青単コントロール
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青単コントロール(Mono-Blue Control)は、青単色で組まれたコントロールデッキ。大抵はパーミッションの形をとる。
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概要
カウンター、ドロー、バウンスなどのパーマネント(主にクリーチャー)コントロール、そしてフィニッシャーが環境の青とアーティファクトにしっかり存在しているときにのみトーナメントで見かける。
他の色を混ぜるタイプと比較して、単色なので安定した呪文運用が行える。また、大量にカウンターを搭載できるため、コンボデッキや動きの遅いデッキに対して相性が良い。土地破壊への耐性も多少は上昇。フルバーンにならある程度有利である。
基本的に動き出しが遅いため、展開力の早いデッキに対して序盤は苦戦を強いられる。そのため、後々その相性差をひっくり返せるような手段が必要となり、環境に存在できるかどうかは特にこの要素の有無が重要になる。時代を超えて様々な環境で活躍したが、青にとって冬の時代と呼ばれるオンスロート・ブロック前後、多色化傾向が顕著な第9版+ラヴニカ・ブロックの環境では、勢いが小さかった。
スタンダード
下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。
- 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
- ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
- 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
- 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期のスタンダードでは、呪師の弟子/Jushi Apprenticeを中心に据えた呪師コントロールが成立した。
- ミラディン・ブロック+神河ブロック期
- マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
- ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
- テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
- ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期
- アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期
- 黎明期
- 拾い読み/BrowseとSoldevi Diggerを利用したロックデッキ、ブラウズディガーが存在した。
- Alan Comerによるゼロックスを体現したデッキであるターボ・ゼロックスも登場した。
ブロック構築
下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。
- 時のらせんブロック構築
- 神河ブロック構築
- 神河ブロック構築では、呪師の弟子/Jushi Apprenticeを中心に据えた呪師コントロールが成立した。
- ウルザ・ブロック構築
- ミラージュ・ブロック構築
- ヴォーデイリアの幻術師/Vodalian Illusionistをキーカードとするクリーチャー・コントロールデッキの青単イリュージョニストが成立した。
- フライヤーとカウンターを軸とするビッグ・ブルーも存在した。
エクステンデッド(ローウィン後)
ローウィン参入後のエクステンデッド環境ではNext Level Blueというデッキが存在する。
不忠の糸/Threads of Disloyaltyやヴィダルケンの枷/Vedalken Shacklesによる相手クリーチャーのコントロール奪取を特徴とする。詳細はNext Level Blueを参照のこと。
- タルモゴイフ/Tarmogoyfなどのために緑を足した青緑タイプも多い。
旧エクステンデッド(ローテーション前)
ローテーション前の古いエクステンデッドでも時折見かけられた。
豊富なカウンターと除去の火薬樽/Powder Keg、基本でない土地対策の基本に帰れ/Back to Basicsあたりが定番。フィニッシャーもウルザ・ブロック時代からお馴染みの変異種/Morphlingが据えられることが多い。
その他の部分は時期と環境によって様々で、軽いドローを多数採用するオプトブルー、知恵の蛇/Ophidianをドローエンジンに搭載したフォービディアンなども存在する。
多数採用された打ち消し呪文(特にForce of Will)によりコンボデッキに対処がしやすいのも大きい。
ローテーションでForce of Willが落ち、サイカトグ/Psychatogなど別の色に強力なフィニッシャーが登場したことで、単色で組む必要性が薄れこのデッキタイプは鳴りを潜めた。
サンプルレシピ
EX-Blue [1] | |||||||||||||||||
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エターナル
エターナル環境にも存在するデッキタイプである。レガシー・ヴィンテージともに少数存在する。
特に、デュアルランドなど環境に蔓延する強力な基本でない土地への対策カードとして基本に帰れ/Back to Basicsを採用可能なのが重要な点。「青単BtB」などと呼ばれる場合もある。
島/Island以外の基本土地を数枚挿して仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesを使用し、戦場に出てしまったパーマネントやトークンに対処しているものが多い。似た働きをする火薬樽/Powder Kegも採用される。
フィニッシャーは定番の変異種/Morphling、曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorをはじめ、同型対策にザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir、隙の少ない尖塔のゴーレム/Spire Golemなども採用される。クロックのスピードが若干遅いため、早期に出せるファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought+もみ消し/Stifleのコンボ(スタイフルノート)を採用することもあり、この場合は同時に粗石の魔道士/Trinket Mageによるシルバーバレットが組み込まれている場合が多い。またヴィダルケンの枷/Vedalken Shacklesでクリーチャーを拝借するのは常套手段。
その他のバリエーションはさまざまで、伝統的なパーミッションスタイルのものから、オプトブルーのように軽量ドローを採用し土地を切り詰めたもの、青茶単のようにマナ・アーティファクトを入れたタイプ、知恵の蛇/Ophidianをドローエンジンに据えたOphidianなどが存在する。
ヴィンテージでは超強力カウンター呪文・Mana Drainを活用しやすいのも大きな魅力である。
サンプルレシピ(レガシー)
- 備考
- StarCityGames.com $5,000 Legacy Open - Orlando 13位 (参考)
- 使用者:Ryland Foster
- フォーマット
Leg-Blue [2] | |||||||||||||
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Pauper
Pauperでも一定数が存在する。
Pauper環境は単色傾向が強く、また青が環境最強色と呼ばれるようにカウンターやドローはコモンであることが多い。そのため他の環境より組みやすいと言える。反面、全体除去や大量ドローといったアドバンテージを大きく稼ぐ方法に乏しいのがネックになる。
カウンターでは対抗呪文/Counterspellや除外/Exclude、ドローでは定業/Preordainや熟慮/Think Twice、バウンスでは排撃/Repulseや撤廃/Repeal、クリーチャーでは熟考漂い/Mulldrifterや尖塔のゴーレム/Spire Golemなど、隙が小さいカードやアドバンテージが取れるカードが中心となる。
イニストラード参入後は秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを主力に据えるようになっている。そちらはDelver-Goを参照。一定数は存在するものの、青単デッキとしては主流のクロック・パーミッションタイプに比べると目立たない地味な立ち位置なのは否めないところ。
また、粗石の魔道士/Trinket Mageと各種ほぞを採用したトリンケットと呼ばれるタイプも存在する。
サンプルレシピ
Mono Blue Control(Pauper) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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