麒麟
提供:MTG Wiki
麒麟/Kirinは、クリーチャー・タイプの1つ。
伝説のクリーチャー — 麒麟(Kirin) スピリット(Spirit)
飛行
あなたがスピリット(Spirit)か秘儀(Arcane)呪文を唱えるたび、その呪文のマナ総量を持つすべてのパーマネントを破壊する。
クリーチャー — 麒麟(Kirin)
飛行、警戒
大変異(1)(白)(あなたはこのカードを、(3)で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの大変異コストで、これをいつでも表向きにしてもよい。そうしたなら、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
伝説のクリーチャー — 麒麟(Kirin) スピリット(Spirit)
飛行、トランプル
あなたが呪文を唱えるためのコストは、対象1つにつき(1)少なくなる。
対戦相手が呪文を唱えるためのコストは、対象1つにつき(1)多くなる。
神河救済の伝説の麒麟・スピリットのサイクル(天界の麒麟/Celestial Kirinなど)が初出。長らく5枚のみの専用のクリーチャー・タイプであったが、アジア広域をモチーフとしたタルキール覇王譚ブロックにて新種が2体登場した。その後も、中国神話をモチーフとしたGlobal Series: Jiang Yanggu & Mu YanlingではHeavenly Qilinが、モダンホライゾン2では守護麒麟/Guardian Kirinが追加されるなど、しばしば登場している。
前述のサイクルがあるため全色に存在するが、伝説のクリーチャー以外はすべて白単色である。ユニコーンやペガサスなどと同様、神聖な獣というイメージが反映されているためであろう。能力としてはいずれも飛行を持つ点が共通している。
伝説のクリーチャーは神河:輝ける世界現在、前述のサイクルの5体に暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crownedを加えた6体が存在する。
[編集] ストーリー
ここで言う麒麟とは実際にアフリカなどに生息する首の長い哺乳類(キリン)のことではなく、牛の尾と馬の蹄と鹿の角を持つ想像上の動物。
元々は古代中国の伝説上の聖獣で、龍などと共に日本に伝わった。頭に肉に包まれた一本の角があり、体の毛は黄色、背には五彩の毛がある。徳が高いため殺生を好まず、生草は踏まず生物は食わないという。乱世の終わりに聖人が王道を成すときに現れると言い伝えられる。このことから転じて、乱世を鎮めるほどの才気を持つ者を「麒麟児」と呼んだ。
- ただ、あくまで「日本に伝わった」ものであって、日本の神道とは関係のない生き物である。神河/Kamigawaは日本の神話世界を基にしているのだが、中国由来のものと日本独自のものの区別をつけ切れていない部分があるようだ。
多元宇宙/Multiverseにおいては神河、タルキール/Tarkir、沈夢/Shenmengに棲息が確認されている。いずれもアジアをモチーフとした次元である。
神河の麒麟は神/Kamiの一種であり、定命に対してはお節介と言えるほど好奇心が強い[1]。大蛇人/Orochiの姿が当世前後で変化したのは、麒麟の助言に従い手足を森の神への供物として捧げたからである。この出来事は麒麟の教え/Teachings of the Kirinとして大蛇人の間で広く語り継がれている[2]。
タルキールにおいて、麒麟の出現は重要な人物の到来、あるいは死を意味するとされる[3]。オジュタイ氏族/The Ojutai clanでは英雄として死ぬことを『麒麟の後を追った』と表現する[4]。旧ジェスカイ道/The Jeskai Wayでは運命の伝令ともみなされていた[5]。
沈夢の麒麟はカード名やフレイバー・テキストにおいて、中国語の発音に合わせてQilinの表記が使われている(クリーチャー・タイプでは依然としてKirinである)。
[編集] 脚注
- ↑ The Legends of Kamigawa: Neon Dynasty/『神河:輝ける世界』の伝説たち(Feature 2022年2月11日 Ari Zirulnik, Grace Fong, Emily Teng, and Gerritt Turner著)
- ↑ Teachings of the Kirin/神河史譚:麒麟の教え(Feature 2022年1月20日 Emily Teng著)
- ↑ 雪花石の麒麟/Alabaster Kirinのフレイバー・テキスト
- ↑ 守護麒麟/Guardian Kirinのフレイバー・テキスト
- ↑ Journey to the Nexus/「きずな」への旅(Uncharted Realms 2014年12月10日 Jennifer Clarke-Wilkes著)