濃霧/Fog
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ターボフォグ以外でも、1ターンの時間稼ぎが重要な場合は採用されることがある。[[第6版]]時代には[[ネメシス]]の[[消散]]クリーチャーを足止めできることが注目されたし、[[基本セット2011]]時代には[[原始のタイタン/Primeval Titan]]を用いる[[ヴァラクート#スタンダード|赤緑ヴァラクート]]が[[反逆の印/Mark of Mutiny]]などでそれの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪われた時のケアとして[[サイドボード]]に採用することがあった。もっとも、他の選択肢に取って代わられるケースも多い(前者の場合は[[もつれ/Tangle]]、後者の場合は[[転倒の磁石/Tumble Magnet]]の登場で出番は激減した)。 | ターボフォグ以外でも、1ターンの時間稼ぎが重要な場合は採用されることがある。[[第6版]]時代には[[ネメシス]]の[[消散]]クリーチャーを足止めできることが注目されたし、[[基本セット2011]]時代には[[原始のタイタン/Primeval Titan]]を用いる[[ヴァラクート#スタンダード|赤緑ヴァラクート]]が[[反逆の印/Mark of Mutiny]]などでそれの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪われた時のケアとして[[サイドボード]]に採用することがあった。もっとも、他の選択肢に取って代わられるケースも多い(前者の場合は[[もつれ/Tangle]]、後者の場合は[[転倒の磁石/Tumble Magnet]]の登場で出番は激減した)。 | ||
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長い間[[基本セット]]に収録されてきたが、[[第8版]]でこの種の呪文が一旦[[白]]の[[色の役割|役割]]に移ったため、白版の[[聖なる日/Holy Day]]と入れ替わる形で基本セット[[落ちる|落ち]]。その後、[[基本セット2010]]で聖なる日と入れ替わる形で再び収録され、常連の座に返り咲いた。色の役割としてもこの効果は再び緑に戻された。[[基本セット2019]]では黎明期と比べてクリーチャーの性能は段違いに増しており、相対的に濃霧のカードパワーも[[スタンダード]]には強すぎるレベルになっているとして<ref>[https://twitter.com/EthanFleischer/status/1016028761920172032 @EthanFleischer]([[Ethan Fleischer]]のTwitter 2018年7月9日)</ref>、1マナ[[重い]][[根の罠/Root Snare]]に取って変わられた。今後は2マナ以上の付加効果付きのカードが主流になっていくと思われる。 | 長い間[[基本セット]]に収録されてきたが、[[第8版]]でこの種の呪文が一旦[[白]]の[[色の役割|役割]]に移ったため、白版の[[聖なる日/Holy Day]]と入れ替わる形で基本セット[[落ちる|落ち]]。その後、[[基本セット2010]]で聖なる日と入れ替わる形で再び収録され、常連の座に返り咲いた。色の役割としてもこの効果は再び緑に戻された。[[基本セット2019]]では黎明期と比べてクリーチャーの性能は段違いに増しており、相対的に濃霧のカードパワーも[[スタンダード]]には強すぎるレベルになっているとして<ref>[https://twitter.com/EthanFleischer/status/1016028761920172032 @EthanFleischer]([[Ethan Fleischer]]のTwitter 2018年7月9日)</ref>、1マナ[[重い]][[根の罠/Root Snare]]に取って変わられた。今後は2マナ以上の付加効果付きのカードが主流になっていくと思われる。 |
2019年11月23日 (土) 02:54時点における版
戦闘ダメージを問答無用で0に軽減する呪文。クリーチャーたちの周りを濃い霧で覆ってしまい、とても戦闘ができない状態にするというフレーバーで、「自然を操る緑」のイメージを表した定番呪文である。
1マナと軽く、単純だがタイミング次第では劇的な効果になる。ただカード・アドバンテージでは損をしているし、また戦闘ダメージ以外のダメージを与えることができるカード相手では役に立たない。軽減したところでしょせん1ターンの時間稼ぎにしかならないなど、弱点が多く構築で無条件に採用できるカードではない。しかし、後述のターボフォグといったデッキでは4枚積みが標準であり、様々なフォーマットで活躍するいぶし銀の1枚である。
ターボフォグ以外でも、1ターンの時間稼ぎが重要な場合は採用されることがある。第6版時代にはネメシスの消散クリーチャーを足止めできることが注目されたし、基本セット2011時代には原始のタイタン/Primeval Titanを用いる赤緑ヴァラクートが反逆の印/Mark of Mutinyなどでそれのコントロールを奪われた時のケアとしてサイドボードに採用することがあった。もっとも、他の選択肢に取って代わられるケースも多い(前者の場合はもつれ/Tangle、後者の場合は転倒の磁石/Tumble Magnetの登場で出番は激減した)。
パウパーでも感染デッキやウィー=ゼロックス等のパンプアップしてから殴るデッキが環境中にある程度存在するが、こちらも一瞬の平和/Moment's Peaceなど他の選択肢は多い。
長い間基本セットに収録されてきたが、第8版でこの種の呪文が一旦白の役割に移ったため、白版の聖なる日/Holy Dayと入れ替わる形で基本セット落ち。その後、基本セット2010で聖なる日と入れ替わる形で再び収録され、常連の座に返り咲いた。色の役割としてもこの効果は再び緑に戻された。基本セット2019では黎明期と比べてクリーチャーの性能は段違いに増しており、相対的に濃霧のカードパワーもスタンダードには強すぎるレベルになっているとして[1]、1マナ重い根の罠/Root Snareに取って変わられた。今後は2マナ以上の付加効果付きのカードが主流になっていくと思われる。
- 先制攻撃持ちと組み合わせ、使うタイミングを計れば、一方的に戦闘ダメージを与える攻撃的な呪文にもなる。ただし緑はあまり先制攻撃を得意としていないし、またコンバット・トリックという意味では巨大化/Giant Growthなどがあるので、その目的で使用することは非常に稀だろう。
- リミテッドでは、先制攻撃の得意な白と組み合わせることで使える小技となる。
- 定番だけあり、様々な亜種が存在する。これや亜種を多く搭載し、戦闘ダメージを徹底的に軽減するロックデッキのことを、このカードの名前からターボフォグと呼ぶ。
- 濃霧能力を内蔵したテクニカルなクリーチャーは、構築・リミテッドのいずれにおいても恐れられた。特にスパイクの織り手/Spike Weaverが環境を席巻したことは、この効果を使い回せることがどれだけ強力なことかを知らしめている。
関連カード
主な亜種
ここでは緑の亜種を挙げる。白の亜種に関しては聖なる日/Holy Dayを参照。
- Undergrowth - 追加コストとして(2)(赤)を支払えば赤クリーチャーだけは普通に戦闘ダメージが発生する上位互換。(アライアンス)
- 狩人の待ち伏せ/Hunter's Ambush - 緑のクリーチャー以外の戦闘ダメージを軽減する。3マナ。(基本セット2015)
- 中休み/Respite - 攻撃クリーチャー1体につき1点のライフを得る。2マナ。(テンペスト)
- 突撃の鈍化/Blunt the Assault - クリーチャー1体につき1点のライフを得る。4マナ。(ミラディンの傷跡)
- 不断の霞/Constant Mists - 土地1つ生け贄のバイバック付き。2マナ。(ストロングホールド)
- 深い森/Deep Wood - 攻撃クリーチャーからあなたへのすべてのダメージを軽減する。攻撃されるときに攻撃クリーチャー指定ステップにのみ唱えられる。2マナ。(ポータル)
- 深き霧/Heavy Fog - 深い森の同型再版。(ポータル三国志)
- カメレオンのぼやかし/Chameleon Blur - クリーチャーがプレイヤーに与えるダメージのみ軽減する。4マナ。(時のらせん)
- ドルイドの講話/Druid's Deliverance - あなたに対するダメージ限定だが、居住付き。2マナ。(ラヴニカへの回帰)
- 拠点防衛/Defend the Hearth - 戦闘ダメージしか軽減できない。2マナ。(テーロス)
- 祝祭の開幕/Commencement of Festivities - 拠点防衛の同型再版。(カラデシュ)
- 小休止/Lull - サイクリング(2)付き。2マナ。(ウルザズ・サーガ)
- 花粉のもや/Haze of Pollen - サイクリング(3)付き。2マナ。小休止の下位互換。(アモンケット)
- 夜明けに歩くもの/Dawnstrider - 濃霧のスペルシェイパー。2マナ1/1。(メルカディアン・マスクス)
- 局所の霧/Fog Patch - 直接軽減はせず、攻撃クリーチャーをブロックされた状態にする。2マナ。(ネメシス)
- 絡みつき/Snag - 森カード1枚を捨てる代替コストを持つピッチスペル。ブロックされなかったクリーチャーが与える戦闘ダメージ限定。4マナ。(プロフェシー)
- 胞子カエル/Spore Frog - 自身の生け贄で濃霧の効果を起こすクリーチャー。1マナ1/1。(プロフェシー)
- もつれ/Tangle - 各攻撃クリーチャーはコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。2マナ。(インベイジョン)
- しがみつく霧/Clinging Mists - 通常は濃霧と変わらないが、窮地で、攻撃クリーチャーを全てタップさせた上でもつれと同じ効果。3マナ。(闇の隆盛)
- 一瞬の平和/Moment's Peace - フラッシュバック(2)(緑)付き。2マナ。(オデッセイ)
- 絡め汁/Tanglesap - トランプルを持たないクリーチャーが与える戦闘ダメージ限定。2マナ。(ゼンディカー)
- もやの蛙/Haze Frog - 自身以外が与える戦闘ダメージを0にするETB能力を持つ、瞬速付きクリーチャー。5マナ2/1。(エルドラージ覚醒)
- 月霧/Moonmist - 人間を変身させた後、狼でも狼男でもないクリーチャーが与える戦闘ダメージ限定。2マナ。(イニストラード)
- 恐るべき存在/Terrifying Presence - 対象としたクリーチャー1体を除く戦闘ダメージを軽減する。2マナ。(アヴァシンの帰還)
- 遮り蔦/Hindervines - +1/+1カウンターが置かれていないクリーチャーの戦闘ダメージを軽減する。3マナ。(ギルド門侵犯)
- カル・シスマの風/Winds of Qal Sisma - 獰猛の達成で対戦相手のクリーチャーの戦闘ダメージのみ軽減できる。2マナ。(運命再編)
- 暴露する風/Revealing Wind - 戦闘した裏向きクリーチャーの表側を見ることができる。3マナ。(タルキール龍紀伝)
- 蔦の罠/Vine Snare - パワー4以下のクリーチャーの戦闘ダメージを軽減する。3マナ。(マジック・オリジン)
- 蜘蛛の襲来/Arachnogenesis - 蜘蛛トークンを出した後、蜘蛛でないクリーチャーの戦闘ダメージを軽減する。3マナ。(統率者2015)
- 目隠し霧/Blinding Fog - 戦闘ダメージに限らず、全てのクリーチャーに与えられるダメージを軽減し、呪禁を付与する。3マナ。 (イクサラン)
- 根の罠/Root Snare - 2マナになった下位互換。(基本セット2019)
- 内省のための小休止/Pause for Reflection - 召集付き。3マナ。(ラヴニカのギルド)
脚注
- ↑ @EthanFleischer(Ethan FleischerのTwitter 2018年7月9日)
参考
- カード個別評価:ミラージュ - コモン
- カード個別評価:基本セット2014 - コモン
- カード個別評価:基本セット2013 - コモン
- カード個別評価:基本セット2012 - コモン
- カード個別評価:基本セット2011 - コモン
- カード個別評価:基本セット2010 - コモン
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン
- カード個別評価:第4版 - コモン
- カード個別評価:リバイズド・エディション - コモン
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - コモン
- カード個別評価:エターナルマスターズ - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 4 - コモン