霊気池の驚異/Aetherworks Marvel
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伝説のアーティファクト
あなたがコントロールするパーマネントが1つ墓地に置かれるたび、あなたは(E)(エネルギー・カウンター1個)を得る。
(T),(E)(E)(E)(E)(E)(E)を支払う:あなたのライブラリーの一番上からカードを6枚見る。あなたはその中から呪文1つを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
エネルギーを6つ消費することで、ライブラリーの一番上から6枚の中にあるカード1枚を踏み倒して唱えることができる豪快な伝説のアーティファクト。自分のパーマネントが墓地に置かれるたびにエネルギーを得る能力も持つ。
これ自体の誘発型能力だけでは十分なエネルギーを得ることは難しいが、エネルギーを得る手段を別に用意することで、高速で起動に持ち込むことが可能。特に織木師の組細工/Woodweaver's Puzzleknotはライフ回復で時間を稼ぎつつ、1枚で必要なエネルギーを蓄えられるため相性が良い。
スタンダードでは、絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerや約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised Endといった伝説のエルドラージが踏み倒し先の候補として選ばれ、霊気池の驚異としてデッキを成立させた。「戦場に出す」ではなく「唱える」効果であるため、これらの唱えたときの誘発型能力も利用できる点が特に強力。エムラクールの禁止により一時弱体化するも、アモンケット参入後は再びトップメタに返り咲いた。
2017年6月19日(Magic Onlineでは6月14日)より、スタンダードで禁止カードに指定される。メタゲームにおける霊気池の驚異デッキの存在比および勝率は絶対的なものではないとされながらも、事実上の決着である「4ターン目ウラモグ」を約10%のゲームで発生させてしまうこのカードは「スタンダードにおいて健全でもないし楽しくもない」とされ、環境から取り除かれることになった[1]。
ルール
- 誘発型能力
- この能力は、霊気池の驚異自身が墓地に置かれたときにも誘発する。
- 戦場に霊気池の驚異を出しているときに2枚目の霊気池の驚異を出し、レジェンド・ルールによって一方を墓地に置いた場合、両方の能力が誘発し2個のエネルギー・カウンターを得る。
- トークンが戦場から墓地に置かれたときにも能力は誘発する(その後、状況起因処理によりトークンは消滅する)。
- 起動型能力
- 基本的なルールはマナ・コストを支払うことなく唱えるを参照。
- 唱える効果のため土地をプレイすることは不可能。
その他
- 読みは「れいきいけ」ではなく「れいきち」。電池のように霊気/Aetherを用いて発電しているイメージが浮かぶが、英語で「-works」となる場合はその前に付く物質を使って何かを作っている施設を指すので(「ironworks」で「鉄工所」など)、少しニュアンスが異なる。
- 禁止カードを連発してしまったアモンケット期のスタンダードにおいて、霊気池の驚異デッキまでプレイヤーから奪い取るのは大きな懸念があったという。このカードの禁止を避けるために制限カード化することや、他のトレーディングカードゲームで見られるいわゆる「ペア禁止」、本来スタンダードで使えない対策カードを使えるようにする、エラッタによる機能変更など、常識はずれの方策も検討された。しかしそれらは問題をさらに引き起こすものであったため、既存の安定した解決策を取ることにした[1]。