スーサイドブラウン

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'''スーサイドブラウン'''(''Suicide Brown'')は、[[修繕/Tinker]]を使用した[[ティンカー]]系[[茶単]][[デッキ]]の1種。[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]による[[スーサイド]]的要素を持つため、こう呼ばれる。[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]による、取り返しのつかない[[ライブラリー]]損失も、[[スーサイド]]要因として見做されているかもしれない。
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'''スーサイドブラウン'''(''Suicide Brown'')は、[[修繕/Tinker]]を使用した[[ティンカー]]系[[茶単]][[デッキ]]の一種。[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]による[[スーサイド]]的要素を持つため、こう呼ばれる。[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]による、取り返しのつかない[[ライブラリー]]損失も、スーサイド要因として見做されているかもしれない。
  
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==概要==
 
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==概要==
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[[ウルザ・ブロック]]の優秀な[[マナ・アーティファクト]]をふんだんに利用し、[[修繕/Tinker]]から必要な[[アーティファクト]]を[[サーチ]]して戦う。[[スタンダード]]・[[エクステンデッド]]両方に存在したが、エクステンデッドでは途中で[[禁止カード]]連発によりその命を絶たれることになった。
 
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[[ウルザ・ブロック]]の優秀な[[マナ・アーティファクト]]をふんだんに利用し、[[修繕/Tinker]]から必要な[[アーティファクト]]を[[サーチ]]して戦う。[[スタンダード]]・[[エクステンデッド]]両方に存在したが、[[エクステンデッド]]では途中で[[禁止カード]]連発によりその命を絶たれる事になった。
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===勝ち手段===
 
===勝ち手段===
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勝ち手段は主に[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]。序盤からコツコツと攻めてはこないことが分かっている相手の場合、2[[ターン]]目のファイレクシアの処理装置でいきなり[[ライフ]]19点の[[支払う|支払い]]などということも普通にあり得る。当然ライフが危うくなるが、それを[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]で補助する。
  
勝ち手段は主に[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]。序盤からコツコツと攻めてはこないことが分かっている相手の場合、2ターン目のファイレクシアの処理装置でいきなりペイ19ライフなどという事も普通にあり得る。ライフが危うくなるが、それを[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]で補助する。
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ファイレクシアの処理装置が封じられた時などの補助的な勝ち手段として[[ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus]]も使われる。さらに、崩れゆく聖域によってある程度[[ライブラリー]]を[[削る|削って]]から、大量点数の[[天才のひらめき/Stroke of Genius]]に繋げて[[ライブラリーアウト]]を狙うこともある。
  
ファイレクシアの処理装置が封じられた時などの補助的な勝ち手段として[[ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus]]も使われる。さらに、[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]が場にある状態では、ある程度の[[ダメージ]]による[[ライブラリー]]削りから大盛り[[天才のひらめき/Stroke of Genius]]に繋げて[[ライブラリーアウト]]を狙う事もある。
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[[スタンダード]]では[[からみつく鉄線/Tangle Wire]][[ミシュラのらせん/Mishra's Helix]]による[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]を併用する。修繕による[[シルバーバレット]]戦略も組み込まれており、とくに前述の崩れゆく聖域のおかげで[[勝利]]を[[ダメージ]]に依存する[[デッキ]]全般に耐性がある。もっとも、崩れゆく聖域が無くても素で押し勝てるくらいに速いデッキでもある。
  
[[スタンダード]]では[[からみつく鉄線/Tangle Wire]][[ミシュラのらせん/Mishra's Helix]]による[[コントロール]]を併用する。[[修繕/Tinker]]による[[シルバーバレット]]戦略も組み込まれており、とくに前述の[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]のおかげで[[ダメージ]]のデッキ全般に耐性がある。もっとも、[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]が無くても素で押し勝てるくらいに速いデッキなのだが。
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===デッキの変遷===
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この[[デッキタイプ]]そのものは[[ウルザズ・レガシー]]が登場した直後から存在していたのだが、[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]無しでの[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]ではどうにも安定感に欠け、[[メタゲーム|メタ]]の前線に出てくることは無かった。[[エクステンデッド]]では当時まだ[[魔力の櫃/Mana Vault]]が現役だったため、その爆発力にものを言わせることができたのだが、[[スタンダード]]では[[茶単]]と言えば[[赤茶単]]に譲らざるを得なかった。
  
==デッキの変遷==
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時は流れ[[メルカディアン・マスクス]]で崩れゆく聖域を手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、[[世界選手権00]]である。当時は[[パララクス補充]]デッキ、[[トリニティ]]系列が[[トップメタ]]で睨み合っていたが、このデッキはトリニティに似せた形を取りアンチ補充デッキとしての性質を持ちつつ、[[マナ]]をクリーチャーではなく[[アーティファクト]]から供給することで、[[アングリーハーミット]][[アングリーノンハーミット]]に大量に搭載された対クリーチャー[[火力]]を完全に[[腐る|腐らせる]]こともできた。その上どのデッキも[[エンチャント]]対策はすれど[[アーティファクト]]対策は殆どしていないという状況で、不利な相手は[[打ち消す|カウンター]]満載の[[カササギ・ブルー]]程度というほどメタゲームに恵まれていた。結果上記のトップメタ勢を押しのけ、世界選手権決勝は[[Jon Finkel]]と[[Bob Maher]]による[[ミラーマッチ]]になった。ミラーマッチを制して優勝した[[Jon Finkel]]の「全ては[[メタゲーム]]さ」とのコメントが全てを物語っているようだ。
 
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このデッキタイプそのものは[[ウルザズ・レガシー]]が登場した直後から存在していたのだが、[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]無しでの[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]ではどうにも安定感に欠け、メタの前線に出てくる事は無かった。[[エクステンデッド]]では当時まだ[[魔力の櫃/Mana Vault]]が現役だったため、その爆発力にものを言わせる事が出来たのだが、[[スタンダード]]では[[茶単]]と言えば[[赤茶単]]に譲らざるを得なかった。
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時は流れ[[メルカディアン・マスクス]][[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]を手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、[[世界選手権00|2000年世界選手権]]である。当時は[[補充]]デッキと[[トリニティ]]系列のデッキが幅を利かせており、どのデッキも[[エンチャント]]対策はすれど[[アーティファクト]]対策は殆どしていなかったのだ。不利な相手はカウンター満載の[[カササギ・ブルー]]程度か?と言うくらい[[メタゲーム]]に恵まれ、2000年の[[世界選手権]]決勝は[[Jon Finkel]]と[[Bob Maher]]による[[ミラーマッチ]]になった。ミラーマッチを制して優勝した[[Jon Finkel]]の「全てはメタゲームさ」とのコメントが全てを物語っているようだ。
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==サンプルレシピ==
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==サンプルリスト==
 
*備考
 
*備考
**[[プロツアーシカゴ99]]ベスト8([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=PTCHICAGO9900/welcome 参考])
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**[[プロツアーシカゴ99]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptchi9900 参考])
**使用者:[[Alan Comer]]
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**使用者:[[Alan Comer]]
**デザイン:[[Zvi Mowshowitz]]
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**デザイン:[[Zvi Mowshowitz]]
*フォーマット
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*[[フォーマット]]
**[[エクステンデッド]]([[第5版]][[第6版]]、[[アイスエイジ・ブロック]][[メルカディアン・マスクス]]+[[デュアルランド]])
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**[[エクステンデッド]]([[第5版]][[第6版]]、[[アイスエイジ]][[メルカディアン・マスクス]]+[[デュアルランド]])
  
 
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|3||[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]||1||[[マナ漏出/Mana Leak]]
 
|3||[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]||1||[[マナ漏出/Mana Leak]]
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*サンプルレシピは[[エクステンデッド]]バージョン。[[スタンダード]]のものは、[[World Championship Decks 2000]]参照のこと。
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*[[エクステンデッド]]版。[[スタンダード]]のものは[[World Championship Decks 2000]]参照のこと。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[World Championship Decks 2000]]
 
*[[World Championship Decks 2000]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
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[[Category:アーティファクトデッキ|すうさいとふらうん]]
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[[Category:青単色デッキ|すうさいとふらうん]]
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[[Category:コントロールデッキ|すうさいとふらうん]]
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[[Category:コンボデッキ|すうさいとふらうん]]
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[[Category:青単コントロールデッキ|すうさいとふらうん]]
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[[Category:青単コンボデッキ|すうさいとふらうん]]
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[[Category:ウルザ・ブロックを含むスタンダードデッキ|すうさいとふらうん]]
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[[Category:アイスエイジ期のエクステンデッドデッキ|すうさいとふらうん]]

2021年8月21日 (土) 22:54時点における最新版

スーサイドブラウン(Suicide Brown)は、修繕/Tinkerを使用したティンカー茶単デッキの一種。ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processorによるスーサイド的要素を持つため、こう呼ばれる。崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryによる、取り返しのつかないライブラリー損失も、スーサイド要因として見做されているかもしれない。

目次

[編集] 概要


Tinker / 修繕 (2)(青)
ソーサリー

この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクト1つを生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、そのカードを戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。



Phyrexian Processor / ファイレクシアの処理装置 (4)
アーティファクト

ファイレクシアの処理装置が戦場に出るに際し、好きな点数のライフを支払う。
(4),(T):黒のX/Xのファイレクシアン(Phyrexian)・ミニオン(Minion)・クリーチャー・トークン1体を生成する。Xは、ファイレクシアの処理装置が戦場に出るに際し支払われたライフの点数に等しい。



Crumbling Sanctuary / 崩れゆく聖域 (5)
アーティファクト

プレイヤー1人にダメージが与えられる場合、代わりにそのプレイヤーは自分のライブラリーのカードを一番上から同じ枚数だけ追放する。


ウルザ・ブロックの優秀なマナ・アーティファクトをふんだんに利用し、修繕/Tinkerから必要なアーティファクトサーチして戦う。スタンダードエクステンデッド両方に存在したが、エクステンデッドでは途中で禁止カード連発によりその命を絶たれることになった。

[編集] 勝ち手段

勝ち手段は主にファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor。序盤からコツコツと攻めてはこないことが分かっている相手の場合、2ターン目のファイレクシアの処理装置でいきなりライフ19点の支払いなどということも普通にあり得る。当然ライフが危うくなるが、それを崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryで補助する。

ファイレクシアの処理装置が封じられた時などの補助的な勝ち手段としてファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossusも使われる。さらに、崩れゆく聖域によってある程度ライブラリー削ってから、大量点数の天才のひらめき/Stroke of Geniusに繋げてライブラリーアウトを狙うこともある。

スタンダードではからみつく鉄線/Tangle Wireミシュラのらせん/Mishra's Helixによるコントロールを併用する。修繕によるシルバーバレット戦略も組み込まれており、とくに前述の崩れゆく聖域のおかげで勝利ダメージに依存するデッキ全般に耐性がある。もっとも、崩れゆく聖域が無くても素で押し勝てるくらいに速いデッキでもある。

[編集] デッキの変遷

このデッキタイプそのものはウルザズ・レガシーが登場した直後から存在していたのだが、崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary無しでのファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processorではどうにも安定感に欠け、メタの前線に出てくることは無かった。エクステンデッドでは当時まだ魔力の櫃/Mana Vaultが現役だったため、その爆発力にものを言わせることができたのだが、スタンダードでは茶単と言えば赤茶単に譲らざるを得なかった。

時は流れメルカディアン・マスクスで崩れゆく聖域を手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、世界選手権00である。当時はパララクス補充デッキ、トリニティ系列がトップメタで睨み合っていたが、このデッキはトリニティに似せた形を取りアンチ補充デッキとしての性質を持ちつつ、マナをクリーチャーではなくアーティファクトから供給することで、アングリーハーミットアングリーノンハーミットに大量に搭載された対クリーチャー火力を完全に腐らせることもできた。その上どのデッキもエンチャント対策はすれどアーティファクト対策は殆どしていないという状況で、不利な相手はカウンター満載のカササギ・ブルー程度というほどメタゲームに恵まれていた。結果上記のトップメタ勢を押しのけ、世界選手権決勝はJon FinkelBob Maherによるミラーマッチになった。ミラーマッチを制して優勝したJon Finkelの「全てはメタゲームさ」とのコメントが全てを物語っているようだ。

[編集] サンプルリスト

メインデッキ (60) サイドボード
クリーチャー (6) 3 無効/Annul
4 マスティコア/Masticore 2 基本に帰れ/Back to Basics
2 ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus 1 鉄びし/Caltrops
呪文 (33) 1 崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary
1 秘儀の否定/Arcane Denial 2 破裂の王笏/Disrupting Scepter
3 崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary 1 マナ漏出/Mana Leak
1 呪われた巻物/Cursed Scroll 1 スランの鋳造所/Thran Foundry
4 厳かなモノリス/Grim Monolith 3 無のブローチ/Null Brooch
3 マナ漏出/Mana Leak 1 ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace
4 魔力の櫃/Mana Vault
1 無のブローチ/Null Brooch
4 ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor
4 スランの発電機/Thran Dynamo
4 修繕/Tinker
4 通電式キー/Voltaic Key
土地 (21)
3 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 裏切り者の都/City of Traitors
12 島/Island
2 黄塵地帯/Dust Bowl

[編集] 参考

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