シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)
あなたは毒(poison)カウンターを得られない。
あなたがコントロールするクリーチャーは、その上に-1/-1カウンターを置くことができない。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは感染を失う。
ファイレクシア/Phyrexia陣営のシステムを三重に無力化する伝説のクリーチャー。あなたやあなたのコントロールするクリーチャーが毒カウンターと-1/-1カウンターを得られなくなる他、対戦相手の感染持ちクリーチャーから感染を失わせる。
一番の役割は感染対策だろう。感染クリーチャーはパワーが控えめに抑えられる傾向があるので、通常のダメージを与える様にすることで実質的な弱体化に繋がる。残り2つの能力は感染クリーチャーに対しては結果的に何も影響しなくなるものの、伝染病の留め金/Contagion Claspなどの-1/-1カウンターを用いた除去や、ピスタスの一撃/Pistus Strikeなどの直接毒カウンターを与える呪文に対しては効果的。
また、「味方に-1/-1カウンター/毒カウンターを置いてしまうリスク」を無効化できる、という見方をすれば、黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenithで対戦相手のクリーチャーだけを一方的に虐殺できたり、ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmotherと胆液の鼠/Ichor Ratsの毒カウンターを得るリスクを無効化できたりするので、感染デッキ側がお守り的にデッキに忍ばせておく可能性も考えられる。その際、対戦相手が使ってくるメリーラをレジェンド・ルールで対消滅させる効果も期待できる。
ストーリーではミラディン/Mirrodinの希望の光であり、ファイレクシア対策となる能力を持つが、同時にファイレクシア陣営のカードとも多くのシナジーを形成している。まさにストーリー通り、皮肉な能力と皮肉な運命を抱えたクリーチャーである。更に言えば感染を失わせるのは対戦相手がコントロールするクリーチャーのみであり、自分がコントロールする感染クリーチャーには全く影響を与えないどころか上記のようにメリットすら与えてしまう。ファイレクシア化した世界に必死に適応しようとするミラディン人の姿を体現しているのかもしれない。
- -1/-1カウンターを置かれた状態で戦場に出るクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出る場合、それが配置されることなく戦場に出る。
- これの後に刻まれた大怪物/Etched Monstrosityを戦場に出せば、無色5マナの10/10クリーチャーとなる。ただし、刻まれた大怪物の起動型能力は起動できなくなる。
- シャドウムーア・ブロックの頑強との相性がよく、無限頑強のコンボも可能。
- 頑強とは逆に、傷鱗の儀式/Scarscale Ritualとの相性は最悪。追加コストを払えなくなるので実質唱えられない。
- メリーラが戦場に出る以前から置かれていた毒カウンターや-1/-1カウンターは取り除かれない。
- 萎縮は失わせないため、萎縮を持つクリーチャーがあなたのコントロールするクリーチャーにダメージを与えても何も起こらなくなる。
- ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlifeとともにコントロールしていると、ダメージでは死ななくなる。
ストーリー
詳細はメリーラ/Meliraを参照。
参考
- カード個別評価:新たなるファイレクシア / ミラディン陣営 - レア