特性定義能力
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一部のオブジェクトには、そのオブジェクト自身の色、サブタイプ、パワー、タフネスを定義する常在型能力が印刷されている。この能力を特性定義能力/Characteristic-Defining Abilityと呼ぶ。
Mistform Ultimus / 霧衣の究極体 (3)(青)
伝説のクリーチャー — イリュージョン(Illusion)
伝説のクリーチャー — イリュージョン(Illusion)
霧衣の究極体は、すべてのクリーチャー・タイプである。(このカードが戦場以外にある場合も含む。)
3/3Lhurgoyf / ルアゴイフ (2)(緑)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
ルアゴイフのパワーはすべての墓地にあるクリーチャー・カードの数に等しく、そのタフネスはその数に1を加えた点数に等しい。
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解説
次のすべての条件を満たす常在型能力を特性定義能力と呼ぶ。
- オブジェクトの色、サブタイプ、パワー、タフネスのいずれかを定義している
- 影響を受けるカードそのものに印刷されているか、トークンを生み出す効果によってトークンに与えられたか、影響を受けるオブジェクトにコピー効果や文章変更効果によって与えられている
- 他のオブジェクトの特性に直接は影響を及ぼさない
- オブジェクトがそれ自身に与えている能力ではない
- ある条件下でのみ特性値を定義するものでない
特性定義能力は、同一の種類別に分類される継続的効果の中で必ず最初に適用され、他の継続的効果と依存することはない。したがって、この能力を失う効果があったとしても、それが同じ種類別の効果であるならば特性定義能力が先に適用されるため影響を受けない。
- 同一の種類別の中では最も早く適用されるが、全ての継続的効果より早く適用されるわけではない。種類別で前に分類される継続的効果があれば、通常通りそれよりは後に適用される。
- 特性定義能力はすべての領域で機能する。また、ゲームの外部においても働く。
- 以前はゲームの外部については明記されていなかっため、サイドボードのカードについて問題になったことがある。
- かつては「Characteristic-Setting Ability」という名称であったが、2007年5月の総合ルール改正で現在の名称に変更された。ただし日本語訳は変化していない。同時に「特性値すべて」とされていた定義が「色、サブタイプ、パワー、タフネス」と限定され、パワーとタフネスに関する特性定義能力も戦場以外のすべての領域で機能するようになった。
- 例えば、以前のルールでは戦場以外にあるルアゴイフ/LhurgoyfのP/Tは0/1だったが、現在ではどの領域でもきちんと墓地のクリーチャー・カードを参照する。
- ただし色に関してはイニストラード登場以降は色指標によって色を定義するようになったため、現在特性定義能力によって色が定義されているのは色指標が存在しない無色であることを定義している幽霊火/Ghostfireのみとなっている。
特性定義能力か判別しにくいカードの例
- 黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneの3番目の起動型能力によって生み出されるトークンに与えられるパワーとタフネスを定義する能力は、特性定義能力である。
- 安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tombのクリーチャー化能力で得るパワーとタフネスを設定する能力は、条件4に反するため特性定義能力ではない。
- 大地のしもべ/Gaea's Liegeのパワーとタフネスを定義する能力は、特性定義能力である。一見すると条件5に反しているように見えるが、状況によって参照するものが変化するだけであり、特性値は常に定義されている。
- ヴォルラスの多相の戦士/Volrath's Shapeshifterの1つめの能力は、条件5に反するため特性定義能力ではない。