ランプのジン、ザヒード/Zahid, Djinn of the Lamp

提供:MTG Wiki

2018年5月31日 (木) 23:50時点におけるTaxin (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

Zahid, Djinn of the Lamp / ランプのジン、ザヒード (4)(青)(青)
伝説のクリーチャー — ジン(Djinn)

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、(3)(青)を支払うとともにあなたがコントロールしていてアンタップ状態のアーティファクト1つをタップしてもよい。
飛行

5/6

伝説のランプのジン/Djinn of the Lamp。本体性能はマハモティ・ジン/Mahamoti Djinn相当で、ランプ(アーティファクト)をこすると格安で呼び出せる。

素出しする場合のカードパワーは昨今のスタンダード構築において力不足だが、代替コストを用いれば4マナ5/6飛行と非常にハイスペックな戦力に変貌する。過去のカードで言えば深淵の迫害者/Abyssal Persecutor冒涜の悪魔/Desecration Demonなどが比較的近く、展開後の運用にデメリットとなる条件が無いという点で扱いやすい。事前準備の一手間は掛かるものの、そこをクリアすれば4マナで呼び出せるフィニッシャーとしては歴代カードの中でもかなり高水準で、ビートダウンのみならず、マナを残して動きたいコントロールにも適性のある一枚。

一方、真価を発揮するにはアーティファクトの採用が前提となるため、デッキの構築段階から制約がかかるというのは採用にあたって無視のできない点。これ自体は直接的なアドバンテージに結び付かず、重ね貼りもできない実質フレンチ・バニラという事もあって、アーティファクトのメタゲームにおける立ち位置も含めたデッキそのものの完成度や、他のフィニッシャー候補との競合など、活躍は環境カードプールに大きく左右される。

登場時のスタンダードには、アーティファクトそのものをテーマとして扱ったカラデシュ・ブロック生成しやすい宝物トークンを扱ったイクサラン・ブロックが同居していることに加え、ドミナリアでは歴史的を参照するカードが多数登場しており、「元手」の観点から見た追い風には恵まれている。キランの真意号/Heart of Kiran栄光をもたらすもの/Glorybringer再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringerといった環境で幅を利かせるパワフルな航空戦力を抑え込めるのも強み。とはいえには奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkスカラベの神/The Scarab Godといった強力にアドバンテージを稼げるカードが現役という事もあって、目立った活躍は見せていない。環境初期にこれを搭載した即席デッキが僅かに見られたほか、青単ビートダウンで2枚ほど採用される事がある。

リミテッドでは素出しでも十分な強さとあって強力なレアの一枚。不純な捧げ物/Vicious Offering火による戦い/Fight with Fireといった除去が通じないタフネス6が頼もしい。4マナで呼び出せれば言う事なしである。

開発秘話

ドミナリア/Dominariaへ回帰するに当たり、「芳醇なトップダウンのファンタジー要素」は開発部の扱いたい分野のひとつであった。ザヒードは、マジックの最初のジンであるマハモティ・ジンと同じP/Tを持ち、古典的なイメージであるランプからの召喚という雰囲気を再現すべく作られた[2]。当初は伝説性を持たず、代替コストが1マナ軽い代わりにアーティファクトに加えてクリーチャー1体のタップも必要であった。ゲームプレイの観点からこれは十分な強さでなく、また「ランプをこする」のはクリーチャーの代わりにプレインズウォーカー/Planeswalker(すなわちあなた)でも務められるというフレーバー的な補完が利いたため、現在のルール文章となった[3]

ストーリー

ザヒード/Zahidドミナリア/Dominariaジンイラスト)。

ドミナリアのジンは移り気ないたずら者であり、時折無謀な定命が閉じこめては意のままに束縛しようとする。ザヒードもそうしたジンの一体であり、ランプに縛られてこそいるものの、誰のしもべでもない。彼に願いを叶えてもらうためにランプから解き放つ者は、その瞬間に自分たちの強制力が消えていることを悟るのだ。

「わしは好きにやるのだ、小さき者よ。だが、お前の願いの話を続けるがよい。わしはそれが楽しみなのだ。」

脚注

  1. The Promos of Dominaria/『ドミナリア』の各種プロモ(News 2018年3月22日 Blake Rasmussen著)
  2. Stories From Dominaria, Part 3/『ドミナリア』での話 その3(Making Magic 2018年5月1日 Mark Rosewater著)
  3. The M-FILES: Dominaria Edition – White, Blue, And Black/Mファイル『ドミナリア』編・白青黒(Making Magic 2018年5月4日 Dan Musser著)

参考

MOBILE