不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim
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ETB能力で土地をサーチし、5色の起動コストでライブラリーの一番上から3枚をマナ・コストを支払うことなくプレイ可能にできる伝説のアーティファクト・クリーチャー。
ETB能力は汎用性こそあるが、ただ土地を増やす目的に使うにはマナ・コストに見合ったものとは言えない。ライブラリーからあらゆる土地をサーチすることができるため、デッキのキーカードとなりうる基本でない土地をサーチするといった目的を持って初めて価値のある能力と言えるだろう。
起動型能力は、マナ・コストがタダになる衝動的ドロー3枚という派手なもの。衝動的ドローゆえに確実性には欠け、5色7マナが必要だが、ETB能力で数だけでなく色も適宜サポートできるため順調に行けば次のターンには起動できる。ゴロス自身が多色ランプ戦略を推奨しているため、デッキに重いカードを自然に採用できるので、「当たった」場合のアドバンテージは非常に大きなものが期待できる。ただしランプのお供と言えるX呪文とは噛み合わず、スタンダードでもずば抜けた汎用性を持つハイドロイド混成体/Hydroid Krasisと同居しているので歯がゆい思いをする場面もあるだろう。
大振りな能力からスタンダードよりカジュアルな統率者やブロール向けの伝説のクリーチャーかと思われたが、同基本セット2020収録の強力な土地カード、死者の原野/Field of the Deadとの相性の良さが注目された。死者の原野の貴重なサーチ手段でありいつ出しても有効、土地のカード名を散らす必要があるため5色化しやすく自然に起動コストを支払えるデッキが組める、しかも本人は無色なので色事故リスクもないと相方として非常に優れた存在となっている。
登場時のスタンダードでは死者の原野と組んでスケープシフトやターボゲートなどにたびたび採用された。ローテーション後はこれらの流れを汲んだゴロス・ランプとして、トップメタデッキの看板にまで昇り詰めたが、死者の原野の禁止指定によりその栄光はわずかな期間のものとなった。その後、夏の帳/Veil of Summer等が禁止指定された後の環境で5色ファイアーズに採用されるようになる。起動型能力は創案の火/Fires of Inventionの干渉を受けるものの、戦争の犠牲/Casualties of Warを唱えられる6マナ域へと到達できる点が強み。
リミテッドではほぼETB能力目当てと思いがちだが、先述の通り自力で任意の土地を持ってこれるため、他のマナサポートと合わせると案外5色揃ってしまうことも。基本セット2020環境では、マナ加速しつつ好きな色のマナが出せる楽園の贈り物/Gift of Paradiseがベストパートナー。仮に色が揃わなかったとしても、そのままランプデッキとして動けるため、リスクも大きくない。なお、起動コストが7マナと重いため、プリズマイト/Prismiteによるマナフィルターにはあまり期待しないほうがよい。
- 起動型能力に関するルールはマナ・コストを支払うことなく唱えるも参照。
- 起動型能力で追放されたカードは能力の解決中に呪文を唱えるわけではない。プレイするタイミングは通常のカード・タイプによるルールの許諾に従う。対戦相手のターンにも起動できるが、他に瞬速を与えるような効果が無い限り追放されたカードはインスタント以外は唱えられない。
- あなたがそのターンに既に土地をプレイしているなら、土地が追放されてもそれはプレイできない。
- ルール文章に色マナ・シンボルを含むため、統率者戦におけるこのカードの固有色は白青黒赤緑である。