狩るものヴォラシュ/Vorosh, the Hunter
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伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
狩るものヴォラシュがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたは(2)(緑)を支払ってもよい。そうした場合、狩るものヴォラシュの上に+1/+1カウンターを6個置く。
次元の混乱で登場した伝説のドラゴンサイクルの1体。プレイヤーに戦闘ダメージが通ると+6/+6ずつ巨大化する。
ぱっと見て目を疑い、改めて確認してもやりすぎなクリーチャーである。対抗色を含むとはいえ6マナ6/6飛行というスペックはともかく、一度でも攻撃が通れば2倍に膨れ上がる豪快さが素敵。サイクルの中でもかなり派手な部類で、12/12飛行になるのはダークスティールの巨像/Darksteel Colossusも真っ青である。
といっても、その有り余るパワーが生きるかどうかはかなり怪しい。相手が無防備と仮定したところで、結局3回は殴らなければならないので、大きくなる意味は爽快感以外に見出せそうにない。隣り合うラヴニカ・ブロックやローウィン・ブロックの化膿/Putrefyや忘却の輪/Oblivion Ringといった主力除去に耐性が無く、多色ゆえにプロテクションにも引っかかりやすい。また、その頼もしいサイズを持ってしても、初期状態では殴り負けるクリーチャーが環境に散見されるため、リアニメイト要員としても少々不安が残ってしまう。突然の死/Sudden Deathに耐え、ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteに焼かれないタフネスはえらいが、それだけならもっとよいクリーチャーがいる。
もっとも、カウンターがいっぱい載ったファッティを見たいカジュアルプレイヤーには垂涎モノである。さらに徹底するなら岩石樹の祈り/Stonewood Invocationを使って2ターンで殴り倒すことも。病的な憤激/Psychotic Furyで二段攻撃というのもなかなかにひどい。一度目の攻撃で能力を使えば合計18点でほぼ即死である。
- サイクルに共通することだが、戦闘ダメージは1点でもよいため(特に自ら大きくなる関係上)トランプルがつけば、数回の攻撃でまず押し切ることができる。ヴォラシュだけは2発目以降も通しやすくなる。
- 次元の混乱の伝説のドラゴンは、5体とも白いアクローマと赤いアクローマを相手にすると一方的に殺されてしまう。特にこれの場合、プロテクション(青)に思い切り引っかかってスクリブのレインジャー/Scryb Rangerで止まってしまうので、リアニメイトするにも微妙に中途半端である。
- 倍増の季節/Doubling Seasonが出ていれば、一度能力を使うだけで18/18飛行。すごい事はすごいがどう見てもやりすぎである。
- カードのどこを見ても、猛烈なオーバーキル感が漂う楽しげなクリーチャーである。
関連カード
サイクル
次元の混乱の3色の伝説のドラゴンサイクル。マナ・コストは1つの色を中心とした対抗色を必要とし、中心の色を含む3マナの能力を持つ。
統率者にも1枚ずつ収録され、統率者用の大判統率者カードも作られた。
- 報復するものオロス/Oros, the Avenger(白黒赤)
- 夢見るものインテット/Intet, the Dreamer(青赤緑)
- 収穫するものテネブ/Teneb, the Harvester(黒緑白)
- 壊滅させるものヌーマット/Numot, the Devastator(赤白青)
- 狩るものヴォラシュ/Vorosh, the Hunter(緑青黒)
5色それぞれに対応したインベイジョンの伝説のドラゴン、上古族ドラゴン/Primeval Dragonのサイクル。対応する色を含む3マナの能力を持ち、マナ・コストはその色と友好色の計3色を必要とする。
- 復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewer(緑白青)
- 追放するものドロマー/Dromar, the Banisher(白青黒)
- 粛清するものクローシス/Crosis, the Purger(青黒赤)
- 点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter(黒赤緑)
- 煽動するものリース/Rith, the Awakener(赤緑白)