ロリアンの発見/Lórien Revealed
提供:MTG Wiki
(8人の利用者による、間の12版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Lórien Revealed}} | {{#card:Lórien Revealed}} | ||
− | 1[[マナ]][[重い|重く]]なり、[[土地サイクリング|島サイクリング]]がついた[[集中/Concentrate]]。 | + | 1[[マナ]][[重い|重く]]なり、[[土地サイクリング|島サイクリング]]がついた[[集中/Concentrate]]。[[指輪物語:中つ国の伝承]]の[[トップコモン]]。 |
− | [[ | + | 序盤は[[サイクリング]]して[[土地]]を確保、終盤は重い呪文として運用されるのは[[サイクル]]の他の[[カード]]変わらない。しかし、サイクルの他のカードが[[ファッティ]]なのに対し、このカードは直接[[カード・アドバンテージ]]につながる[[引く|ドロー]][[呪文]]という点が異なる。特に[[構築]]においては、[[除去]]と1対1交換されてしまう[[クリーチャー]]よりも、複数枚引ける呪文の方が有効である場面が多い。 |
− | [[ | + | 潤滑油の役目を果たす[[青]]い[[インスタント]]・[[ソーサリー]]の例に漏れず、[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]や[[トレイリアの恐怖/Tolarian Terror]]などとの相性も良好。[[島]]の[[基本土地タイプ]]を持つ[[サイクリングランド]]を[[サーチ]]した上でそれをサイクリングする小技も、[[インスタント・タイミング]]を重視する青にとっては他の色以上に重要である。 |
− | [[パウパー]] | + | もっとも5[[マナ]]とモダン以下では[[素出し|ハードキャスト]]には重すぎるため、殆どのケースでは専らサイクリング目当てでの採用と言っても良い。 |
+ | |||
+ | [[モダン]]や[[パウパー]]、さらには[[レガシー]]や[[ヴィンテージ]]まで、使用可能な各種[[フォーマット]]で幅広い青系[[デッキ]]で採用される。 | ||
+ | |||
+ | モダンでは、[[続唱サイ]]や[[イゼット・ラガバン#モダン|イゼット・ラガバン]]などで採用される。[[フェッチランド]]と異なり[[濁浪の執政/Murktide Regent]]を強化でき、また[[否定の力/Force of Negation]]の[[コスト]]になる点が強み。 | ||
+ | |||
+ | レガシーやヴィンテージでは、濁浪の執政の強化ももちろんながら、[[思案/Ponder]]や[[渦まく知識/Brainstorm]]後の[[切り直す|シャッフル]]要員も兼ね、[[意志の力/Force of Will]]などの強力な[[ピッチスペル]]のコストにもなり、土地を起こして構えながらもマナが余ればサイクリングで土地を[[デッキ圧縮|圧縮]]可能と見た目以上に器用。島の基本土地タイプを持つ[[デュアルランド]]が同居するのも[[シナジー|好相性]]。 | ||
+ | |||
+ | パウパーでは、土地の代わりになりながら呪文でもあるという性質を活かして、[[ディミーア・テラー]]や[[青単テラー]]、[[青赤コントロール#パウパー|イゼット・コントロール]]や[[ジェスカイ・エフェメレイト]]など、[[青]]を含む幅広いデッキで採用される。 | ||
+ | |||
+ | [[リミテッド]]ではサイクル中唯一の[[ダブルシンボル]]のため、[[タッチ]]の補助と唱えることの両方を視野に入れることは難しい点は注意。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
{{サイクル/指輪物語:中つ国の伝承の土地サイクリングを持つカード}} | {{サイクル/指輪物語:中つ国の伝承の土地サイクリングを持つカード}} | ||
+ | ==ストーリー== | ||
+ | 「旅の仲間」の一幕({{Gatherer|id=618195}})。 | ||
+ | |||
+ | ロリアンの森/Lórienへ辿り着いた旅の一行。ロリアンの[[エルフ/Elf]]に森の深奥にあるエルフの都カラス・ガラゾン/Caras Galadhonへと導かれるが、[[ドワーフ/Dwarf]]である[[打破数を競う者、ギムリ/Gimli, Counter of Kills#ストーリー|ギムリ/Gimli]]はエルフの都を見ることは許されず森を出るまで目隠しをすることを要請される。断固として拒否するギムリにより一触即発の空気になるが、[[一行のリーダー、アラゴルン/Aragorn, Company Leader#ストーリー|アラゴルン/Aragorn]]により一行全員が目隠しをすることで仲裁を見る。 | ||
+ | |||
+ | 目隠しをされながら森を進む一行だが、旅の一行全員を客人として迎え入れるようにと[[ロスロリアンのガラドリエル/Galadriel of Lothlórien#ストーリー|ガラドリエル/Galadriel]]からの伝令が来る。目隠しを取られた一行は、ロリアンの森の風景の美しさに目を見張るのだった。 | ||
+ | |||
+ | *上述のストーリーから「Revealed」の訳は「発見」よりは「公開」の方が適訳かもしれない。 | ||
+ | |||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:指輪物語:中つ国の伝承]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:指輪物語:中つ国の伝承]] - [[コモン]] |
2024年4月25日 (木) 20:21時点における版
ソーサリー
カード3枚を引く。
島サイクリング(1)((1),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから島(Island)カード1枚を探す。それを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。)
1マナ重くなり、島サイクリングがついた集中/Concentrate。指輪物語:中つ国の伝承のトップコモン。
序盤はサイクリングして土地を確保、終盤は重い呪文として運用されるのはサイクルの他のカード変わらない。しかし、サイクルの他のカードがファッティなのに対し、このカードは直接カード・アドバンテージにつながるドロー呪文という点が異なる。特に構築においては、除去と1対1交換されてしまうクリーチャーよりも、複数枚引ける呪文の方が有効である場面が多い。
潤滑油の役目を果たす青いインスタント・ソーサリーの例に漏れず、秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsやトレイリアの恐怖/Tolarian Terrorなどとの相性も良好。島の基本土地タイプを持つサイクリングランドをサーチした上でそれをサイクリングする小技も、インスタント・タイミングを重視する青にとっては他の色以上に重要である。
もっとも5マナとモダン以下ではハードキャストには重すぎるため、殆どのケースでは専らサイクリング目当てでの採用と言っても良い。
モダンやパウパー、さらにはレガシーやヴィンテージまで、使用可能な各種フォーマットで幅広い青系デッキで採用される。
モダンでは、続唱サイやイゼット・ラガバンなどで採用される。フェッチランドと異なり濁浪の執政/Murktide Regentを強化でき、また否定の力/Force of Negationのコストになる点が強み。
レガシーやヴィンテージでは、濁浪の執政の強化ももちろんながら、思案/Ponderや渦まく知識/Brainstorm後のシャッフル要員も兼ね、意志の力/Force of Willなどの強力なピッチスペルのコストにもなり、土地を起こして構えながらもマナが余ればサイクリングで土地を圧縮可能と見た目以上に器用。島の基本土地タイプを持つデュアルランドが同居するのも好相性。
パウパーでは、土地の代わりになりながら呪文でもあるという性質を活かして、ディミーア・テラーや青単テラー、イゼット・コントロールやジェスカイ・エフェメレイトなど、青を含む幅広いデッキで採用される。
リミテッドではサイクル中唯一のダブルシンボルのため、タッチの補助と唱えることの両方を視野に入れることは難しい点は注意。
関連カード
指輪物語:中つ国の伝承の、自身の色に対応した基本土地タイプの土地サイクリング(1)を持つサイクル。いずれもコモン。
- 北方の大鷲/Eagles of the North(平地)
- ロリアンの発見/Lórien Revealed(島)
- カザド=ドゥームのトロール/Troll of Khazad-dûm(沼)
- オリファント/Oliphaunt(山)
- 気前のよいエント/Generous Ent(森)
ストーリー
「旅の仲間」の一幕(イラスト)。
ロリアンの森/Lórienへ辿り着いた旅の一行。ロリアンのエルフ/Elfに森の深奥にあるエルフの都カラス・ガラゾン/Caras Galadhonへと導かれるが、ドワーフ/Dwarfであるギムリ/Gimliはエルフの都を見ることは許されず森を出るまで目隠しをすることを要請される。断固として拒否するギムリにより一触即発の空気になるが、アラゴルン/Aragornにより一行全員が目隠しをすることで仲裁を見る。
目隠しをされながら森を進む一行だが、旅の一行全員を客人として迎え入れるようにとガラドリエル/Galadrielからの伝令が来る。目隠しを取られた一行は、ロリアンの森の風景の美しさに目を見張るのだった。
- 上述のストーリーから「Revealed」の訳は「発見」よりは「公開」の方が適訳かもしれない。