スカラベの神/The Scarab God
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アモンケット/Amonkhetの失われた神々の一柱。青黒の神は、墓地から手札に戻る能力に加え、ゾンビの数を参照するライフロス+占術の誘発型能力、そして墓地のクリーチャーを永遠衆/Eternalとして復活させる変則型リアニメイトの起動型能力を持つ。
回避能力は持たないものの、ライフロスと占術によってドローの質を高めつつライフを削っていくことができる。ゾンビの数を参照するため効果は盤面次第だが、リアニメイトによってゾンビの頭数を増やせるため、更地であっても数回起動すれば強力な効果を発揮する。
リアニメイトは4マナで4/4のトークンが出るだけでも十分だが、ETB能力持ちなどを対象にすることでより大きなアドバンテージが得られる。またインスタント・タイミングで自分以外の墓地も対象に取れるため柔軟性も高く、墓地対策として相手の不朽や永遠持ちを奪う、相手の攻撃に合わせてブロッカーを用意するなど使い方は幅広い。サイズが4/4で固定されることは、メリットにもデメリットにもなりうる。小型クリーチャーを釣っても戦力になる反面、ETB能力や常在型能力を持たない大型クリーチャーを釣っても旨味は少ない。
スタンダードでは1ターン生き残れば勝ちに等しいボード・アドバンテージを得られるフィニッシャーとして青黒コントロールに採用される。またティムール・エネルギーに黒をタッチしてこのカードを採用した4色エネルギーも存在する。ただ、イクサラン期になると打ち消しや追放除去により露骨に対策されるようになった[1]。
- 同様の効果を持つカードとして、同じく破滅の刻に収録された永遠の刻/Hour of Eternityや王神の贈り物/God-Pharaoh's Giftが存在する。
ルール
- これの起動型能力により生成されるトークンは、他の色の代わりに黒であり、他のクリーチャー・タイプの代わりにゾンビであり、基本のP/Tは4/4である。これらはそのトークンのコピー可能な値であり、他の効果によってコピーされ得る。
- トークンのコピー元のカードが「このパーマネントが戦場に出たとき」に誘発する能力を持っていたなら、トークンもその能力を持つので、トークンが生成されたときにその能力が誘発することになる。同様に、トークンがコピーした「このパーマネントが戦場に出るに際し」や「このパーマネントは~状態で戦場に出る」の能力も機能する。
- 色、P/T、クリーチャー・タイプをコピー効果の一部で定義するので、元のカードのこれらの特性を定義する特性定義能力および色指標はコピーされない(CR:707.9d)。例えば黙示録の悪魔/Apocalypse Demonのトークンは、「黙示録の悪魔のパワーとタフネスは、それぞれあなたの墓地にあるカードの総数に等しい。」という能力を持たず4/4になる。
- クリーチャー・カードが多面相の侍臣/Vizier of Many Facesのように他のクリーチャーのコピーとして戦場に出る能力を持っていた場合、そのコピー効果を適用したならスカラベの神によるコピー効果は上書きされる。黒の4/4のゾンビではなく、コピーした色とP/Tとクリーチャー・タイプを持つ。
- これの一つ目誘発型能力は、あなたが1体もゾンビをコントロールしていなくても誘発する。Xは、解決時のゾンビの数を見る。この誘発後に、これの起動型能力でゾンビを増やした場合、それも数える。
関連カード
サイクル
破滅の刻の多色の神サイクル。いずれも神話レアの伝説のクリーチャー。
王神/the God-Pharaohことニコル・ボーラス/Nicol Bolasの色である青黒赤のうち2色を持つ。誘発型能力と、それとシナジーを持つ起動型能力、死亡したときに次の終了ステップの開始時にオーナーの手札に戻る能力を持つ。
- スカラベの神/The Scarab God(青黒)
- 蝗の神/The Locust God(青赤)
- 蠍の神/The Scorpion God(黒赤)
アモンケットに収録された試練の神々とは意図的に違ったデザインになっている。これは将来のデザインの幅を確保するためであり、またストーリー上の役割の違いの反映でもある。神 (アモンケット・ブロック)#開発秘話も参照。
ストーリー
スカラベの神/The Scarab God はアモンケット/Amonkhetの神の一柱。かつてニコル・ボーラス/Nicol Bolasに封印されていたが、ボーラスの再来と共に復活し、永遠衆/Eternalを率いる。
詳細はスカラベの神/The Scarab God (ストーリー)を参照。
参考
- ↑ 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.82-83 ISBN 9784798615776