サイクリング

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2021年6月3日 (木) 23:11時点におけるブラー (トーク | 投稿記録)による版
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サイクリング/Cycling
種別 起動型能力
登場セット 多数
CR CR:702.29

サイクリング/Cyclingは、ウルザ・ブロックで初登場したキーワード能力。その能力を持つカード手札にある場合にのみ機能する起動型能力である。


Blasted Landscape / 枯渇地帯
土地

(T):(◇)を加える。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)



Decree of Justice / 正義の命令 (X)(X)(2)(白)(白)
ソーサリー

白の4/4の飛行を持つ天使(Angel)クリーチャー・トークンをX体生成する。
サイクリング(2)(白)((2)(白),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが正義の命令をサイクリングしたとき、あなたは(X)を支払ってもよい。そうした場合、白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンをX体生成する。


定義

サイクリング [コスト]/Cycling [コスト]は、「[コスト], このカードを捨てる:カードを1枚引く。」を意味する。

プレイヤーが[カード]をサイクリングしたとき、/When player cycle [card]」とは、「プレイヤーが[カード]をサイクリング能力起動コスト支払うために捨てたとき、」を意味する。

タイプ・サイクリングはサイクリング能力の一種である。サイクリングに影響を与える効果はタイプ・サイクリングにも影響を与える。

解説

テンペストの開発中にRichard Garfieldによって考案されたキーワード能力[1]。手札で不要であればそれを捨て、別のカードを引くことができる。

ウルザ・ブロックオンスロート・ブロック未来予知アラーラの断片ブロックアモンケット・ブロックモダンホライゾンイコリア:巨獣の棲処統率者2020モダンホライゾン2と数多くのカード・セットで再登場しており、常磐木でも落葉樹でもないキーワード能力の中では再登場回数が特に多い。

ルール

変遷

ウルザ・ブロックで登場した時は、サイクリング・コストはどのカードも一律で(2)であった。

オンスロート・ブロックでキーワード能力として初めて再録され、大きく発展した[2]。サイクリング・コストが(2)以外のものが増え、色マナを含むものも現れた。さらにサイクリング誘発型能力は、サイクリング呪文をキャントリップのように使用することを可能にした。スカージにおいては、新しい形の土地サイクリングが定義された。

時のらせんブロックでは、新規では未来予知にのみ登場。マナ以外をコストとするものはここで登場した2種類のみである。また、土地サイクリングを拡張したタイプ・サイクリングが定義された。

アラーラの断片ではサイクリング誘発型能力が圧倒する呪文サイクルで再登場。そのカードと異なる色のマナをサイクリング・コストに含むのはこれらが初である。コンフラックスでは、タイプ・サイクリングがさらに拡張され、基本土地サイクリングが登場した。アラーラ再誕では、タイプ・サイクリングを2つ持つカードや、サイクリング・コストに混成マナ・シンボルを含むものが登場した。

利用

特定の状況下でしか機能しないようなカードは、効果が強力でも、その「特定の状況」が来ないと腐ってしまうというジレンマを抱えている。ドロー系カードでフォローするという手もあるが、無駄カードになってしまうということに変わりは無い。そこで、腐りやすいカードに手札入れ替えの能力を持たせて自己完結させ、融通を効く様にしたのがサイクリングである。

しかしウルザ・ブロックのものに関しては、同類の効果のカードの単なる劣化版と見られることも多かった。波動機/Fluctuator関連のコンボデッキを除けば、野生の犬/Wild Dogs誤算/Miscalculationなどの、サイクリングを除外しても効果的なカードが使用されるにとどまった。

サイクリング誘発型能力を持ったオンスロート・ブロックでは、稲妻の裂け目/Lightning Riftなどサイクリングを参照するカードの存在もあり、アストログライドのようにこのシステムを中核に据えたデッキまで登場するに至った。また、土地サイクリングも序盤の安定化と終盤のフィニッシャー確保を兼ね、いくつかのコントロールデッキで使われていた。

その後も、サイクリングランドと相性の良い壌土からの生命/Life from the Loamのようなカードの登場により、さまざまな環境で使用されている。

その他

  • サイクリングはプレイ感が良いためプレイヤーからの評判が高く、ストーム値は3である[3]。そのため上述したように数多くのカード・セットに登場しているが、常磐木にも落葉樹にもなっていない[4]。この理由についてMark Rosewaterは、常磐木化できるキーワードの上限数の問題に加えて、フレイバーの乏しさという問題点を挙げている[5]
  • 特殊セットなどの構築済みデッキでも再録カードとして収録される機会が多い。特に統率者戦用セットでは多くのセットでサイクリング(またはタイプ・サイクリング)が扱われている。
  • 上述の通り、アモンケット・ブロックではカードを捨てることで誘発する誘発条件を「カードをサイクリングするか捨てるたび」と記述していた。理解の助けになることを狙ったものだったが、実際にはこの書式はプレイヤーを混乱させるものだったため、イコリア:巨獣の棲処および統率者2020では単に「カードを捨てるたび」という書式に戻った[6]

関連カード

サイクリング能力に直接影響を与えたり、サイクリング能力を与えるカード。

脚注

  1. 1.0 1.1 Amonkhet Talking, Part 1/『アモンケット』語り その1Making Magic 2017年4月24日 Mark Rosewater著)
  2. 新規+進化(Making Magic 2013年5月6日)
  3. Storm Scale:Kaladesh and Amonket/ストーム値:『カラデシュ』と『アモンケット』(Making Magic 2019年3月26日 Mark Rosewater著)
  4. About Cycling, it's deciduous right now, correct?...Blogatog 2017年8月29日 Mark Rosewater著)
  5. Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)
  6. I was a huge fan of the "cycle or discard" wording...Blogatog 2020年4月9日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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