真夜中の時計/Midnight Clock
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アーティファクト
(T):(青)を加える。
(2)(青):真夜中の時計の上に時刻(hour)カウンターを1個置く。
各アップキープの開始時に、真夜中の時計の上に時刻カウンターを1個置く。
真夜中の時計の上に12個目の時刻カウンターが置かれたとき、あなたの手札と墓地をあなたのライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引く。真夜中の時計を追放する。
午前零時を告げるとあなただけTimetwisterする有色アーティファクト。
各アップキープごとに時刻カウンターが置かれるので、2人対戦なら各6ターンで達成される計算。マナをつぎ込むことである程度加速することもできる。
誘発さえすれば勝利に限りなく近いアドバンテージを得ることは間違いないが、それでもそのタイムラグは軽視できない。単色限定マナリス/Manalithとしても機能するので出した時点から最低限の働きはしてくれるとはいえ、息切れ防止として考えなしに採用できるほど扱いやすいカードとは言えないだろう。
居着かれると台無しになってしまう覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsや、進んだ時間を手軽に巻き戻されてしまう時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerが登場時のスタンダードを含む各環境に蔓延っているのは向かい風。当然コントロールデッキでの採用となるはずなので、出されないように対応することが求められる。
ライブラリーを補修できるため、このカードを使うデッキでは必然的にライブラリーアウト狙いも視野に入るだろう。さすがに自身は追放されるが、登場時のスタンダードにも同居する大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorを扱うデッキなら延々と使い回すことも可能であり、あるいはサイドボードに入れておいて対戦相手のライブラリーアウト戦術に対するウィッシュボードとしての運用も(時刻カウンターを置くのが間に合う状況なら)成立する。
リミテッドでは十分なターン数を確保しやすく、手札補充が強力。エルドレインの王権では青黒のライブラリー破壊戦略に対するメタになることも少なからぬ利点。
- 最後の効果が誘発してから解決されるまでに生け贄に捧げるなどして戦場を離れてしまえば追放を回避できる。テフェリーの時間改変/Teferi's Time Twist等の一時的追放を用いれば、カウンターはリセットされるが戦場に残せる。
- 最後の誘発型能力をもみ消し/Stifleなどで打ち消された場合、何らかの方法でいったん時刻カウンターを減らさない限り再び誘発することはない。なお、その後のアップキープで13個目以降も時刻カウンターが置かれていくため、カウンターを減らす手段があるなら特に注意して記録しておくこと。
- 使用するカウンターは時間(time)カウンターではなく時刻(hour)カウンターである。瞬間の塵/Dust of Moments等との相互作用はないので注意。
- モチーフは、童話『シンデレラ』における「午前零時を告げる鐘」だろう。城の舞踏会に参加したシンデレラは、魔法が解ける午前零時の鐘を聞き慌てて城を去るが、その際に靴(ペロー版ではガラスの靴)を落としてしまう。
[編集] 関連カード
- 時計技師、ルスコ/Rusko, Clockmaker - このカードを創出でき、時刻カウンターを増やすこともできる。MTGアリーナ専用。(アルケミー:兄弟戦争)