土地譲渡/Land Grant
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ソーサリー
あなたの手札に土地カードが1枚も無いなら、あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札を公開することを選んでもよい。
あなたのライブラリーから、森(Forest)カードを1枚探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
手札がバレるとは言えマナも他のカードも消費しないので、普通に森/Forestを引いて戦場に出すのとスピード的に全く変わらない。そのため単純に森を4枚抜いてこれを4枚追加する事ができ、簡単にデッキ圧縮が可能になる。このカードのおかげでクレイジーグリーンやミラクルグロウといった土地が極端に少ないデッキが出てくることになる。またCharbelcherでも、ただでさえ少ない土地をさらにライブラリーから減らすために使われた。
唱えるためにその色のカードや対応する基本土地をコントロールしている必要がないことも大きな利点。森をサーチするので普通は緑が絡むことになるが、デュアルランド・ショックランドが存在する環境では話が異なる。例えば青黒赤の3色デッキは緑と全く関係が無いが、沼/Swampと島/Islandの代わりにそれぞれBayouやTropical Islandを入れれば、土地譲渡によって自由に島と沼をサーチできるのに等しい。これで0マナ呪文としてストームを稼ぐのも悪くない手である。
上記のような、緑と関係の無いデッキが土地譲渡のためだけに森絡みのデュアルランドを入れるというような特殊な構築でなくとも、状況に応じて森かTaigaかSavannahかと探してくる森の種類に幅を持たせられるだけでも自由度はかなり高い。
しかしパーミッションのようなデッキで使うのは、手札公開のデメリットがきつく適さない。税収/Titheを使えば充分だろう。
- このカードも公式ハンドブックにて鶴田慶之氏に酷評されたカードの1つ。「これを入れるなら最初から森を入れた方が良い」というのがその理由だった。
- 森/Forestと違いぶどうのドライアド/Vine Dryadなどのコストにもできるので、ストンピィでは広く使われている。他にも、イラクサの歩哨/Nettle Sentinelをアンタップできたりと、応用範囲は広い。
- 土地カードではなくソーサリーであると言う点で、ただ土地をプレイするよりも様々な方法で妨害され得るので注意。初手に土地が無い状態でこのカードをアテにしてスタートすると、妨害されて大幅に出遅れてしまったという展開になる事がある。
- エターナルではカード・タイプは違うもののフェッチランドが同等の働きをすることができる。何より妨害されずらいという利点があちらにはある。こちらを使うのならばメリットをよく考えよう。
- このカード自体はマナ加速ではないのだが、手札に土地カードがない時に、土地ではないカードを土地カードに変換してプレイする行動は、マナ加速と混同される場合がある。実際には、普通に土地を伸ばして行っているのと、それほど変わらないので注意。