夜の犠牲/Victim of Night
提供:MTG Wiki
インスタント
吸血鬼(Vampire)でも狼男(Werewolf)でもゾンビ(Zombie)でもないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
イニストラード/Innistradの怪物(吸血鬼・狼男・ゾンビ)以外なら何でも除去できるクリーチャー除去呪文。肉体の奪取/Rend Fleshや眼腐りの終焉/Eyeblight's Endingに続く、クリーチャー・タイプに制限のある除去である。
破滅の刃/Doom Bladeやその亜種と同様、2マナのインスタントで使える単体除去と基本性能は高い。この手のカードには珍しくダブルシンボルなので、タッチ黒のパーミッションなどでは使いにくくなる点には注意。
登場時のスタンダード環境では破滅の刃、喉首狙い/Go for the Throatを初めとしてライバルは多く、どれが優先されるかはメタゲーム次第といったところ。
ラヴニカへの回帰解禁後のスタンダードではローテーションにより上記2種が使えなくなったため、汎用性の高い軽量インスタント除去として注目を集めている。他には究極の価格/Ultimate Priceがライバルとして挙がるが、シングルシンボルの扱いやすさか、ロクソドンの強打者/Loxodon Smiterなどの強力な多色クリーチャーを破壊できる点を優先するかを秤にかけることになる。そのほかにも、ダブルシンボル3マナだが範囲が広い殺害/Murder、布告系除去の飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hungerや肉貪り/Devour Fleshなどの選択肢も存在する。
モダンではスタンダードと比較して除去できない生物との遭遇率が相対的に低く、それなりに信頼性のある単体除去として採用機会がある。ただし、赤を含むデッキではより範囲が広く再生も許さない終止/Terminateが優先されることが多い。そして2022年現在では致命的な一押し/Fatal Pushなどより取り回しのよい除去の影に隠れほとんど見ることはない。
パウパーでもモダン同様に怪物三種との遭遇率が低く、そのうえクリーチャー戦が主になりやすい環境であるため相対的に評価が高いカードであった。終止と競合する点も同様だが、多色化がしづらい環境であることから終止よりも見かける機会が多かった。ただし、黒系デッキのフィニッシャーとして広く使われるグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerを除去できないという穴があり、ダブルマスターズ参入で喪心/Cast Downがプレイアブルとなってからは、パウパーではほとんど穴のないあちらに居場所を奪われてしまった。
- 破壊の対象となる範囲は忌まわしきものの処刑者/Slayer of the Wickedと対になっている。