脱出

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*同じ日本語名を持つ[[カード]]に[[脱出/Evacuation]]がある。
 
*同じ日本語名を持つ[[カード]]に[[脱出/Evacuation]]がある。
*テーロス還魂記のストーリー上では[[神 (テーロス・ブロック)|ニクスの神々]]に逆らう死者たちの持つ能力であるためか、[[クリーチャー・エンチャント]]や[[信心]]を参照するカードは存在しない。
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*テーロス還魂記のストーリー上では[[神 (テーロス・ブロック)|ニクスの神々]]に逆らう死者たちの持つ能力であるためか、[[クリーチャー・エンチャント]]や[[信心]]を参照するカードは存在しない。また、すべて[[人間でない]]ため3ヶ月に発売された[[イコリア:巨獣の棲処]]の[[変容]]の[[対象]]にできる。
 
*テーロス還魂記の脱出を持つクリーチャー・カードにはいずれも{{Gatherer|id=477745|鎖で繋がれたイラスト}}が描かれている。[[Magic: The Gathering Arena]]上では、(クリーチャーに限らず)脱出で唱えると鎖が千切れるようなエフェクトが表れる。
 
*テーロス還魂記の脱出を持つクリーチャー・カードにはいずれも{{Gatherer|id=477745|鎖で繋がれたイラスト}}が描かれている。[[Magic: The Gathering Arena]]上では、(クリーチャーに限らず)脱出で唱えると鎖が千切れるようなエフェクトが表れる。
  
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代わりに[[セット・デザイン・チーム]]が考え出したのが脱出である。脱出コストは当初[[マナ]]だけだったが、それでは同じプレイパターンが何度も繰り返されることになるという問題があった。一度脱出したなら追放するようにもできるが、パーマネントが[[戦場を離れる]]際に追放するのなら、今度は記憶の問題を引き起こしてしまう。このため、コストには有限の[[リソース]]である墓地のカードの追放が加えられた。逆に墓地のカードの追放だけをコストとするバージョンも試されたが、バランスを調整するためのつまみとして、マナも必要であるという結論に至った<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/deaths-door-part-1-2020-01-02 At Death's Door, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033610/ 死の扉にて その1]([[Making Magic]] [[2020年]]1月2日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
代わりに[[セット・デザイン・チーム]]が考え出したのが脱出である。脱出コストは当初[[マナ]]だけだったが、それでは同じプレイパターンが何度も繰り返されることになるという問題があった。一度脱出したなら追放するようにもできるが、パーマネントが[[戦場を離れる]]際に追放するのなら、今度は記憶の問題を引き起こしてしまう。このため、コストには有限の[[リソース]]である墓地のカードの追放が加えられた。逆に墓地のカードの追放だけをコストとするバージョンも試されたが、バランスを調整するためのつまみとして、マナも必要であるという結論に至った<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/deaths-door-part-1-2020-01-02 At Death's Door, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033610/ 死の扉にて その1]([[Making Magic]] [[2020年]]1月2日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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*その後[[Unfinity]]では、戦場のクリーチャーを3つのセクターに分けるキーワード能力として[[宇宙を刻む者]](を持つ[[スペースベレレン/Space Beleren]])が登場した。[[アン・カード]]ではないため[[エターナル]]でも使用可能。
  
 
==脚注==
 
==脚注==

2023年9月26日 (火) 04:57時点における版

脱出/Escape
種別 常在型能力
登場セット テーロス還魂記
モダンホライゾン2
ニューカペナの街角統率者デッキ
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い統率者デッキ
CR CR:702.138

脱出(だっしゅつ)/Escapeは、テーロス還魂記で登場したキーワード能力。それを持つカード墓地にある間に機能する常在型能力である。


Glimpse of Freedom / 垣間見た自由 (1)(青)
インスタント

カードを1枚引く。
脱出 ― (2)(青),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)



Loathsome Chimera / 毒々しいキマイラ (2)(緑)
クリーチャー — キマイラ(Chimera)

脱出 ― (4)(緑),あなたの墓地から他のカード3枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)
毒々しいキマイラは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で脱出する。

4/1


Underworld Breach / 死の国からの脱出 (1)(赤)
エンチャント

あなたの墓地にあり土地でない各カードはそれぞれ脱出を持つ。脱出コストは、そのカードのマナ・コストに「あなたの墓地から他のカード3枚を追放する。」を追加したものに等しい。(あなたはあなたの墓地から、カードをそれの脱出コストで唱えてもよい。)
終了ステップの開始時に、死の国からの脱出を生け贄に捧げる。


定義

脱出[コスト]/Escape [コスト]は、「あなたは、あなたの墓地からこのカードを、これのマナ・コスト支払うのではなく[コスト]を支払うことで唱えてもよい。」を意味する。

呪文をそれの脱出能力を使用して唱える場合は、代替コストルールに従う。

呪文が脱出能力によって墓地から唱えられていたなら、その呪文は「脱出した/escaped」という。パーマネントが、解決されてそのパーマネントになった呪文が脱出能力によって墓地から唱えられていたなら、そのパーマネントは「脱出した/escaped」という。

解説

テーロス/Theros神々同士の争いにより現世と死の国/The Underworldの境目が揺らぎ、死の国から陽光の世界へ抜け出してくる者たちを表すメカニズム。墓地のカードを一定数追放することをコストに含む。一部のカードはそれを脱出で唱えたことを参照する能力を持つ。テーロス還魂記では全に存在するが、に多く存在しており、また単色には脱出を持つパーマネント・カードが収録されてない。他のカードに脱出を与えるカードとして死の国からの脱出/Underworld Breachがある。

ニューカペナの街角統率者デッキ統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い統率者デッキでは建物や墓所などから「脱出」するフレイバーでも使用され、前者では青単色の脱出パーマネント・カードも登場した。

数あるフラッシュバックの亜種の一つと言える。フラッシュバックと比較すると、パーマネント・カードも持つことができ、インスタントソーサリーでも解決に際して追放されないが、コストとして有限の墓地のカードを使うため連続の使用や脱出を持つカードの併用は難しくなっている。

ルール

  • 唱えられるタイミングはカード・タイプによる通常の許諾に従う。たとえば、瞬速を持つかのように唱えられる効果がない限り、脱出でクリーチャーを唱えられるのはあなたのターンメイン・フェイズ優先権を持ちスタックが空の間である。
  • 脱出によって唱える最初の段階で、カードは墓地からスタックに移動する。プレイヤーが脱出で唱え始めてから、墓地対策などで妨害することはできない。
  • 脱出を持つカードがあなたの墓地に置かれ、それを適正に唱えることができるなら、あなたはそれをすぐに、対戦相手が何らかの行動を起こす前に唱えることができる。 例えばあなたのターンの間に脱出を持つソーサリー・カードが解決されたなら、あなたが優先権を得るためそのソーサリーを脱出によって唱えることができる。
    • 逆に、戦闘で脱出を持つクリーチャーが死亡したり、コストとしてクリーチャーを生け贄呪文を唱えたり能力を起動したり、あなたのメイン・フェイズ中でもクリーチャーが死亡することで誘発する能力があった場合などは、対戦相手はあなたがそれを唱える機会を得る前に行動できることになる。

その他

開発秘話

テーロス還魂記では、死の国に囚われたエルズペス/Elspethの物語に焦点が当たるため、これを表すメカニズムを作る必要があった。展望デザイン・チームが提出したのは彼岸/Stygianと呼ばれる、戦場を生者の側と死者の側の2つに分断するメカニズムだったが、バランスが取りづらい、デジタル上の実装が難しいなど多くの問題があり、ボツになった。

代わりにセット・デザイン・チームが考え出したのが脱出である。脱出コストは当初マナだけだったが、それでは同じプレイパターンが何度も繰り返されることになるという問題があった。一度脱出したなら追放するようにもできるが、パーマネントが戦場を離れる際に追放するのなら、今度は記憶の問題を引き起こしてしまう。このため、コストには有限のリソースである墓地のカードの追放が加えられた。逆に墓地のカードの追放だけをコストとするバージョンも試されたが、バランスを調整するためのつまみとして、マナも必要であるという結論に至った[1]

脚注

  1. At Death's Door, Part 1/死の扉にて その1Making Magic 2020年1月2日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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