禁止カード

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スタンダード環境に対するスタンスとローテーションが見直された2017年には、当初の改定スケジュールは「スタンダード・セットのプレリリース後と、プロツアーの5週間後の月曜日」(年ごと8回)とされていたが、「改訂回数が多すぎ」と多くのプレイヤーから不評だったため、2017年6月より「(プレリリース、プロツアーのスケジュールに縛られることなく)適当なタイミング」と変更されたことになった<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019023/ 2017年6月13日 禁止制限告知](News 2017年6月13日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019441/ 2017年8月28日 禁止制限告知](News 2017年8月28日)</ref>。
 
スタンダード環境に対するスタンスとローテーションが見直された2017年には、当初の改定スケジュールは「スタンダード・セットのプレリリース後と、プロツアーの5週間後の月曜日」(年ごと8回)とされていたが、「改訂回数が多すぎ」と多くのプレイヤーから不評だったため、2017年6月より「(プレリリース、プロツアーのスケジュールに縛られることなく)適当なタイミング」と変更されたことになった<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019023/ 2017年6月13日 禁止制限告知](News 2017年6月13日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0019441/ 2017年8月28日 禁止制限告知](News 2017年8月28日)</ref>。
  
更に[[2020年]]より、具体的な改定発表日を告知しないことになった<ref name="banned20191216" />。
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更に[[2020年]]より、柔軟で迅速な対応のために告知と変更は定期スケジュールでは無くなった<ref name="banned20191216" />。
  
 
*[[パイオニア]]は導入当初([[2019年]])は始まったばかりのフォーマットということで、通常の禁止改定サイクルとは別のタイミングで禁止カードが発表されていた。
 
*[[パイオニア]]は導入当初([[2019年]])は始まったばかりのフォーマットということで、通常の禁止改定サイクルとは別のタイミングで禁止カードが発表されていた。

2020年1月3日 (金) 14:26時点における版

禁止カードBanned Card)は、構築またはエターナルにおいて、デッキメインデッキおよびサイドボード)に1枚も入れてはいけないカードのこと。

目次

解説

マジック:ザ・ギャザリングの競技プレイの健全化のためウィザーズ・オブ・ザ・コーストが必要と判断した場合、禁止カード指定が発効される。発効時期は不定期だが、告知する場合月曜日(日本時間同火曜日午前)発表と決まっている[1]。 どのカードでどういったデッキを作ろうかと頭を悩ませてデッキを練り上げるのもマジックの一部なので、ミラーマッチ以外のあらゆる対戦に勝てる無敵のデッキや、考えるまでも無くデッキに入ってしまうカードがあっては困るのだ。あくまで皆に楽しんでもらうためにしていることなので、あっけらかんに決められてはいないということを忘れてはいけない。

改定タイミングの変遷

2016年まで、禁止カードの改訂は「スタンダードセットプレリリース後の月曜日」(年ごと4回)に行われていた。

スタンダード環境に対するスタンスとローテーションが見直された2017年には、当初の改定スケジュールは「スタンダード・セットのプレリリース後と、プロツアーの5週間後の月曜日」(年ごと8回)とされていたが、「改訂回数が多すぎ」と多くのプレイヤーから不評だったため、2017年6月より「(プレリリース、プロツアーのスケジュールに縛られることなく)適当なタイミング」と変更されたことになった[3][4]

更に2020年より、柔軟で迅速な対応のために告知と変更は定期スケジュールでは無くなった[1]

ウィザーズ社の対応・スタンス

  • 禁止カードを出すのは、いったん発売した商品に欠陥があったと認めることになると開発部は考えており、あまり出したいものではないらしい。
  • 禁止カードを連発してしまったウルザ・ブロックの件で、R&Dの開発スタッフが社長室に呼ばれて叱られたという逸話がある[5]
  • アメリカ国内ではスタンダードの禁止カードをブースターパックから引き当てた場合、そのカードをウィザーズ社に郵送することでブースターパック1つと交換してもらえるサービスが実施されていたことがある[6][7]。「使えないカードを引いても仕方が無い。パック代を返せ」という合理主義の国民らしいクレームに応えた形である。
  • 非常に強力なカードが台頭すると、禁止カード入りを阻止するためか、露骨な対策カードが作られる場合もある。リシャーダの港/Rishadan Portに対するテフェリーの反応/Teferi's Responseサーボの網/Tsabo's Webなどがその一例。また、禁止カード入りを阻止するために作られた露骨な対策カードが環境に与える影響が甚大であったため、禁止カードになったケースもある。守護フェリダー/Felidar Guardianに対する暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidonなど。
  • コンボに対する基準として、モダンでは3ターン以内で、レガシーでは2ターン以内で勝利を決めてしまうデッキを弱体化するため禁止カードに指定している[8]
  • 2015年時点におけるデベロップ・チームの目標は「スタンダードにおける禁止カードを10年に1枚だけにすること」であり、調整の甲斐あってかスタンダードにおいて禁止カードが指定されることは稀であった。その一方でモダンのような広いフォーマットに対してそのような数値的な目標は何も設定されておらず、スタンダードのデザイン空間が最優先されているため、しばしば印刷されてすぐに環境を支配してしまうようなカードが登場することもある[9]
  • 2017年にはスタンダード環境に対するスタンスが見直され、ゲームバランスを取るために新たに禁止カードを制定することになった。それまではトレイリアのアカデミー/Tolarian Academy精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorのように明らかに壊れていて、公式大会をそれ一色で染め上げるようなカードでなければ見送られるのが通例であった。しかしそれらを比較対象にするのは「禁止カードを出すためのハードルが高すぎ」であり、環境を健全に保つための判断を妨げていたのである。特定のデッキを完全に抹殺するような方法ではなく、特定のカードが禁止にされてもユーザーが所持している他のカードが有用性を保つような方法で禁止を行う方針だが、これはモダンにおける強力すぎるデッキを弱体化させるため禁止措置と似た手法である。また「出来る限り禁止カードを出したくない」という方針そのものはこれまでと変わっていない[10]

禁止カードに纏わる話

その他

脚注

  1. 1.0 1.1 2019年12月16日 禁止制限告知(Daily MTG 2019年12月16日)
  2. Standard Bannings Explained/スタンダードの禁止に関する声明(magic.wizards.com、Aaron Forsythe、2011年6月20日
  3. 2017年6月13日 禁止制限告知(News 2017年6月13日)
  4. 2017年8月28日 禁止制限告知(News 2017年8月28日)
  5. Eighteen YearsDaily MTG、Make Magic、英語)
  6. DCI Banned and Restricted List Announcement(WebArchive)WotC、1999年3月1日告知、同年4月1日発行の禁止・制限リスト改定告知)
  7. 上記ページの邦訳(MjMJ.info)
  8. Welcome to the Modern World/モダンの世界へようこそ (Latest Developments、Tom LaPille、2011年8月12日 米村薫訳)
  9. Development Risks in Modern/モダンにおけるデベロップのリスク (Latest Developments、Sam Stoddard、2015年5月22日)
  10. Standard/スタンダード (Latest Developments、Sam Stoddard、2017年1月13日)
  11. Play Design Lessons Learned/プレイデザインの教訓(Feature 2019年11月18日 Bryan Hawley著)
  12. 渡辺雄也のTwitter (2012年6月18日)
  13. サイドイベント・「禁止解除レガシー」上位入賞者デッキリスト(カジュアル) (マジック日本公式、グランプリ千葉15)
  14. 禁止解除モダン 全デッキリスト(晴れる屋、グランプリ千葉16 2016/11/25)

参考

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