金切るときの声/Battle Screech
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4マナで1/1飛行が2体というのは少々控えめだが、フラッシュバックがついており、しかもそのコストは白のクリーチャーを3体タップするだけであり、支払いやすい。これを唱えたことで白のクリーチャーを2体確保できていることから、他にもう1体白のクリーチャーがいれば出てきたトークンとあわせて楽々と支払えてしまう。実質4マナで4体と、トークンの本家の緑でもなかなか見ない高性能カードである。
そのポテンシャルは高く、オデッセイ・ブロック構築においてパニッシャー・ホワイトという白いウィニーデッキを生み出した。聖餐式/Divine Sacramentがスレッショルドしてようものならもう止めることはできない。
フラッシュバックがあることで、物静かな思索/Quiet Speculationで引っ張ってこられるのも強みである。トークンがトークンを呼び、戦場に溢れかえることだろう。
もちろん、飛行戦力が重要なリミテッドでも非常に強力。白を使うならタッチカラーでもない限り確実にデッキに入るカードだろう。
ジャッジメント初出時はアンコモンであったが、Vintage Mastersではコモンで収録された。これに伴い、パウパーでも使用可能となった。解禁当初はあまり注目されておらず、このカードを投入しているデッキを見かけることも少なかったが、直後の基本セット2015で三つぞろいの霊魂/Triplicate Spiritsの収録があったことなどから、白単トークンがメタゲームに登場し、このカードを見かけることも多くなってきている。またエターナルマスターズで同じくコモンで再録された農民の結集/Rally the Peasantsと合わせてボロスキティやボロス統治者、ボロス・ラリーで採用される。単純に飛行クリーチャーを量産する他に、こちらを先にフラッシュバック含めて唱えた後に、農民の結集を1ターンでフラッシュバック含めて唱えればパワー5で飛行を持ったトークンが4体と1撃でライフを削りきることもできる。
- 上記の通り、これで出たトークンを出したターンにこれのフラッシュバック・コストにあててもよい。なぜなら、召喚酔いルールはクリーチャーのタップ・シンボルをコストに含む起動型能力にしか影響しないからである。
- 間違っても、「金属を切断する時の声」ではないし、鳥トークンが出るからと言って「鴇(トキ)の声」でもない。「鬨の声」、大勢が一度に上げる声のことである(下記リンクも参照)。
- この名前に違和感を感じるのは、「金切り声」という本来名詞でのみ使われる用法を無理矢理動詞に押し込んだように感じるためである。一応、古語ではちゃんと「金切る」というれっきとした動詞があるのだが、読みは「かなぎる」であり、公式の振り仮名とは異なっているため、何らかの誤認が存在したことは否めない。「とき」も漢字が難しいため平仮名書きにされており、誤った解釈を促してしまう。
- 神河ブロック以降のセットではカード名の漢字にルビがふられているため、現在ではこういった心配はやや緩和されたと言える。
- 闇の隆盛では同じ1/1飛行トークンを2体出すフラッシュバック持ちの呪文として呪文コストが(2)(白)で、フラッシュバックコストが(1)(黒)である未練ある魂/Lingering Soulsが登場した。ただしこちらが出すのは鳥ではなくスピリット・トークン。