競技場の首長/Arena Rector
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クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
競技場の首長が死亡したとき、あなたはこれを追放してもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーからプレインズウォーカー・カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
1/2PIG能力でライブラリーからプレインズウォーカーをサーチして戦場に出せるクリーチャー。かのアカデミーの学長/Academy Rectorのリメイク版であり、色、マナ・コスト、クリーチャー・タイプ、P/T、能力など、あらゆる点で類似性が見られる。英語のカード名はどちらもRectorである。
アカデミーの学長はコンボデッキで大暴れした実績があるが、エンチャントに比べるとプレインズウォーカーは単独でとんでもない挙動をできるカードではなく、あちらほど「出せば勝ち」とまではいかない。それでも単純に強力なカードは多いため、特定のカードをサーチするよりも、例えば全体除去なら精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon、単体のパーマネント対処ならプレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker、手札を攻めるなら王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaohなど、単純なカードパワーが高いプレインズウォーカーをシルバーバレットしてくる方が効果的。もちろん求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerやサヒーリ・ライ/Saheeli Raiなどコンボパーツになり得るプレインズウォーカーをサーチしてくるのもそれはそれで強い。むしろアカデミーの学長とセットで運用するのも面白く、同じバトルボンドで再録された倍増の季節/Doubling Seasonと一緒に出せばやりたい放題だろう。
一方でプレインズウォーカーはエンチャントに比べ攻撃で退場させられやすいため、自分から能動的に死亡させる手段を持たない場合は「対戦相手の戦闘前メイン・フェイズでこれを除去→出てきたプレインズウォーカーを戦闘で対処」とされてしまいやすいのが難点。また直接プレインズウォーカーを狙える呪文がある場合、対戦相手のターンに死亡してしまうと忠誠度能力を使う前に除去できる隙を与えてしまう。そのため、アカデミーの学長と違って攻撃の抑止力としての働きには頼り辛い。また陰謀団式療法/Cabal Therapyなどのコストで生け贄に捧げた場合も、元の呪文や能力が解決されるまではサーチしたプレインズウォーカーの忠誠度能力を起動できないため除去される隙を与えてしまう。万全を期すなら効果の一部として墓地に送るか、ファイレクシアの塔/Phyrexian Towerなどマナ能力のコストとして生け贄に捧げたい。
アカデミーの学長と同じく構築環境ではエターナルでしか使えないが、相性の良いカードは豊富であるため活躍の余地はあるだろう。バトルボンドのリミテッドでは流石に使い辛く、ウィル・ケンリス/Will Kenrithやローアン・ケンリス/Rowan Kenrithも共に当てられることを祈るしかない。
- 能力の書式も「死亡したとき、追放してもよい。そうしたなら~」と、アカデミーの学長のそれを踏襲している。そのためこの誘発型能力によって追放できないとサーチができず、それゆえインスタント・タイミングの墓地対策に弱い。特にエターナルでは外科的摘出/Surgical Extractionやフェアリーの忌み者/Faerie Macabre等には要注意。もちろんもみ消し/Stifleでも妨害されてしまう。