束の間の霊魂/Fleeting Spirit

提供：MTG Wiki

2021年11月19日 (金) 17:40時点における版

第六隊の刃/Blade of the Sixth Prideの上位互換であるスピリット。墓地からカードを追放することで先制攻撃を得るものと、カードを捨てることで自身を明滅させるものの二つの起動型能力を持つ。

一つ目の能力について、3/1のクリーチャーが先制攻撃を持つのは当然強力。対戦相手が中型以上のクリーチャーを出してくるまでは、墓地にカードがある限り盤面で存在感を発揮できるだろう。

二つ目の能力について、マナ不要の除去耐性として機能する。過去のカードで似た性能の歴戦の神聖刃/Seasoned Hallowbladeの破壊不能を得る能力と比較するとそのターンは殴れない、オーラや+1/+1カウンターで強化しづらい等のマイナス点はあるが、バウンスや追放、擬似除去、マイナス修整、布告除去にも対応可能な点では勝る。エドガーの覚醒/Edgar's Awakening等、手札から捨てることで誘発する能力を持つカードが同セットに存在するのもポイント。

リミテッドでは除去耐性と（限定的ながら）先制攻撃を持った第六隊の刃という時点で強力。序盤に引いた不要な重いカードや、終盤に引いた土地を捨てて盤面に残り続け、相手を苦しめることだろう。

構築でも白系のアグロにて盛んに採用されている。登場時のスタンダードにおける白の2マナ帯のクリーチャーには強力なスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben‎や光輝王の野心家/Luminarch Aspirantなどが存在し、それらと比較すると妨害性能や打点の底上げ等に繋がらずカードパワーに劣る上、人間シナジーを組み込んだデッキが多い中で人間でないというのもマイナス点ではある。しかし、全体除去などのボードコントロール手段への耐性を持つ点は唯一無二の大きな強み。環境において使用率の極めて高い、履修つきのバウンス呪文であるゼロ除算/Divide by Zeroを相手からすれば撃ちづらいのも良し。

• イラストを手掛けたのはEvyn Fong。前セットのイニストラード：真夜中の狩りに収録された聖戦士の奇襲兵/Cathar Commandoから引き続いて2セット連続で第六隊の刃の上位互換であるクリーチャーを手掛けている。

ストーリー

本カードのイラストを手掛けたEvyn FongはTwitterにて、イラストの場面について「この聖戦士/Catharと吸血鬼/Vampireは愛し合っていたが、吸血鬼は浮気をした上、邪魔になった聖戦士を殺した。聖戦士は今まさに吸血鬼に復讐を果たそうとしている」と語っている^[1]。

脚注

1. ↑ Evyn Fong Twitter （2021年11月5日）

参考

• カード個別評価：イニストラード：真紅の契り - アンコモン