灰毛の定め/Grizzly Fate

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(参考)
 
(4人の利用者による、間の5版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Grizzly Fate}}
 
{{#card:Grizzly Fate}}
  
[[灰色熊/Grizzly Bears]]が2体、[[スレッショルド]]だと倍の4体出てくる[[ソーサリー]]
+
[[灰色熊/Grizzly Bears]]が2体、[[スレッショルド]]に達していると倍の4体出てくる[[ソーサリー]]。しかも[[フラッシュバック]]が付いているので、1枚のこの[[カード]]で最高8体出てくる。
しかも[[フラッシュバック]]が付いているので、1枚のこの[[カード]]で最高8体出てくる。
+
  
このカードが[[墓地]]から[[プレイ]]される場合、このカード自身はすでにスタック上に移動しているためスレッショルドの枚数に数えない。
+
その[[マナ・コスト]][[効果]]は[[錯乱した隠遁者/Deranged Hermit]]を彷彿とさせる。当時の[[リス対立#オデッセイ・ブロック期|リス対立]]などでは一気に[[クリーチャー]]を増やす手段として採用されることもあった。
  
*当時の[[リス対立]]などでは一気に[[クリーチャー]]を増やす手段として採用されることもあり、その[[マナ・コスト]][[効果]]は[[錯乱した隠遁者/Deranged Hermit]]を彷彿とさせる。
+
*このカードが[[墓地]]から[[唱える|唱え]]られる場合、このカード自身はすでに[[スタック]]上に移動しているため、スレッショルドの枚数に数えないことに注意。
 +
*{{Gatherer|id=34209|イラスト}}に描かれた[[ケンタウルス]]は[[熊]]の召喚者で、彼がオデッセイ・サイクルの重要キャラクターの一人[[シートン/Seton]]である。
 +
 
 +
==開発秘話==
 +
このカードの原案は[[オデッセイ]]の[[デザイン・チーム|デザイン]]段階にまで遡る。クリーチャー・トークン[[召喚]][[呪文]]のバリエーションを考えていた中、「複数体のトークンを生み出す呪文」の例として、以下のカードが作られた。なお、Salvageは当時の[[フラッシュバック]]の名称である。
 +
 
 +
{{カードテキスト
 +
|カード名=Cry of the Wolf (狼の叫び)
 +
|コスト=(2)(緑)(緑)
 +
|タイプ=ソーサリー
 +
|カードテキスト=Salvage (3)(緑)(緑)(緑) <br />緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
 +
|背景=unlegal
 +
}}
 +
 
 +
オデッセイの[[デベロップ・チーム]]は「複数体のトークンを生み出す呪文」を後の[[エキスパンション]]に回すと決めたため、オデッセイには収録されなかった。このアイデアは次の[[トーメント]]で[[ドングリの収穫/Acorn Harvest]]として実現した。
 +
 
 +
トーメントで「複数体のトークンを生み出す呪文」のアイデアが使われたため、[[ジャッジメント]]では新たな捻りが必要となった。[[Mark Rosewater]]が最初に提案したのは、新たな形のフラッシュバック・コストを持った以下のカードであった。
 +
 
 +
{{カードテキスト
 +
|カード名=Cry of the Wolf (群れの叫び)
 +
|コスト=(3)(緑)
 +
|タイプ=ソーサリー
 +
|カードテキスト=緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。 <br />フラッシュバック ― (緑),あなたの墓地にあるカードを3枚ゲームから取り除く。
 +
|背景=unlegal
 +
}}
 +
 
 +
デザイン段階の途中で、フラッシュバックとスレッショルドを併せ持つカードがなかったことに気づき、フラッシュバックで優位な[[赤]]と[[緑]]にそういったカードを与える必要があると考えた(なお、赤は[[稲妻の波動/Lightning Surge]]が与えられた)。スレッショルドを持つよう「Cry of the Wolf」を修正したものが以下のカードである。
 +
 
 +
{{カードテキスト
 +
|カード名=Hot Bears (激しい熊達)
 +
|コスト=(3)(緑)
 +
|タイプ=ソーサリー
 +
|カードテキスト=緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。 <br />スレッショルド ― 代わりに、緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを4体戦場に出す。 <br />フラッシュバック (4)(緑)(緑)
 +
|背景=unlegal
 +
}}
 +
 
 +
デベロップ段階でマナ・コストとフラッシュバック・コストが引き上げられ、現在のカードに至る。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr23  Day of Judgment]参照)
 +
 
 +
*[[カード名]]は[[熊の谷/Bearscape]]のカード名候補からの拝借である。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr23  Day of Judgment]参照)
 +
**一時期はカード名が「Seton's Call (シートンの呼び声)」だった時期もあったようである。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/226 Who's That Centaur?]参照)
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:オデッセイブロック]]
+
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/226 Who's That Centaur?] ([[WotC]]、英語)
 +
*[[カード個別評価:ジャッジメント]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[アンコモン]]

2014年6月16日 (月) 21:48時点における最新版


Grizzly Fate / 灰毛の定め (3)(緑)(緑)
ソーサリー

緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体生成する。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上ある場合、代わりに緑の2/2の熊クリーチャー・トークンを4体生成する。
フラッシュバック(5)(緑)(緑)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)


灰色熊/Grizzly Bearsが2体、スレッショルドに達していると倍の4体出てくるソーサリー。しかもフラッシュバックが付いているので、1枚のこのカードで最高8体出てくる。

そのマナ・コスト効果錯乱した隠遁者/Deranged Hermitを彷彿とさせる。当時のリス対立などでは一気にクリーチャーを増やす手段として採用されることもあった。

[編集] 開発秘話

このカードの原案はオデッセイデザイン段階にまで遡る。クリーチャー・トークン召喚呪文のバリエーションを考えていた中、「複数体のトークンを生み出す呪文」の例として、以下のカードが作られた。なお、Salvageは当時のフラッシュバックの名称である。


非公式/非実在カード

Cry of the Wolf (狼の叫び) (2)(緑)(緑)
ソーサリー

Salvage (3)(緑)(緑)(緑)
緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。


オデッセイのデベロップ・チームは「複数体のトークンを生み出す呪文」を後のエキスパンションに回すと決めたため、オデッセイには収録されなかった。このアイデアは次のトーメントドングリの収穫/Acorn Harvestとして実現した。

トーメントで「複数体のトークンを生み出す呪文」のアイデアが使われたため、ジャッジメントでは新たな捻りが必要となった。Mark Rosewaterが最初に提案したのは、新たな形のフラッシュバック・コストを持った以下のカードであった。


非公式/非実在カード

Cry of the Wolf (群れの叫び) (3)(緑)
ソーサリー

緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
フラッシュバック ― (緑),あなたの墓地にあるカードを3枚ゲームから取り除く。


デザイン段階の途中で、フラッシュバックとスレッショルドを併せ持つカードがなかったことに気づき、フラッシュバックで優位なにそういったカードを与える必要があると考えた(なお、赤は稲妻の波動/Lightning Surgeが与えられた)。スレッショルドを持つよう「Cry of the Wolf」を修正したものが以下のカードである。


非公式/非実在カード

Hot Bears (激しい熊達) (3)(緑)
ソーサリー

緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
スレッショルド ― 代わりに、緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを4体戦場に出す。
フラッシュバック (4)(緑)(緑)


デベロップ段階でマナ・コストとフラッシュバック・コストが引き上げられ、現在のカードに至る。(→Day of Judgment参照)

[編集] 参考

MOBILE