アトラクサ/Atraxa

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アトラクサ/Atraxa統率者2016初出のキャラクター。カードとしては統率者2016の法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors' Voiceが初出。

目次

[編集] 解説

新ファイレクシア/New Phyrexia天使/Angel。女性(イラスト)。独力でミラディン/Mirrodin人の撤退を支援していたところを新ファイレクシアに捕縛された。彼女の不屈の精神を評価した法務官/Praetorエリシュ・ノーン/Elesh Nornは、新ファイレクシアの象徴として「完成」させようと他の法務官に協力を要請した。の法務官ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxiasの法務官シェオルドレッド/Sheoldredの法務官ヴォリンクレックス/Vorinclexは協力したが、の法務官であるウラブラスク/Urabraskだけは協力しなかった。そうして、赤を除く4色のこの天使は「完成」された。

[編集] ストーリー

[編集] 空ろな身体/A Hollow Body

エリシュ・ノーンは評議会からの要求が無い限り瞑想に耽るようになったため、アトラクサは新ファイレクシアの実務的な指導者となり、偉大なる統一者/The Grand Unifierと呼ばれるようになった。

彼女は自らの創造物イクセル/Ixhelゲス/Gethの抹殺を命じたが、彼女はゲスを消滅させずヴィシュグラズ/Vishgrazとして作り変えた。彼女はアトラクサが自らを作ったように、自身も何かを作り出そうとしたと語ったが、それに対するアトラクサの反応は冷淡であった。

[編集] 信じがたい喪失/Inconceivable Losses

ナヒリ/Nahiriの剣がファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena美麗聖堂/The Fair Basilicaに叩き落したことで混乱が生じ、アトラクサは同士討ちするファイレクシア人の鎮圧に向かった。その隙を付き、エルズペス/Elspeth一行は新ファイレクシアの中心へと歩を進めた。

[編集] 肉なしの勝利/Triumph of the Fleshless

次元壊し/Realmbreakerにより新ファイレクシアが多元宇宙/Multiverseに接続すると、エリシュ・ノーンは彼女にニューカペナ/New Capennaの様子を見せた。ファイレクシア/Phyrexiaを葬った上に建てられた塔で有機体が繁栄するその光景は、ファイレクシア人にとっては侮辱も甚だしいものであった。

エリシュ・ノーンは彼女にカペナ/Capennaへ向かうように命じた。その目的は旧ファイレクシアの侵略船やその乗員の回収、およびファイレクシア人を妨げる光素/Haloの源を破壊することだ。そして、現地の者は完成化するのではなく部品として収穫するように命じられた。傲慢極まりないニューカペナ人には、仲間に加えるという慈悲を与えてやる必要はないのだと。

その命令に対し、アトラクサは小さくうつむき、無礼と感じながらも質問した。なぜ遥か昔に船が失われ、有毒な大気に満ちた場所へ百長/Centurionたちではなく自分を送り込むのかと。ノーンはそれに対し3つの答えを返した。まず1つに、任務達成の暁にはアトラクサの力を知らしめることとなると。次に、かつて天使であったアトラクサには光素への耐性が期待できると。最後に、ニューカペナを滅ぼすことで、新ファイレクシアを脅かすもの[注釈 1]に深刻な打撃を与えられるからだと。

[編集] またたかぬ目の下で/Beneath Eyes Unblinking

元天使である彼女にとっても、カペナの大気は不快なものであった。彼女はニューカペナを襲撃し、ノーンの命令に従って住民を殺戮し「部品」として収穫した。だが命令のひとつである前任者の回収のためには情報が必要だった。彼女は貴顕廊一家/The Maestrosの構成員を完成化し、彼らの心を覗きこんだ。

芸術の蒐集家である貴顕廊一家の心には「美しい」という感情が満ちていた。何故彼らはその「美しい」という概念に夢中になるのか?アトラクサの脳は彼らの「美しい」という感情から逃れられなくなってしまった。これはノーンが警告していた、「ファイレクシア人を侵食し、アトラクサのかつての生が抵抗力を与えてくれる」何かなのだろうか?自身にとっての敵である「美しい」の棲み処が博物館であると貴顕廊一家の脳裏から読み取ると、彼女にとって理解不能な存在である美術品を破壊していった。「美しい」が心によぎり、そしてそれを否定しながら。

博物館を破壊しつくし、配下に街の美を破壊するように命じた彼女であったが、その満足感は長く続かなかった。天使の像に見つめられていることに気づいたアトラクサの心は美しさと同時に憎しみに満たされ、その像を完膚なきまでに打ち砕いた。破壊された像の中から漏れ出した光素が彼女を焼こうとも、像が塵と化すまで攻撃を止めはしなかった。破壊を終えた彼女は、ニューカペナを昇る者の存在を配下から知らされると、その場から飛び去って行った。

[編集] 墜ちる高街/The Fall of Park Heights

ニューカペナの抵抗勢力は、都市の中心を通る柱を破壊し、高街/Park Heightsそのものをアトラクサに叩きつけるという作戦を決行した。斡旋屋一家/The Brokersにより目標地点まで誘導されたアトラクサは、崩れ落ちた建造物に突き刺され討死を遂げた。その死は、ニューカペナの天使達が多元宇宙中へ反撃の流れを広げていく狼煙となった。

[編集] 登場

[編集] カード名に登場

ファイレクシア:完全なる統一
アトラクサの疾牙/Atraxa's Skitterfang
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
アトラクサの後継、イクセル/Ixhel, Scion of Atraxa
機械兵団の進軍
アトラクサの討死/Atraxa's Fall

[編集] フレイバー・テキストに登場

統率者2016
ファイレクシア病の支配/Grip of Phyresis
ファイレクシア:完全なる統一
ノーンの水源/Norn's Wellspring同化のヴェール/Veil of Assimilation
機械兵団の進軍
弱者成敗/Vanquish the Weakアトラクサの討死/Atraxa's Fall(堕天使として)、血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves

[編集] イラストに登場

機械兵団の進軍
弱者成敗/Vanquish the Weakアトラクサの討死/Atraxa's Fall彫り込まれた完成態/Sculpted Perfection

[編集] 登場記事・登場作品

統率者2016
ファイレクシア:完全なる統一
機械兵団の進軍

[編集] 脚注

[編集] 注釈

  1. 日本語版では「そして。その地には新ファイレクシアにとっての危険が存在するためだ。ニューカペナを殺戮し、我らはその心臓を討つ」となっており、何のことかが曖昧だが、原文では"Third: there exists a danger to New Phyrexia. In killing New Capenna, we strike at her heart."となり、相手が女性であることが明白である。加えて、ノーンが「白をまとう女性」を恐れていることで同エピソードが締められていることからこの解釈をとった。

[編集] 参考

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