エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death

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エルズペス/Elspeth死の国/The Underworldからの帰還を表した英雄譚

I-
3マナ以上のパーマネントに対する追放除去
極端なウィニーでもない限り対象には事欠かず、墓地利用もされない強力な除去。同時登場の破壊不能たちを狩るのに非常に適しているが、それに加えて昨今強力な重めのプレインズウォーカーたちを対処できるのが優秀。特にスタンダード環境で最も使われている重量級プレインズウォーカーと言っていい世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the Worldと打ち合って、相手の3/3の出現を考慮してもII章以降を活かせば決してアドバンテージ負けしないのは明確な強みとなる。
のエンチャントに多い"戦場を離れるまでの追放"ではなく、このカードの存在に関わらずに永久追放なのは嬉しい。
II-
対戦相手の非クリーチャー呪文コスト増加。
特に細かくマナを使う動きを難しくするが、当然クリーチャーデッキには無意味なこと、出してから1ターンの猶予があるため相手も備えやすいこと、誘発時点で土地も十分伸びているであろうことからすると、主軸となる効果ではない。このターンの打ち消しの使用を牽制できるため、さらに続く5マナ以上の呪文を放つ布石にはなる。
III-
自分の墓地のクリーチャーかプレインズウォーカーリアニメイトし、カウンターを1個置く。
単純に大きなアドバンテージに直結するが、原則的に最速でも7ターン目になるとはいえ自分の墓地のみなので、優勢で進んでいると思うような結果を得られないこともある。このカードより前に出した3,4マナのパーマネントあたりが引っかかれば十分と考えることも必要だろう。
例によって自壊しやすいプレインズウォーカーとの相性が良く、時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerは3ターン目に出せば6ターン目で忠誠度を使い切ることができ、性能面でも申し分ない相方。場持ちの悪さを利点に変えるという点ではフレーバー通り太陽の宿敵、エルズペス/Elspeth, Sun's Nemesisを蘇らせるのも悪くない。

全ての章に活躍のための一定の条件が付くが、どれもそこまで厳しいものではないため完全に腐る事はほぼなく、I章とIII章を完遂できた時のアドバンテージは大きい。重さと悠長さに見合ったものを持ち、が絡んだコントロールデッキなら採用を考慮され得る。

スタンダードモダンにおいてはバントコントロールを中心に活躍。ローテーション後のスタンダードでは環境の変化により採用数が減った。

  • 5マナでIが除去・IIIがプレインズウォーカーを含むリアニメイトと、は異なるが重量級&汎用性に優れる英雄譚として鳴らした最古再誕/The Eldest Rebornとの共通点が多い。

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

テーロス還魂記レア神話レア英雄譚サイクルキオーラ、海神を打ち倒す/Kiora Bests the Sea Godのみ神話レアで、他はレア。

[編集] ストーリー

ヘリオッド/Heliodに殺され、死の国/The Underworldに囚われたエルズペス/Elspeth。だが彼女はアショク/Ashiokの悪夢から影槍/Shadowspearを取り出し、死の国からの脱出を目指す。道中、彼女は傍観者たちに宣言した。この槍こそが本物のクルソー/Khrusorであり、ヘリオッドの持つ槍は偽物であると。

そしてヘリオッドがエルズペスの脱出を阻止しようとしたまさにそのとき、彼の槍は砕け散った――エルズペスの宣言を皆が信じたことで、真実が書き換えられたのだ。エレボス/Erebosは宿敵ヘリオッドを出し抜いた褒美として、エルズペスに現世への帰還を許可した。この物語は今日まで語り継がれている(イラスト[1][2]

[編集] 脚注

  1. The Theros Beyond Death Story on Cards/『テーロス還魂記』ストーリーカード(Feature 2019年12月16日 Wizards of the Coast著)
  2. Theros Beyond Death Story Summary/『テーロス還魂記』物語概要(Feature 2020年1月10日 Wizards of the Coast著)

[編集] 参考

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