ターボステイシス

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ターボステイシス(Turbo Stasis)は、吠えたける鉱山/Howling Mineを利用したステイシスデッキ。フィンランドで考案されると爆発的に広まった。キーカードの初出は全てリミテッド・エディションだが、考案時期は意外と遅かった。


Stasis / 停滞 (1)(青)
エンチャント

プレイヤーは自分のアンタップ・ステップを飛ばす。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(青)を支払わないかぎり、停滞を生け贄に捧げる。



Howling Mine / 吠えたける鉱山 (2)
アーティファクト

各プレイヤーのドロー・ステップの開始時に、吠えたける鉱山がアンタップ状態である場合、そのプレイヤーは追加のカードを1枚引く。



Island / 島
基本土地 — 島(Island)

(青)


島/Islandデッキの半数近く投入され、吠えたける鉱山による引き増しとともに停滞/Stasisを維持する。

もともとステイシスデッキの動きは、パーミッションなのに維持に青マナが必要なため、維持手段を除去されるとどうにもならなかった。そこで、土地枚数を28枚前後にあげ、「2、3枚引けば1枚は多分土地」という豪快な理論に従ってこのデッキが構築された。維持手段を特定のカードから島/Islandそれ自体に移行させることによって、除去を防ごうとしたのである。

こうなると今までよりも維持できるターン数が大幅に増え、さらにキーカードの枚数も大幅に減る。フィニッシャーセラの天使/Serra Angelはクビ、ライブラリーフェルドンの杖/Feldon's Caneで再構築するという戦法にとって変わられ、多くのボードコントロールスロットを割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。

しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた停滞ではなく、吠えたける鉱山にこそあったのである。ライブラリー破壊ドロー供給という重要なポジションを一手に担うこのアーティファクトを除去されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、プレイヤー宿命/Kismetや停滞には目もくれず、ひたすら吠えたける鉱山を叩くようになる。

結果、使用者は激減。およそ3ヵ月でトーナメントシーンからその姿を消した。そしてスカンダリーステイシスか、冬の宝珠/Winter Orbによるソフトロックへと変遷することになる。

  • を見たら焼け」という格言を真似て、「山(吠えたける鉱山)を見たら潰せ」と言われていた。

[編集] サンプルリスト

メインデッキ (60)
クリーチャー (0)
呪文 (36)
4 秘儀の否定/Arcane Denial
1 天秤/Balance
4 ブーメラン/Boomerang
3 Despotic Scepter
4 意志の力/Force of Will
4 吠えたける鉱山/Howling Mine
1 象牙の塔/Ivory Tower
2 宿命/Kismet
1 土地税/Land Tax
4 リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul's Vault
2 回想/Recall
1 Soldevi Digger
4 停滞/Stasis
1 ズアーの宝珠/Zuran Orb
土地 (24)
3 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
2 真鍮の都/City of Brass
2 Land Cap
2 River Delta
3 地底の大河/Underground River
12 島/Island
サイドボード
1 黒の万力/Black Vise
2 黒の防御円/Circle of Protection: Black
2 赤の防御円/Circle of Protection: Red
1 フェルドンの杖/Feldon's Cane
2 水流破/Hydroblast
1 Lodestone Bauble
2 枯渇/Mana Short
1 ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall
3 大気の壁/Wall of Air

[編集] 参考

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