陰謀団式療法/Cabal Therapy
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ソーサリー
土地でないカード名を1つ選ぶ。プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、その名前のカードをすべて捨てる。
フラッシュバック ― クリーチャーを1体生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
フラッシュバック付きの手札破壊呪文。ネブカドネザル/Nebuchadnezzarの能力を元に作られた。
対戦相手の手札を予測できなければ不発に終わってしまうリスクがあるが、持たれて一番困るカードを確実に根こそぎにできる点は素晴らしい。外しても直後にフラッシュバックで唱えればほぼ確実に捨てさせられるため、ある程度自己完結しており扱いやすい。マナ・コストも1マナと軽く、フラッシュバック・コストもマナを要求しないため、テンポ面でも非常に優秀。
単体で使われることはあまりなく、主に手札を見ることのできる他のカードと併用して不発の可能性を減らすことが多い。特に強迫/Duress系の手札破壊とは相性が良く、これと強迫を4枚ずつ入れたデッキは「8デュレス」などと呼ばれる。エターナルではそれら強迫系手札破壊やギタクシア派の調査/Gitaxian Probeなどと併用されることが多い。また、事前の手札確認を行わずにフラッシュバックで当てることを前提にした構成では、フラッシュバック・コストの生け贄要員調達に若き紅蓮術士/Young Pyromancerや僧院の導師/Monastery Mentorなどが用いられる場合がある。
フラッシュバック・コストに色マナが要求されない点も大きな特徴であり、黒マナが一切出せないデッキで使われることもある。スタンダード時代ではクワイエット・ロアーなどで物静かな思索/Quiet Speculationからのサーチを前提に1枚挿しされた。エクステンデッド以下のフォーマットではライブラリーの大半が墓地に落ちるドレッジで対戦相手の妨害を排除する手段として用いられるほか、クリーチャーを生け贄に捧げることができる点にも注目され、アカデミーの学長/Academy Rectorや老練の探険者/Veteran Explorerを墓地送りにする手段として用いられる。
- カード名は解決時に指定する。指定してから捨てるまでの間にプレイヤーが行動できる機会はない。
- 自分のターンにこれが墓地にあるときに自分がクリーチャー呪文を唱え、解決されて戦場に出たとき、最初に優先権を得るのはアクティブ・プレイヤーなので、適切なプレイングをすればコストとして生け贄に捧げるクリーチャーを対戦相手が除去できる機会はない。ただし、それが187クリーチャーであるなど特定の状況においては、陰謀団式療法をフラッシュバックで唱えられるようになる前にそのクリーチャーを除去されることもありうる。
- 略称はセラピー、セラピィ。セラピィバーゲンというデッキの名前の由来にもなっている。
- 現在はエターナルの大会でよく見かけるカードである。エターナルの大会は小規模になりやすく、デッキ内容をよく知っている知り合いと対戦する確率が高いため、このカードは身内キラーとして恐れられている。
- Premium Deck Series: Gravebornへ収録された際に新規イラストが与えられた。
- モダンホライゾンで陰謀団の療法士/Cabal Therapistとしてリメイクされた。