ギルド魔道士
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+ | **[[イゼットのギルド魔道士/Izzet Guildmage]] | ||
+ | **[[オルゾフのギルド魔道士/Orzhov Guildmage]] | ||
+ | *[[ディセンション]] | ||
+ | **[[アゾリウスのギルド魔道士/Azorius Guildmage]] | ||
+ | **[[ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage]] | ||
+ | **[[シミックのギルド魔道士/Simic Guildmage]] | ||
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− | *[[ | + | *[[ラヴニカへの回帰]] |
− | *[[ | + | **[[新プラーフのギルド魔道士/New Prahv Guildmage]] |
− | *[[ | + | **[[ニヴィックスのギルド魔道士/Nivix Guildmage]] |
− | *[[ | + | **[[リックス・マーディのギルド魔道士/Rix Maadi Guildmage]] |
+ | **[[コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage]] | ||
+ | **[[ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage]] | ||
+ | *[[ギルド門侵犯]] | ||
+ | **[[ヴィズコーパのギルド魔道士/Vizkopa Guildmage]] | ||
+ | **[[ザーメクのギルド魔道士/Zameck Guildmage]] | ||
+ | **[[サンホームのギルド魔道士/Sunhome Guildmage]] | ||
+ | **[[スカルグのギルド魔道士/Skarrg Guildmage]] | ||
+ | **[[ダスクマントルのギルド魔道士/Duskmantle Guildmage]] | ||
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+ | *[[組織のギルド魔道士/Syndicate Guildmage]] | ||
+ | *[[連合のギルド魔道士/Combine Guildmage]] | ||
− | == 参考 == | + | ==参考== |
− | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/investment-part-3-2012-09-17 ON INVESTMENT, PART 3 Making Magic]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004198/ あの世界への回帰 その3 Making Magic -マジック開発秘話- ] | |
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*[[カードの俗称]] | *[[カードの俗称]] | ||
+ | *[[サイクル一覧]] |
2023年12月17日 (日) 21:18時点における最新版
ギルド魔道士(Guildmage)は、「ギルド魔道士」または「ギルドの魔道士」(英語ではともに"Guildmage")をカード名に含むクリーチャーのサイクル、またはそれに含まれるカードの俗称。ミラージュ、ラヴニカ・ブロック、ラヴニカへの回帰ブロック、ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身に登場し、共通して起動に色マナを要する2つの起動型能力を持つ。
目次 |
[編集] ミラージュ版
マナ総量が1、サイズが1/1である人間・ウィザード・クリーチャーのサイクル。各友好色のマナ1点を起動コストに含むタップ能力を持つ。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(緑),(T):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+0/+1の修整を受ける。
(青),(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上に置く。
全体的に地味な印象を持たれるが、赤マナを起動コストに含む能力であるティム能力は1マナ圏のクリーチャーとしては強力であり、これを持つ祭影師ギルドの魔道士/Shadow Guildmageや農芸師ギルドの魔道士/Granger Guildmageはトーナメントでも活躍した。
かつてはウィザード以外のクリーチャー・タイプを持たなかったが、Magic Onlineでのミラージュ発売に伴い、サイクル全体に人間のクリーチャー・タイプが与えられた。
後の類似サイクルに、インベイジョンの学院の弟子サイクルや師匠サイクル、アポカリプスの信奉者サイクル、アラーラの断片の戦闘魔道士サイクルなどがある。
[編集] ラヴニカ・ブロック版
マナ総量が2、サイズが2/2(いわゆる熊)である混成カードのクリーチャーのサイクル。各ギルドに1種類ずつ存在し、それらの色のマナを起動コストに含む起動型能力を、それぞれの色について1つずつ持つ。
クリーチャー — ヴィダルケン(Vedalken) ウィザード(Wizard)
((白/青)は(白)でも(青)でも支払うことができる。)
(2)(白):クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。
(2)(青):起動型能力1つを対象とし、それを打ち消す。(マナ能力は対象にできない。)
優秀なクリーチャーが少ない色であっても共通して熊であるため、その点だけでも当時の基準としてはカードパワーが高い。また混成カード全般に言える強みとして、単色デッキでも唱えることができ、2色以上のデッキであっても色事故に耐性がある点が評価される。
リミテッドではすべてがプレイアブルな実力を持っており、構築においても高い実績を残している。
- セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage:セレズニア対立の中核として用いられ、世界選手権05優勝のデッキにもフル投入されていた。
- アゾリウスのギルド魔道士/Azorius Guildmage:フランス選手権06優勝の白ウィニーには、これだけのために青がタッチされていた。エターナルの青白フィッシュでも活躍。
- イゼットのギルド魔道士/Izzet Guildmage:エターナルのイゼットコントロールで、コンボパーツ兼アドバンテージ源として採用されている。
- ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage:オーストラリア選手権07優勝のラクドス・アグロで序盤の主力を担った。
コストにタップを含まず、起動コストが3マナ以上であることが多いため、訓練場/Training Groundsから受ける恩恵は大きい。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック版
マナ総量が2でサイズが2/2である事はラヴニカ・ブロックと共通だが、混成カードではなく多色クリーチャーで起動型能力も両方とも2色の色マナを必要とする。カード名には各ギルドの本拠地が使われている。
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
(赤)(緑):あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までトランプルを得る。
(1)(赤)(緑):あなたがコントロールする土地1つを対象とする。それはターン終了時まで4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[編集] ラヴニカのギルドおよびラヴニカの献身版
マナ・コストはラヴニカへの回帰ブロック版を、起動コストに必要な色マナはラヴニカ・ブロック版を踏襲している。また、起動コストにタップが必要になっており、ミラージュ版をも踏襲していると言える。カード名には各ギルドの二つ名が含まれている。
クリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)
(4)(黒),(T):ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+0の修整を受け、威迫を得る。(それらは2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。)
(1)(緑),(T):あなたは2点のライフを得る。
[編集] 該当カード
- 護民官ギルドの魔道士/Civic Guildmage
- 造物師ギルドの魔道士/Shaper Guildmage
- 祭影師ギルドの魔道士/Shadow Guildmage
- 武具師ギルドの魔道士/Armorer Guildmage
- 農芸師ギルドの魔道士/Granger Guildmage
- 家門のギルド魔道士/House Guildmage
- 団体のギルド魔道士/League Guildmage
- 群集のギルド魔道士/Swarm Guildmage
- 軍勢のギルド魔道士/Legion Guildmage
- 議事会のギルド魔道士/Conclave Guildmage
- 評議会のギルド魔道士/Senate Guildmage
- 教団のギルド魔道士/Cult Guildmage
- 一族のギルド魔道士/Clan Guildmage
- 組織のギルド魔道士/Syndicate Guildmage
- 連合のギルド魔道士/Combine Guildmage