嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit

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2023年1月26日 (木) 21:45時点における0503 (トーク | 投稿記録)による版
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Ral, Storm Conduit / 嵐の伝導者、ラル (2)(青)(赤)
伝説のプレインズウォーカー — ラル(Ral)

あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるかコピーするたび、対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。嵐の伝導者、ラルはそれに1点のダメージを与える。
[+2]:占術1を行う。
[-2]:このターン、あなたが次にインスタントやソーサリーである呪文を唱えたとき、その呪文をコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。

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灯争大戦で登場したラル誘発型能力インスタント/ソーサリー唱える/コピーに反応した本体火力忠誠度能力占術、インスタント/ソーサリーのコピー。

目次

解説

誘発型能力
後に登場した魔技と同一の誘発条件対戦相手プレインズウォーカーへ1点ダメージ
一見地味だが、あらゆるインスタントやソーサリーに1点ダメージが付随するという効果は侮り難く、然るべきデッキで用いることで強力なダメージソースと化す。呪文のコピーでも誘発するという点が類を見ない特徴であり、-2能力はもちろん、ストーム複製といった呪文のコピーを作る各種効果と強くシナジーを形成する。また、後述する無限コンボを成立させている重要な能力である。
+2能力
占術1。
シンプルな能力だが、忠誠度の上昇値が大きく、適切なカードを探す意味でも忠誠度を補充する意味でも-2能力とよく噛み合っている。
-2能力
二倍詠唱/Doublecast
このカードの中核となる能力。繰り返し使えるFork系効果という骨格自体が優秀であり、ドロー呪文や火力呪文と併用することで容易にアドバンテージを稼ぐことができる。ミラーリ/Mirariなどと異なり追加のマナを要求されることがなく、前述したとおり+2能力で消費した分の忠誠度をすぐに補えるため、扱いやすさ・起動しやすさの観点でも高水準な能力。

十全に性能を発揮するには他のカードを必要とするピーキーさを持つ反面、適切なデッキで運用することで脅威となるタイプのプレインズウォーカー。インスタントやソーサリーの比重が高いデッキに組み込み、アドバンテージ源兼ダメージソースとして運用するのが主な使い道となる。後述する無限コンボを狙う専用デッキを組むのも手だろう。

登場時のスタンダードではが同じで役割も似たイゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroyと同居しているが、こちらの方がマナ・コストが1マナ軽く、より専門的な性能であるため、十分差別化できている。デッキによっては両方投入するのも有効だろう。

ルール

誘発型能力
-2能力

無限コンボ

  1. ラルが戦場にいる状態で、適当な4マナ以下の呪文を唱える
  2. その呪文を対象に発展Aを唱える。
  3. 発展Aを対象に発展Bを唱える。
  4. 発展Bを解決し、発展のコピースタックに置く。対象は発展A。
  5. 発展のコピーを解決し、発展のコピーをスタックに置く。対象は発展A。
  6. 誘発したラルの能力を解決し、対戦相手に1点ダメージ
  7. 5~6を任意の回数繰り返し、無限ダメージ勝利する。
  1. ラルの-2能力を起動
  2. 二倍詠唱を唱える。遅延誘発型能力を解決し、二倍詠唱のコピーをスタックに置く。
  3. 二倍詠唱のコピーを解決する。
  4. 二倍詠唱を対象に発展を唱える。遅延誘発型能力を解決し、発展のコピーをスタックに置く。対象は発展。
  5. 発展のコピーを解決し、発展のコピーをスタックに置く。対象は発展。
  6. 誘発したラルの能力を解決し、対戦相手に1点ダメージ。
  7. 5~6を任意の回数繰り返し、無限ダメージで勝利する。
  1. ラルの-2能力を起動。
  2. 破滅の終焉をX=4で唱える。遅延誘発型能力を解決し、破滅の終焉のコピーをスタックに置く。
  3. 破滅の終焉のコピーを解決し、ライブラリーからナル・メハを戦場に出す
  4. 誘発したナル・メハの能力を解決し、破滅の終焉のコピーをスタックに置く。
  5. 破滅の終焉のコピーを解決し、ライブラリーからナル・メハを戦場に出す。
  6. レジェンド・ルールで片方のナル・メハを墓地に置く
  7. 誘発したナル・メハの能力を解決し、破滅の終焉のコピーをスタックに置く。
  8. 誘発したラルの能力を解決し、対戦相手に1点ダメージ。
  9. 破滅の終焉のコピーを解決し、墓地からナル・メハを戦場に出す。
  10. 6~9を任意の回数繰り返し、無限ダメージで勝利する。
  1. ラルとナル・メハを戦場に揃え、ラルの-2能力を起動。
  2. 風への放流を唱える。遅延誘発型能力を解決し、風への放流のコピーをスタックに置く。対象はナル・メハ。
  3. 風への放流のコピーを解決し、ナル・メハを追放する。
  4. ナル・メハをマナ・コストを支払うことなく唱え、戦場に出す。
  5. 誘発したナル・メハの能力を解決し、風への放流のコピーをスタックに置く。対象はナル・メハ。
  6. 誘発したラルの能力を解決し、対戦相手に1点ダメージ。
  7. 3~6を任意の回数繰り返し、無限ダメージで勝利する。

関連カード

開発秘話

ストーリー上の重要性から、ラルはレアのプレインズウォーカーになることが決まっていた。灯争大戦にはプレインズウォーカーが大量に存在するため、いくつかはニッチな空間を扱うことが求められ、ラルはインスタントソーサリーに関するデザインとなった。プラス能力の占術は最後に作られたものであり、インスタントやソーサリーを引き込む助けとなるとともに、に寄っていたこのカードに寄せることに成功している[1]

ストーリー

ラヴニカ/Ravnicaに襲来し瞬く間に征服に乗り出したニコル・ボーラス/Nicol Bolas。ボーラスに協力することでイゼット団No.2の座に就いたラルは命されるがままにボーラスの計画に従う。ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet不在の中ギルドマスターも視野に入ったが、彼には拭えない想いがあった。ギルドの垣根を越え集結したラヴニカ全土の連合軍、永遠衆を呼び出したボーラスの全面戦争。その時ラルは一大決心をする。

詳細はラル・ザレック/Ral Zarek (ストーリー)を参照。

脚注

  1. Even More War Games/さらにさらなる大戦のゲームMaking Magic 2019年5月6日 Mark Rosewater著)

参考

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