白
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白/Whiteは、マジック:ザ・ギャザリングにおける色の1つ。
色の特徴
防御と軍勢の色であり、平地からマナを引き出し人間や天使を召喚する。青と緑を友好色とし、黒と赤を対抗色とする。略号はW。
白が表すものとして、宗教、軍隊、法、法廷、政治、統治、共同体、名誉、騎士道、自己犠牲、協力、光、純粋、慈善、戦略、組織などがある。
優秀なクリーチャーとそれを補佐するコンバット・トリックカード、単体全体ともに豊富な除去とライフ回復手段によって、アグロ、ミッドレンジ、コントロールのどのスピードのデッキにも対応する。
色の役割
クリーチャーが得意なキーワード能力は飛行、先制攻撃、二段攻撃、破壊不能、絆魂、警戒。常磐木ではなくなったがプロテクションも1番手。パワーよりもタフネスが高いクリーチャーが圧倒的に多く、クリーチャー1体あたりの生存率は比較的高い。クリーチャー・タイプは、種族では人間、天使、鳥(エイヴン)、猫(レオニン)、象(ロクソドン)、天使、執政官など、職業では兵士、騎士、クレリックなどが象徴的。
エンチャントに関してはエキスパート。サーチ、回収、リアニメイト、参照したりと様々なシナジーがあり、白だけでほとんどのことができる。逆にエンチャントを除去することに関しても一流で、白は「エンチャントの色」と呼ばれており、対抗色の赤と黒がエンチャントの対応を苦手とすることとは対照的である。
アーティファクトの扱いは回収、装備品とのシナジーなど、アーティファクトの存在を尊重するようになっている。除去も比較的得意。
プレインズウォーカーのサーチや忠誠度の増加など、直接的な支援ができる色である。
土地はコントロールしている土地の数が相手より少ない場合といった条件付きのサーチができる(税収/Tithe、白蘭の騎士/Knight of the White Orchid)。
土地以外の全てのパーマネントの除去が可能で、かつ単体除去、全体除去の双方が可能。除去方法は破壊だけでなく一時的な追放も含めた追放ができ、相手の再利用を許さず強力なボードコントロール力を持つ。クリーチャーの除去に関しては、戦闘に参加したクリーチャーを狙うもの(絶妙なタイミング/Impeccable Timing、叱責/Rebukeなど)、何らかのリソースと引き換えにするもの(剣を鍬に/Swords to Plowsharesや流刑への道/Path to Exileなど)、パワーに制限付きのもの(大物潰し/Smite the Monstrous)などが多い。クリーチャー全体除去カードは、ブロックに1枚は入る定番である(審判の日/Day of Judgment)。タッパーを使った抑制も得意。
墓地は黒ほどで得意は無いが墓地から直接戦場に復活させる効果を持ち、アーティファクトやエンチャントも戻すことができる。逆に悪用を避けるために墓地のカードを追放する効果も得意。
法と政治の色であり、相手の行動を制限・禁止する効果も得意。
- 攻撃やブロックの禁止・制限(平和な心/Pacifism、亡霊の牢獄/Ghostly Prison)
- 呪文を唱えることや能力の起動の禁止(沈黙/Silence、石のような静寂/Stony Silence)
- 相手のパーマネントをタップインさせる(宿命/Kismet、異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar)
集団の色であり、クリーチャーは単独よりも複数並べて真価を発揮するようなデザインとなっている。
- 小型クリーチャーの性能が全色でもトップクラスに優秀である代わり、大型クリーチャーの性能は他の色に比べて控えめな傾向が強い。とはいえ、各種能力によりサイズ以上の力を発揮する大型クリーチャーもいる。
- クリーチャー・トークンの生成も得意。特に1/1のトークンを2体以上生成するのは定番(急報/Raise the Alarm)。
- 一時的、永続的な全体強化に長けており、トークン生成と合わせ量・質ともに相手を上回ることができる(鼓舞する突撃/Inspired Charge、清浄の名誉/Honor of the Pure)。
平等の色であり、積極的にアドバンテージを得るのは苦手。
- クリーチャー除去に関して、全体除去は得意でも相手だけ除去できるものはなく、単体除去も必ず何か対価を与えてしまう。
- まとまった枚数のドローができない。一応、キャントリップは認められており、小型クリーチャーや装備品といった得意分野とかかわる場合には複数回のキャントリップという形でドローすることができる[1](岩屋の装備役/Stone Haven Outfitter、往時の主教/Bygone Bishop)。
- ライフゲインは得意だがライフロスはできない。そのためライフ操作で勝利を狙うには特殊なカード(忍耐の試練/Test of Enduranceなど)が必要になる。
色の役割の変更
- かつてハルマゲドン/Armageddonを有し、土地の全体除去といえば白というイメージであったが、第7版でハルマゲドンの代わりに燎原の火/Wildfireが収録され色の役割として赤へと移っていった。その後は土地破壊というシステム自体が衰退し、パーマネント大量破壊系カードも土地は除外されるようになっていった。
- 第8版で解呪/Disenchantの代わりに帰化/Naturalizeが収録され、アーティファクト/エンチャント汎用破壊の1番手の座を緑に奪われたが、依然として優秀な汎用除去持ちである。
- 第8版以降、「ゲームのルールに制限を科す効果は白」と規定され、弱者の石/Meekstone→厳密なる執行/Crackdownや秘儀の研究室/Arcane Laboratory→法の定め/Rule of Lawなど互換品が作られ、古い方のカードは基本セットから外されたりしている[2]。
- アンタップ制限を有していたが、ゼンディカーのコーの鉤の達人/Kor Hookmaster以降は青に譲ったのか登場していない。
- 破壊不能(破壊されない)が常盤木入りするにあたり、白が一種色となった。再生とプロテクションが常盤木から落ちると白の代表的な除去耐性としてさらに使用頻度が増えた。
- 輝きの乗り手/Glowrider以降、呪文のコスト増加を獲得。
その他
- マジックの色とは関係ないが、第9版以前のほとんどの基本セットや構築済みギフトボックスなどのカードの外枠は白色である。→白枠
- 実際に色として表現される場合、純白ではなく象牙色が用いられることが多い。
参考
- The Great White Way(Making Magic 2003年2月3日 Mark Rosewater著)
- 偉大なる白の業 〜白は「善い」色か?〜(Braingeyser、上の記事の和訳)
- The Past and Future of White (2003年2月7日 色の役割の変化について 和訳 Braingeyser)
- Peace, Love and Understanding(Making Magic 2008年10月6日 Mark Rosewater著 バントウィーク記事)
- The Great White Way Revisited/再び大いなる白の道を(Making Magic 2015年7月13日 Mark Rosewater著 米村薫訳)
- ↑ 暗き影 その1(Latest Developments 2016年3月28日 Sam Stoddard著)
- ↑ *Card of the Day - June, 2005(28日の記事)/←の記事の邦訳(Abominable Empire)
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |