創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation

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Omnath, Locus of Creation / 創造の座、オムナス (赤)(緑)(白)(青)
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental)

創造の座、オムナスが戦場に出たとき、カード1枚を引く。
上陸 ― 土地1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、このターンで初めてこの能力が解決されるなら、あなたは4点のライフを得る。二度目なら、(赤)(緑)(白)(青)を加える。3度目なら、創造の座、オムナスは各対戦相手とあなたがコントロールしていない各プレインズウォーカーに、それぞれ4点のダメージを与える。

4/4

赤緑白青の4になったオムナス/Omnath。1ドローETB能力と、同一ターン中に解決された回数に応じて効果が変わる上陸能力を持つ。

ゼンディカーの夜明け屈指のパワーカードであり、記録的なスピードでスタンダード禁止カードに指定された。

目次

[編集] 解説

4マナ4/4+キャントリップの基本性能に加え、3段階の多彩な上陸能力アドバンテージを稼ぐことができるクリーチャー。ただし同一ターン4度目以降の誘発は無い。

1回目は4点ライフ回復。4点という数値は往年の強情なベイロス/Obstinate Balothしかり大きく、時間を稼ぎたいランプ戦略に適している。しかもこのカードの場合は土地プレイ権で毎ターン誘発できる最低ラインの能力という事もあり、対処されずに残ってしまうとアグロバーン系デッキにとっては投了もの。かといって、除去されてもキャントリップで枚数上のアドバンテージを失っていないのでアグロ側の数少ない除去をこれに切る事自体が厳しく、戦場に出るだけでそういったアーキタイプへの押し付けとなる。最も地味な効果に見えるが4/4のサイズと相まって、フィニッシャーでありながら遅延もこなせるこのカードの本質となる能力。特にフェッチランド対戦相手ターンに起動することで都合8点回復できる動きが凶悪で、スタンダードやモダンではフェアデッキ相手のこれ以上ない肉壁として機能する。

2回目はマナ加速。オムナスを唱えた直後にフェッチランドをプレイすれば、実質フリースペルのように動く。さらに次のターンにも使用できれば、8マナ前後まで一気にジャンプできる。このカードのフィニッシャー性を担保する能力で、耕作/Cultivate僻境への脱出/Escape to the Wildsなどで誘発させて圧倒的なリソースを叩きつける動きはゲームエンドまで容易い。

3回目は対戦相手とそのプレインズウォーカーへの4点全体火力。ランプデッキでもクロックを刻む展開がないわけではないので、あって困る効果ではない。プレインズウォーカーにダメージ与えられるのが利点で、4~5ターン目というプレインズウォーカーが立ち並ぶタイミングで決める事ができればリターンは大きい。

高い性能の代償として色拘束が強いが、土地サーチ手段に加えてトライオーム水蓮のコブラ/Lotus Cobraなどの存在もあって登場時スタンダードでも3~4ターン目には容易に4色のマナを用意でき、それ以下のフォーマットでは言うまでもない。キャントリップによって戦況によって潰しが効く万能性があり、このカードを利用するためにやや歪めた構成になってもそれを補って余りあるだけのカードパワーを持つ。

登場時のスタンダードではオムナス・ランプキーカードとなり、その圧倒的かつ一方的な性能から当デッキパーツでもあった自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathが即座に禁止カードに指定された。ウーロが消えた後も支配力は圧倒的でオムナス・アドベンチャーのキーカードとしてトップメタに居座り続けた結果、このカード自身も記録的なスピードでスタンダード禁止指定を受けた(後述)。

ヒストリックでもスタンダードと同様に、オムナス・ランプが短期間ではあるが活躍した。

パイオニアではスタンダード期に近しい構成のウーロと手を組んだオムナス・ランプが存在する他、白日の下に/Bring to Lightからの選択肢として5色ニヴ=ミゼットで活躍する。

モダンでは各種2色フェッチランドが使える事もあり単純な圧力は他のどのフォーマットよりも高く、オムナス・ランプの一種としてパワーカードを詰めた死者の原野とのハイブリッド型が存在し、レンと六番/Wrenn and Sixとの好相性で暴れていたが死者の原野の禁止で一旦退いた。その後モダンホライゾン2想起サイクルを引き連れたエレメンタルデッキが成立し、その司令塔として膨大なアドバンテージで圧殺する役割を担当する。

[編集] ルール

[編集] 禁止指定

2020年10月12日より、スタンダード禁止カードに指定される[2]オムナス・アドベンチャーが最も勝率の高いデッキとなり、自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathの禁止で弱体化したオムナス・ランプも依然としてメタゲームをひどく歪めていたため。その顕著な実例として、2020年シーズン・グランドファイナルでは32人中23人のプレイヤーがオムナスを含むデッキを選択した[3]

同じく2020年10月12日より、ヒストリックで一時停止カードに指定される[2]。スタンダードと同様に強力であり、使用率も(特にBO3で)増加傾向にあったため。さらに2021年2月15日より、禁止カードに指定される[4]2021年12月9日の再調整により解除された。

同じく2020年10月12日より、ブロールで禁止カードに指定される[2]。圧倒的に使用率の高い統率者であり、勝率も最も高かったため。

[編集] MTGアリーナにおける再調整


旧オラクル

Omnath, Locus of Creation / 創造の座、オムナス (1)(赤)(緑)(白)(青)
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental)

創造の座、オムナスが戦場に出たとき、占術1を行う。
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、このターンで初めてこの能力が解決されるなら、あなたは4点のライフを得る。二度目なら、(赤)(緑)(白)(青)を加える。3度目なら、創造の座、オムナスは各対戦相手とあなたがコントロールしていない各プレインズウォーカーに、それぞれ4点のダメージを与える。

4/4


2021年12月9日、Magic: The Gathering Arenaにおいて、アルケミーの実装と同時にアルケミーとヒストリックで使用できるカードに再調整が行われた[5]。唱えるために失ったマナや手札を取り返せることがオムナスの強さのため、その爆発力はそのままに効率を少し落とし、また誘発型能力を残すことで上陸能力を誘発させる前に対処する可能性を残すため、マナ・コストを(1)増やしたうえで戦場に出たときの効果がドローから占術に下方修正された。これによりヒストリックにおける禁止指定が解除された。


MTGアリーナ専用カード

Omnath, Locus of Creation / 創造の座、オムナス (1)(赤)(緑)(白)(青)
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental)

創造の座、オムナスが戦場に出たとき、カードを1枚引く。
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、このターンで初めてこの能力が解決されるなら、あなたは4点のライフを得る。二度目なら、(赤)(緑)(白)(青)を加える。3度目なら、創造の座、オムナスは各対戦相手とあなたがコントロールしていない各プレインズウォーカーに、それぞれ4点のダメージを与える。

4/4


その後2022年5月5日の再調整[6]において、前回の再調整による影響からの判断でマナ・コストの変更は現状維持のままETB能力だけを元に戻す変更がなされた。

[編集] 関連カード

[編集] ストーリー

きっかけとなったエルドラージ/Eldraziが滅んでもなお、マナを吸収し変化し続けるオムナス/Omnathの力、の憤怒、容赦ないに加え、生命を育む平地の体現となった。

詳細はオムナス/Omnathを参照。

[編集] 脚注

  1. Legends Return: The First Dominaria United Previews Are Here/伝説再び――『団結のドミナリア』ファースト・プレビュー(News 2022年7月21日 Adam Styborski著)
  2. 2.0 2.1 2.2 October 12, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年10月12日 禁止制限告知(News 2020年10月12日 Ian Duke著)
  3. 2020 Season Grand Finals Metagame Breakdown/2020年シーズン・グランドファイナル メタゲームブレイクダウン(MAGIC.gg 2020年10月8日 Frank Karsten著)
  4. February 15, 2021 Banned and Restricted Announcement/2021年2月15日 禁止制限告知(News 2021年2月15日 Ian Duke著)
  5. Alchemy Rebalancing Philosophy/アルケミーにおける再調整の理念(Daily MTG 2021年12月2日)
  6. Alchemy Rebalancing for May 5, 2022/2022年5月5日 アルケミー再調整(Daily MTG 2022年5月5日)

[編集] 参考

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