緑単トロン
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+ | |1||[[隠れ石/Stalking Stones]] | ||
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+ | !colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード | ||
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+ | |2||[[ぶどう棚/Vine Trellis]] | ||
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+ | |4||[[ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman]] | ||
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+ | |1||[[貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth]] | ||
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+ | |1||[[トリスケリオン/Triskelion]] | ||
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+ | |1||[[映し身人形/Duplicant]] | ||
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+ | |2||[[酸化/Oxidize]] | ||
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+ | |4||[[虚空の杯/Chalice of the Void]] | ||
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+ | *[[衝動のタリスマン/Talisman of Impulse]]や[[団結のタリスマン/Talisman of Unity]]が入っているが、[[赤マナ]]や[[白マナ]]が必要なカードは一切入っておらず、完全に[[緑マナ]]だけを目的としている。 | ||
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+ | [[多色]]の[[ウルザトロン]]が抱えていた、[[廃墟の地/Field of Ruin]]や[[幽霊街/Ghost Quarter]]などに非常に弱いという弱点を少しでも補うために、[[基本土地]]を多く採用できるように生み出された。[[除去]]は[[歩行バリスタ/Walking Ballista]]で補う。 | ||
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+ | [[指輪物語:中つ国の伝承]]では[[一つの指輪/The One Ring]]を獲得し、大きく強化された。 | ||
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+ | ===サンプルリスト=== | ||
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+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリサンパウロ19春]] 優勝([http://coverage.channelfireball.com/event/10 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Marlos Batista Ferreira]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[ラヴニカの献身]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory: df319150}} | ||
+ | ====指輪物語:中つ国の伝承後==== | ||
+ | * 備考 | ||
+ | ** [[プロツアー・指輪物語]] ベスト4([https://magic.gg/events/pro-tour-the-lord-of-the-rings 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptltr23/ 参考]) | ||
+ | ** 使用者:[[Simon Nielsen]] | ||
+ | * [[フォーマット]] | ||
+ | ** [[モダン]](〜[[指輪物語:中つ国の伝承]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory: df322043}} | ||
+ | *[[指輪物語:中つ国の伝承]]で[[一つの指輪/The One Ring]]を獲得後のリスト。 | ||
+ | *[[四肢切断/Dismember]]の[[メインデッキ]]採用が特徴。[[森の占術/Sylvan Scrying]]が3枚まで減らされ、モダンのウルザトロンの顔でもあった[[解放された者、カーン/Karn Liberated]]も1枚まで減らされている。 | ||
+ | *[[サイドボード]]は[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]用の[[ウィッシュボード]]となっている。 | ||
+ | *[[Javier Domínguez]]も75枚同一のリストでベスト8に入賞している。 | ||
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2023年8月1日 (火) 09:51時点における最新版
緑単トロン(Mono-Green Urzatron)は、ウルザランドによる大量マナを利用した緑コントロールデッキ。
元はミラディン・ブロック期のスタンダードにおいて登場したデッキ。後にモダンでも登場した。
目次[非表示] |
[編集] 概要
土地 — (Urza’s) 塔(Tower)
(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・鉱山(Mine)とウルザの・魔力炉(Power-Plant)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)(◇)を加える。
森の占術/Sylvan Scryingなどの土地サーチによって3種類のウルザランドを揃え、強力なクリーチャーや呪文を早く唱える事を目指す。
土地のスロットの大部分をウルザランドに割かなくてはいけないため、色マナが出る土地の枚数が少なくなって不安定になりがちのウルザトロンを安定させるために生み出された。
[編集] ミラディン・ブロック+神河ブロック期
#オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期と同様、最速で歯と爪/Tooth and Nailを撃つことを目標としている。
アーティファクト
(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
・あなたの手札からクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。
双呪(2)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)
神河物語で登場した師範の占い独楽/Sensei's Divining Topにより、従来のウルザトロンより素早くウルザランドを揃え、歯と爪にたどり着けるようになった。
爆発力が高いためコントロール要素はそれほど必要なくなり、親和対策のアーティファクト破壊や忘却石/Oblivion Stoneなど最小限に抑えられている。
基本的にノーガードのため対策を徹底されると厳しい。第9版でのペインランドの再録によりウルザトロンの色マナの安定性が高まると、単色で組む必要性が薄れ、次第に使用率は下がっていった。
しかし安定性と爆発力は魅力で、イタリア選手権05やフランス選手権05を制するなどの活躍も見せ、最後まで環境に残り続けた。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- フランス選手権05 優勝 (参考)
- 使用者:Julien Goron
- フォーマット
- 同型対策としてすき込み/Plow Underが使用され、また速度重視の環境のため金属モックス/Chrome Moxが採用されている。
[編集] オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
コントロール要素を抑え、最速で歯と爪/Tooth and Nailを撃つことを目標としたコンボよりのデッキが登場した。
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・土地1つを対象とし、それを破壊する。
・あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
双呪(1)(緑)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
・あなたの手札からクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。
双呪(2)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)
ミラディン・ブロックの土地サーチ呪文に加え、マナ・クリーチャーやマナ・アーティファクトなどを活用して素早くマナを揃える。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- イングランド選手権04 優勝
- 使用者:John Ormerod
- フォーマット
- 衝動のタリスマン/Talisman of Impulseや団結のタリスマン/Talisman of Unityが入っているが、赤マナや白マナが必要なカードは一切入っておらず、完全に緑マナだけを目的としている。
[編集] モダン
アーティファクト
(2),(T),探検の地図を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ワーム(Wurm)
接死、絆魂
ワームとぐろエンジンが死亡したとき、接死を持つ無色の3/3のファイレクシアン(Phyrexian)・ワーム(Wurm)・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体と、絆魂を持つ無色の3/3のファイレクシアン・ワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。
多色のウルザトロンが抱えていた、廃墟の地/Field of Ruinや幽霊街/Ghost Quarterなどに非常に弱いという弱点を少しでも補うために、基本土地を多く採用できるように生み出された。除去は歩行バリスタ/Walking Ballistaで補う。
伝説のアーティファクト
破壊不能
一つの指輪が戦場に出たとき、あなたがこれを唱えていた場合、次のあなたのターンまで、あなたはプロテクション(すべて)を得る。
あなたのアップキープの開始時に、一つの指輪の上にある重荷(burden)カウンター1個につき1点のライフを失う。
(T):一つの指輪の上に重荷カウンター1個を置く。その後、一つの指輪の上にある重荷カウンター1個につき1枚のカードを引く。
指輪物語:中つ国の伝承では一つの指輪/The One Ringを獲得し、大きく強化された。
[編集] サンプルリスト
[編集] 初期型
- 備考
- グランプリサンパウロ19春 優勝(参考)
- 使用者:Marlos Batista Ferreira
- フォーマット
[編集] 指輪物語:中つ国の伝承後
- 備考
- プロツアー・指輪物語 ベスト4(参考/参考)
- 使用者:Simon Nielsen
- フォーマット
Mono-Green Tron [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 指輪物語:中つ国の伝承で一つの指輪/The One Ringを獲得後のリスト。
- 四肢切断/Dismemberのメインデッキ採用が特徴。森の占術/Sylvan Scryingが3枚まで減らされ、モダンのウルザトロンの顔でもあった解放された者、カーン/Karn Liberatedも1枚まで減らされている。
- サイドボードは大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator用のウィッシュボードとなっている。
- Javier Domínguezも75枚同一のリストでベスト8に入賞している。