ゴブリンの王/Goblin King
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他のゴブリンを強化する能力を持つロード系クリーチャー。第10版まで基本セット皆勤賞だった。
小型が多いゴブリンの強化役として、古くからゴブリンデッキで使用されてきた。特に基本でない土地が多い環境では、血染めの月/Blood Moonや月の大魔術師/Magus of the Moonとのコンボカードとしても活躍している。
ゴブリンデッキが環境を席捲したことは多々あるが、トーナメントで上位になったデッキにゴブリンの王が使用されたことはあまりない。強力なゴブリンデッキは、バーン要素が強かったり(→ゴブリン・バーン)、コンボ要素が強かったり(→ゴブヴァンテージ)、あるいは他にもっと強いカードが多かったり(→オンスロート・ブロック期)して、ゴブリンの王を入れる余地のないものが大半だったからである。また、第9版より前はクリーチャー・タイプにゴブリンを持たず、他の部族カードとの相性が悪かったことも一因だろう。
- サイドボード後の仕組まれた疫病/Engineered Plagueへの対策カードとしても優秀。
クリーチャー・タイプの変遷
初登場のリミテッド・エディションでは「Goblin King」と同名のクリーチャー・タイプを持っていた。その後、リバイズド収録時にロードに変更される。その時はゴブリンでなかったため、ゴブリンの王を含む部族カードの恩恵を得られなかった。
第9版収録時にようやくゴブリンのクリーチャー・タイプを獲得。これにより、複数出たときは王自身のパワー、タフネスも強化されるようになり、ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriverやゴブリンの戦長/Goblin Warchiefとの相性も良くなった。
そして、ロードの廃止の決定に伴い(詳しくはロードの項を参照)、第10版収録時にロードのクリーチャー・タイプを失い、ゴブリンのみとなった。
関連カード
特記しない限り赤のゴブリンで、すべてのゴブリンに+1/+1修整。
- ゴブリンの祭殿/Goblin Shrine - 基本・山にエンチャントするとゴブリン全体に+1/+0修整するオーラ。ただし戦場を離れる時に各ゴブリンに1点ダメージ。(ザ・ダーク)
- ゴブリンの将軍/Goblin General - これが攻撃に参加することで、自分のコントロールするゴブリン全体を強化する。こちらは登場時からゴブリンであった。(ポータル・セカンドエイジ)
- ドラルヌの十字軍/Dralnu's Crusade - 黒赤のエンチャント。さらにゴブリンを黒のゾンビにもする。(プレーンシフト)
- 狂い婆/Mad Auntie - 黒。強化が自分のコントロールするゴブリンだけになり、ゴブリン1体を再生するタップ能力を持つ。(ローウィン)
- ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain - 強化が自分のコントロールするゴブリンだけになり、山渡りではなく速攻を与える。(基本セット2010)
- ゴブリンの損壊名手/Goblin Trashmaster - 強化が自分のコントロールするゴブリンだけになり、ゴブリン1体を生け贄に捧げてアーティファクト1つを破壊する。(基本セット2019)
- ホブゴブリンの山賊の頭/Hobgoblin Bandit Lord - 強化が自分のコントロールするゴブリンだけになり、タップ能力で任意の対象へこのターンに戦場に出たゴブリン数分ダメージ。(フォーゴトン・レルム探訪)