眠り呪いのフェアリー/Sleep-Cursed Faerie
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クリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)
飛行、護法(2)
眠り呪いのフェアリーは、麻痺(stun)カウンター3個が置かれた状態かつタップ状態で戦場に出る。(これがアンタップ状態になるなら、代わりにこれの上から麻痺カウンター1個を取り除く。)
(1)(青):眠り呪いのフェアリーをアンタップする。
眠ったまま戦場に出て、なかなか起きないフェアリー・ウィザード。
1マナ3/3飛行・護法(2)とだけ見れば破格のコスト・パフォーマンスだが、麻痺カウンターのせいで実際に攻撃できるのはあなたのターンだけで数えて4ターン後になる。自身の起動型能力で麻痺カウンターを取り除くこともできるが、1個につき2マナとそれなりに重いため、無理して起こすことに固執すると除去された際のテンポ損が大きくなってしまう。
このカードの強みは、1ターン目から出せる除去耐性持ちのフェアリーという点にある。呪文どもり/Spell Stutterや自我の流出/Ego Drainなど、フェアリーをコントロールしていると強化されるカードを使う上で場持ちが良い強化源になれるのである。スタンダードでポピュラーな1マナ除去である切り崩し/Cut Downも通用しない。フェアリー関連のカードにはインスタント・タイミングで動けるものも多いので、アンタップするか他のカードにマナを使うかの判断を後にとっておきやすい点でもシナジーがある。
アンタップする能力は麻痺カウンターを取り除ききった後も使えるため、少しマナはかさむが警戒持ちのようにふるまうこともできる。アガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldronなど起動型能力を与えるカードでタップ能力を与えても有効活用できるだろう。なお、これか囁かれる希望の神/Kami of Whispered Hopes、どちらかを魂の大釜で追放してもう片方に+1/+1カウンターを置けば登場時のスタンダード範囲で可能な無限マナコンボになる。
いずれにせよ、アンタップまで時間がかかる性質と1マナという軽さから、このカードが最大限に力を発揮できるのは1ターン目に出した場合と言える。引くのが後になればなるほど弱くなるという点は留意しておきたい。
登場時のイニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期のスタンダードでは、大釜に採用される。どのような型であってもアガサの魂の大釜+侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasionと組み合わせ無限ルーターと化し、シミック大釜では上記の囁かれる希望の神とのコンボにも使われている。
- 対戦相手に使われた場合、打ち消されない除去が有効な対処手段となる。スタンダード範囲では石術の連射/Lithomantic Barrageが有力。
- 麻痺カウンターが置かれるのは戦場に出る際の置換効果である。誘発型能力ではないので倦怠の宝珠/Torpor Orbなどで消すことはできない。
起動回数 | 所要ターン | 累計コスト |
---|---|---|
0 | 5ターン目 | 1マナ(U) |
1 | 4ターン目 | 3マナ(1UU) |
2 | 3ターン目 | 5マナ(2UUU) |
3 | 2ターン目 | 7マナ(3UUUU) |
4 | 出たターン | 9マナ(4UUUUU) |
- イラストの紫のモヤから、忌まわしき眠り/Wicked Slumberに捕らわれたものとわかる。