 Max McCall著)
  2. Act of War, Part 2/『戦争』行為 その2Making Magic 2022年11月7日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

引用:総合ルール 20231117.0

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