ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought

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非常に巨大な[[アーティファクト・クリーチャー]]。
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12/12で[[トランプル]]を持つ非常に巨大な[[アーティファクト・クリーチャー]]。[[マナ・コスト]]は1[[マナ]]と非常に[[軽い]]が、[[戦場に出る|戦場に出た]]際に相当数の[[クリーチャー]][[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]なければならない[[ペナルティ能力]]があるので、普通の手段では使いにくい。大抵は[[コンボ]]で利用される。(→[[#利用と実績]]、[[#主な活用手段・デッキ]]参照)
[[レギオン]][[クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper]]が出るまでは、登場以来長らく、[[マジック]]界最大の[[パワー]][[タフネス]]を誇る[[クリーチャー]]だった。
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[[コスト]]に必要な[[生け贄]]が膨大な上に、プラス[[能力]][[トランプル]]のみであり、通常の戦闘要員としてはまず扱えない。
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*[[Magic Online]]での[[ミラージュ]]のリリースに伴う[[2005年]]9月の[[オラクル]]更新で、このカードだけの[[クリーチャー・タイプ]]として[[ドレッドノート]][[クリーチャー・タイプ]]を獲得した。[[2021年]]6月のオラクル変更で[[ファイレクシアン]]のクリーチャー・タイプを獲得し、[[カード名とクリーチャー・タイプが同じカード]]になった。
それだけのクリーチャーが[[]]に出ているのであれば、さっさと[[殴る|殴れ]]ばいいし、仮に苦労して出しても[[除去]]されてしまったら目も当てられない。
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*[[レギオン]]で[[クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper]]が出るまでは、登場以来長らく、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最大の[[パワー/タフネス|パワーとタフネス]]を誇るクリーチャーだった。
特にこれはアーティファクト・クリーチャーなため、[[解呪/Disenchant]]などを含む幅広い低[[コスト]]の除去[[呪文]]で対処可能なのである。
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**また[[ワールドウェイク]]で[[死の影/Death's Shadow]]が出るまでは、登場以来長らく、マジックで最高の[[マナレシオ]]を誇るクリーチャーだった。
以上の点から、登場当初は見かけ倒しの[[カスレア]]的存在とされていた。
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しかし[[エクソダス]][[伏魔殿/Pandemonium]]が登場したことにより、この2枚を組み合わせた[[パンデモノート]]という[[コンボ]][[デッキ]]が生まれ、[[アジア太平洋選手権98]]で準優勝を果たすまでに至った。
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==利用と実績==
そしてその強さ故に[[エラッタ]]が出され、2007年7月に撤回されるまでの長い間このコンボは封じられていた(詳しくは下記参照)。
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パッと見こそ派手だが、普通の戦闘要員としては頼りない。というのも、
また[[ペンドレルリボルト]]においては、相手が[[ロック]]から抜け出す可能性があるため、短期決着用[[フィニッシャー]]に利用された実績もある。
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#これを[[戦場に出す|戦場に出し]]た前と後で[[パワー]]合計は結局変わらず、戦力増強にならない。そもそも合計パワー12もクリーチャーがいるなら、それらで[[攻撃|殴る]]ほうが早く、あまり意味がない。
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#[[除去耐性]]がない。当時は[[白]][[デッキ]]なら当然のように[[解呪/Disenchant]]が入っていた時代であり、[[割る|割られる]]可能性が非常に高い。
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などの弱点のほうが目立つためである。[[ファッティ]]大好き[[Timmy, Johnny, and Spike|ティミー]]たちの心はくすぐったものの、見かけ倒しの[[カスレア]]的存在とされていた。
  
*[[第6版]]ルール施行後には、これが場に出た後[[幻視の魔除け/Vision Charm]]などで[[フェイズ・アウト]]させるというコンボも生まれた(フェイズ・アウトしてしまえば、これを生け贄に捧げることを無視できるため)。
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しかし、このペナルティ能力が[[追加コスト]]でもなければ[[置換効果]]でもなく、[[ETB]][[誘発型能力]]である点がポイント。生け贄に捧げるクリーチャーがいなくても「戦場に出す」こと自体はできてしまう。登場当初はその性質を生かすカードには恵まれていなかったが、後々、その点を悪用した[[コンボデッキ]]が数多く開発されることになる。コンボの詳細は後述するが、これらのうち[[パンデモノート]][[アジア太平洋選手権98]]で準優勝を果たすまでに至ったり、[[スタイフルノート]][[エターナル]]でしばしば組み込まれるコンボとなるなどの実績を見せている。
(このコンボも、エラッタにより長い間できなくなっていた。)
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また、[[もみ消し/Stifle]]などでcip能力を打ち消してもよい。
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これらの方法でcip能力を踏み倒すデッキは[[スタイフルノート]]と呼ばれている。
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*[[歯と爪/Tooth and Nail]]等で同時に場に出すと、片方を生贄に捧げることができる。
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*[[日本語画像:Phyrexian Dreadnought|イラスト]]ではほとんど判別がつかないが、ファイレクシアン・ドレッドノートに立ち向かう[[ウィザード]]が右下に描かれている。そこから、こいつがどれだけでかいのかがよく分かるだろう。
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<!-- しかし、こいつに対抗して、もう一回りでかい[[クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper]]が作られた。それでも、こっちは使いにくくて、殆ど[[紙]][[レア]]扱いされている。 -->
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**しかし[[B.F.M.(Big Furry Monster)|B.F.M.]]と比べたらこいつですらイモ虫同然である。([[画像:B.F.M.(Big Furry Monster)|イラスト]]では右角に引っかかっている。)上には上がいる。
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*2005年10月に(今のところ)専用[[クリーチャー・タイプ]]である[[ドレッドノート]]を獲得。
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<!-- ミラージュのMO販売を見越したOracle整理はラヴニカ:ギルドの都Oracleと同時です。 -->
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*パンデモノートのコンボがあまりにも簡単に決まってしまうことから、1999年7月にエラッタが適用され、パワーの合計が12以上になるようにクリーチャーを生け贄に捧げなければ場に出られなくなってしまった。
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{{カードテキスト|Phyrexian Dreadnought/ファイレクシアン・ドレッドノート|(1)|アーティファクト クリーチャー|トランプル<br>
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あまりの暴れぶりに、一時期は[[エラッタ]]によってペナルティ能力を置換効果に変更されており、その間は上記のコンボは利用できなかった。現在は当初のテキスト通り、ETB能力に戻っているため([[#エラッタ]]参照)、これらのコンボは問題なく成立する。
ファイレクシアン・ドレッドノートが場に出るとき、代わりにパワーの合計が12以上になるような、任意の数のクリーチャーを生け贄に捧げる。生け贄に捧げた場合、ファイレクシアン・ドレッドノートを場に出す。生け贄に捧げなかった場合、ファイレクシアン・ドレッドノートをそのオーナーの墓地に置く|12/12}}
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このテキストであっても、[[Illusionary Mask]]を使って場に出す場合はクリーチャーを生け贄に捧げる必要が無いため、[[ヴィンテージ]][[環境]]においては、この[[シナジー]]を前提として使用され続けていた実績がある(2005年12月現在)。→[[マスク・ドレッド]]
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==主な活用手段・デッキ==
しかし、2007年7月のOracle改定により、元々のテキストに戻った。これによりパンデモノートコンボが再び可能になっている。
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*あとで生け贄には捧げるもののとりあえず戦場には出せる、ということを利用する。
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**[[伏魔殿/Pandemonium]]を使い、ドレッドノートを1マナ12点[[火力]]として利用する。→'''[[パンデモノート]]'''
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**[[投げ飛ばし/Fling]]で[[投げる]]。
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**[[苔汁の橋/Mosswort Bridge]]の[[秘匿]]能力に利用。戦場に出してドレッドノートのETB能力が[[誘発]]したら、それの解決前に(苔汁の橋の秘匿条件を満たしているうちに)秘匿能力を[[起動]]すればよい。→[[Show and Tell]]
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*生け贄に捧げる誘発型能力を無視する。
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**[[Illusionary Mask]][[運命の巻物/Scroll of Fate]][[裏向き]]にして[[戦場に出す]]。表にする際は[[ETB]]が誘発しない。→'''[[マスク・ドレッド]]'''
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**[[もみ消し/Stifle]]で[[打ち消す|打ち消し]]たり、[[幻視の魔除け/Vision Charm]]で[[フェイズ・アウト]]させる。→'''[[スタイフルノート]]'''
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**[[万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious]]など、戦場にいる状態からこれを[[コピー]]できるカードを使う。[[影武者/Body Double]]のように「コピーとして戦場に出る」カードではETBが誘発してしまうので注意。
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**その他、[[倦怠の宝珠/Torpor Orb]]や[[無限の日時計/Sundial of the Infinite]]、[[激しい叱責/Dress Down]]でも実現可能。
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*[[戦場に出ないクリーチャー]]扱いで、高[[パワー]]を参照するカードとコンボ。
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**[[ヴォルラスの多相の戦士/Volrath's Shapeshifter]](→[[Full English Breakfast]])、[[縫合グール/Sutured Ghoul]]、[[縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped]]など。
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*何らかの方法で合計パワー12となるだけのクリーチャーを用意し、普通に戦場に出す。
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**[[自然の反乱/Nature's Revolt]]でクリーチャー化した土地を生け贄にする。[[ペンドレルリボルト]]において、相手が[[ロック]]から抜け出す前に決着をつける[[フィニッシャー]]となった実績がある。
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**[[強化]][[呪文]]や[[歩く火力]]など、一時的なパワー増大を利用する。
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**[[エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic]]でP/Tをコピーする。
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*2体以上を同時に戦場に出し、片方を生け贄に捧げる。
  
==代表的なデッキ==
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==エラッタ==
*[[パンデモノート]]
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前述のパンデモノートのコンボがあまりにも簡単に決まってしまうことから、1999年7月にエラッタが適用され、戦場に出る前に生け贄に捧げるようになった。その時の[[ルール文章]]は以下の通り。
*[[マスク・ドレッド]]
+
 
*[[スタイフルノート]]
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{{カードテキスト
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|カード名=ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought
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|コスト=(1)
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|タイプ=アーティファクト クリーチャー
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|カードテキスト=トランプル<br />
 +
ファイレクシアン・ドレッドノートが場に出るとき、代わりにパワーの合計が12以上になるような、任意の数のクリーチャーを生け贄に捧げる。生け贄に捧げた場合、ファイレクシアン・ドレッドノートを場に出す。生け贄に捧げなかった場合、ファイレクシアン・ドレッドノートをそのオーナーの墓地に置く。
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|PT=12/12
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|背景=old
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}}
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このテキストであっても、上述の[[マスク・ドレッド]]のコンボは成立していた。そのため、[[レガシー]]でIllusionary Maskは禁止カードに指定され(後に解除)、[[ヴィンテージ]]においては、この[[シナジー]]を前提として使用され続けていた実績がある。
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その後、2007年7月のオラクル更新により、元々のテキストに戻った。これによりパンデモノート・コンボが再び可能になった。
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==イラスト==
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{{Gatherer|id=3263}}ではほとんど判別がつかないが、ファイレクシアン・ドレッドノートに立ち向かう人物が右下に描かれている。これがどれだけでかいのかがよく分かる(→[https://web.archive.org/web/20120929184508im_/http://www.wizards.com/global/images/mtgcom_arcana_327_pic1_en.jpg 拡大されたイラスト])。
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*しかし[[B.F.M.(Big Furry Monster)|B.F.M.]]と比べたらイモ虫同然である({{Gatherer|id=9844|B.F.M.の右イラスト}}では角に引っかかっている)。
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[[Duelist]]誌13号の記事によると、ファイレクシア風の外見が好みだという[[Pete Venters]]は、「ファイレクシアの化け物はねじくれた非人間的な美的感覚の産物で、それは[[Wikipedia:ja:H・R・ギーガー|H.R.ギーガー]]の生化学的作風を思わせるものだが、錆付いた歯車やギア、ピストンのおかげで[[Wikipedia:ja:スチームパンク|スチームパンク]]の雰囲気も漂わせている。だからファイレクシア生物は奇怪な部分の集合体だ。」とした上で、ドレッドノートは大半を普通とあべこべの向きに描くようにしたと語る。また、右下隅の人物は巨大感を示すために加えたもので、その正体は[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の[[テイザー/Taysir]]である。彼はドレッドノートを近寄らせまいとしている。
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==ストーリー==
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'''ファイレクシアン・ドレッドノート'''/''Phyrexian Dreadnought''は途轍もなく巨大でムカデのように長い[[ファイレクシア/Phyrexia]]の機械生物。破城槌型の頭部と先端に棘のある尾を持ち、全身に複雑な機構と武器が搭載されている({{Gatherer|id=3263}})。上述の通り、カードイラストの右下隅の人物は[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の[[テイザー/Taysir]]である。
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[[Duelist]]誌13号の記事「Phyrexian Dreadnought and Prismatic Circle of Protection」では、[[炎熱の島々/The Burning Isles]]に属するSteel Islandに生息する機械生物の1つとして登場した。
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4205[[AR]]、ファイレクシアに攻め込んだテイザーら[[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]]は第二球層においてこのドレッドノートに遭遇している。また、同第二球層で[[クリスティナ/Kristina]]を襲ったthe thousand-legged giant millipede(千本足の巨大ヤスデ)の描写はドレッドノートによく似ている。
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4562AR([[団結のドミナリア]]の時代)では[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]の戦力として[[アーテイ/Ertai]]に使役される。その巨体と強酸性の毒で[[ヤヤ・バラード/Jaya Ballard (ストーリー)|ヤヤ・バラード/Jaya Ballard]]達を圧倒するも、頭部に乗られての攻撃に弱い点を[[ケルド/Keld]]の軍勢に突かれ、[[ラーダ/Radha]]により破壊された。その後も別個体が何体か登場している。
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*[[シェオルドレッド/Sheoldred (ストーリー)|シェオルドレッド/Sheoldred]]の下半身は一見するとこれに見えるが({{Gatherer|id=575892}})、実際は多脚型の[[ドラゴン・エンジン/Dragon Engine#ストーリー|ドラゴン・エンジン/Dragon Engine]]とのこと<ref>メインストーリー第5話「風の中の囁き」および[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dominaria-united-states-design-part-1-2022-08-29 Dominaria United States of Design, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036272/ 『団結のドミナリア』デザイン演説 その1]([[Making Magic]] [[2022年]]8月29日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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*『手酷い一撃』では公開当初、[[名前]]を和訳した「'''ファイレクシアの弩級艦'''」と表記されていたが、『風の中の囁き』で「ファイレクシアン・ドレッドノート」と訳されるに伴いこちらも修正された。
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===登場作品===
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*[[Planeshift]](小説)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-4-brutal-blow-2022-08-15 Episode 4: A Brutal Blow]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/DMU/0036233/ メインストーリー第4話:手酷い一撃](Magic Story [[2022年]]8月15日 [[Langley Hyde]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-5-whisper-wind-2022-08-18 Episode 5: A Whisper in the Wind]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/DMU/0036246/ メインストーリー第5話:風の中の囁き](Magic Story 2022年8月18日 Langley Hyde著)
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 +
==脚注==
 +
<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:ミラージュブロック]]
+
*[https://web.archive.org/web/20040613225249/http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/327 Art Close-Up: Phyrexian Dreadnought(Internet Archive)] (Arcana [[2003年]]4月14日 [[Wizards of the Coast]]著) - 拡大されたイラスト。
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/327 Art Close-Up: Phyrexian Dreadnought](拡大されたイラスト。WotC(英文))
+
*[[ファイレクシア/Phyrexia]]([[背景世界/ストーリー用語]])
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*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
 +
*[[カード個別評価:ミラージュ]] - [[レア]]
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[[Category:ミラージュの再録禁止カード|ふあいれくしあん とれつとのおと]]
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__NOTOC__

2023年10月30日 (月) 22:09時点における版


Phyrexian Dreadnought / ファイレクシアン・ドレッドノート (1)
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ドレッドノート(Dreadnought)

トランプル
ファイレクシアン・ドレッドノートが戦場に出たとき、パワーの合計が12以上になるように好きな数のクリーチャーを生け贄に捧げないかぎり、これを生け贄に捧げる。

12/12

12/12でトランプルを持つ非常に巨大なアーティファクト・クリーチャーマナ・コストは1マナと非常に軽いが、戦場に出た際に相当数のクリーチャー生け贄に捧げなければならないペナルティ能力があるので、普通の手段では使いにくい。大抵はコンボで利用される。(→#利用と実績#主な活用手段・デッキ参照)

利用と実績

パッと見こそ派手だが、普通の戦闘要員としては頼りない。というのも、

  1. これを戦場に出した前と後でパワー合計は結局変わらず、戦力増強にならない。そもそも合計パワー12もクリーチャーがいるなら、それらで殴るほうが早く、あまり意味がない。
  2. 除去耐性がない。当時はデッキなら当然のように解呪/Disenchantが入っていた時代であり、割られる可能性が非常に高い。

などの弱点のほうが目立つためである。ファッティ大好きティミーたちの心はくすぐったものの、見かけ倒しのカスレア的存在とされていた。

しかし、このペナルティ能力が追加コストでもなければ置換効果でもなく、ETB誘発型能力である点がポイント。生け贄に捧げるクリーチャーがいなくても「戦場に出す」こと自体はできてしまう。登場当初はその性質を生かすカードには恵まれていなかったが、後々、その点を悪用したコンボデッキが数多く開発されることになる。コンボの詳細は後述するが、これらのうちパンデモノートアジア太平洋選手権98で準優勝を果たすまでに至ったり、スタイフルノートエターナルでしばしば組み込まれるコンボとなるなどの実績を見せている。

あまりの暴れぶりに、一時期はエラッタによってペナルティ能力を置換効果に変更されており、その間は上記のコンボは利用できなかった。現在は当初のテキスト通り、ETB能力に戻っているため(#エラッタ参照)、これらのコンボは問題なく成立する。

主な活用手段・デッキ

エラッタ

前述のパンデモノートのコンボがあまりにも簡単に決まってしまうことから、1999年7月にエラッタが適用され、戦場に出る前に生け贄に捧げるようになった。その時のルール文章は以下の通り。


旧オラクル

ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought (1)
アーティファクト クリーチャー

トランプル
ファイレクシアン・ドレッドノートが場に出るとき、代わりにパワーの合計が12以上になるような、任意の数のクリーチャーを生け贄に捧げる。生け贄に捧げた場合、ファイレクシアン・ドレッドノートを場に出す。生け贄に捧げなかった場合、ファイレクシアン・ドレッドノートをそのオーナーの墓地に置く。

12/12


このテキストであっても、上述のマスク・ドレッドのコンボは成立していた。そのため、レガシーでIllusionary Maskは禁止カードに指定され(後に解除)、ヴィンテージにおいては、このシナジーを前提として使用され続けていた実績がある。

その後、2007年7月のオラクル更新により、元々のテキストに戻った。これによりパンデモノート・コンボが再び可能になった。

イラスト

イラストではほとんど判別がつかないが、ファイレクシアン・ドレッドノートに立ち向かう人物が右下に描かれている。これがどれだけでかいのかがよく分かる(→拡大されたイラスト)。

Duelist誌13号の記事によると、ファイレクシア風の外見が好みだというPete Ventersは、「ファイレクシアの化け物はねじくれた非人間的な美的感覚の産物で、それはH.R.ギーガーの生化学的作風を思わせるものだが、錆付いた歯車やギア、ピストンのおかげでスチームパンクの雰囲気も漂わせている。だからファイレクシア生物は奇怪な部分の集合体だ。」とした上で、ドレッドノートは大半を普通とあべこべの向きに描くようにしたと語る。また、右下隅の人物は巨大感を示すために加えたもので、その正体はプレインズウォーカー/Planeswalkerテイザー/Taysirである。彼はドレッドノートを近寄らせまいとしている。

ストーリー

ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtは途轍もなく巨大でムカデのように長いファイレクシア/Phyrexiaの機械生物。破城槌型の頭部と先端に棘のある尾を持ち、全身に複雑な機構と武器が搭載されている(イラスト)。上述の通り、カードイラストの右下隅の人物はプレインズウォーカー/Planeswalkerテイザー/Taysirである。

Duelist誌13号の記事「Phyrexian Dreadnought and Prismatic Circle of Protection」では、炎熱の島々/The Burning Islesに属するSteel Islandに生息する機械生物の1つとして登場した。

4205AR、ファイレクシアに攻め込んだテイザーらナイン・タイタンズ/Nine Titansは第二球層においてこのドレッドノートに遭遇している。また、同第二球層でクリスティナ/Kristinaを襲ったthe thousand-legged giant millipede(千本足の巨大ヤスデ)の描写はドレッドノートによく似ている。

4562AR(団結のドミナリアの時代)では新ファイレクシア/New Phyrexiaの戦力としてアーテイ/Ertaiに使役される。その巨体と強酸性の毒でヤヤ・バラード/Jaya Ballard達を圧倒するも、頭部に乗られての攻撃に弱い点をケルド/Keldの軍勢に突かれ、ラーダ/Radhaにより破壊された。その後も別個体が何体か登場している。

登場作品

脚注

  1. メインストーリー第5話「風の中の囁き」およびDominaria United States of Design, Part 1/『団結のドミナリア』デザイン演説 その1Making Magic 2022年8月29日 Mark Rosewater著)

参考

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