炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chained
提供:MTG Wiki
イクサランでストーリーに初登場し、イクサランの相克でカード化された新たなプレインズウォーカー。忠誠度能力は、手札破壊+ライフロス、一時的なコントロール奪取を経る単体除去、墓地の枚数に等しいライフロス。
- +1能力
- 各対戦相手への手札破壊とライフロス。細かな差異はあるが小型の荒廃稲妻/Blightningともいえるハンド・アドバンテージに直結する能力。
- 手札の消費が激しいアグロに対しては有効打になりにくいが、手札を溜め込み時間を稼ぎたいコントロールデッキにとっては致命的となる。落とす手札がなくなっても継続的なクロックになるだけで役立つ。
- -3能力
- 反逆の行動/Act of Treason。3マナ以下のクリーチャーなら奪ってそのまま生け贄に捧げられる。鎖で捕縛して言うことを聞かせるが、弱いクリーチャーはそのまま死んでしまうイメージか。
- こちらはボード・アドバンテージに関わる能力。条件付きだが敵クリーチャーを減らしてアングラス自身を守ることができる。
- ブロッカーをどかして攻撃を通すこともできるし、システムクリーチャーを引きずり出して倒すこともできる。それなりに便利だが忠誠度の消費が激しいのが難点。
- -8能力
- 各対戦相手へのライフロス。それぞれの墓地にあるカードの枚数を参照する。
- 相手の状態に依存するため与えるダメージは不安定だが、+1能力によって墓地にカードが溜まるので、ある程度自己完結している。
- ゲームが長引くほど強力になるので、こちらもコントロールデッキに対する牽制となりうる。どちらかというと存在そのものがプレッシャーとして働くタイプの奥義。
黒赤というリスクを好む色の組み合わせにしては順当にアドバンテージを得られる能力を取り揃えており、特にコントロールデッキに対して高いパフォーマンスを発揮する1枚。初期忠誠度もやや高めで、火力で落とされにくい点も評価できる。
スタンダードではマルドゥ機体など黒赤を含むデッキのサイドボードに採用されている。ドミナリア参入後は、赤黒アグロのサイドボードに採用されることがある。ローテーション後は一時期姿を消したが、ラヴニカの献身追加で血の墓所/Blood Cryptを獲得して黒赤が組みやすくなり、黒赤を含むデッキにメインデッキからも姿を見せるようになった。メタゲームにおいて手札破壊が重視されるようになったことや、-3能力がハイドロイド混成体/Hydroid Krasisによく刺さってくれるのも再評価の理由である。また直接の理由ではないが、諜報等を駆使して積極的に墓地を肥やすデッキが増えたため奥義の破壊力が伸びやすくなったことも見逃せない。
リミテッドでは+1能力を連打するだけでもハンド差をつけることができ強力。終盤トップデッキした際に-3能力でファッティを奪ってフィニッシュすることもあり得る。小型クリーチャーが横に並んだ状況では強さを感じにくいのは弱点といえるが、黒か赤の絡むデッキならタッチしてでも採用する価値はあるだろう。
- 他の2色の色の組み合わせと比べて黒赤はプレインズウォーカー・カードが少なく、スタンダードで登場するのは狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad以来の約8年ぶりとなる。
- 2021年10月11日から11月7日までのストアチャレンジャーシリーズ用にプロモーション・カードが存在する[1]。
ルール
- +1能力
- 双頭巨人戦では、対戦相手チームは4点のライフを失い、そのチームの各プレイヤーはそれぞれカード1枚を捨てる。
- -3能力
- -8能力
- 双頭巨人戦では、対戦相手チームは両方の墓地にあるカードの枚数に等しい点数のライフを失う。
関連カード
- 炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chained
- ミノタウルスの海賊、アングラス/Angrath, Minotaur Pirate
- 混沌の船長、アングラス/Angrath, Captain of Chaos
ストーリー
詳細はアングラス/Angrathを参照。
脚注
- ↑ Year of the Ox Store Challenger Series 2021 Promos(Daily MTG 2021年3月17日)
- ↑ Rivals of Ixalan Release Notes/『イクサランの相克』リリースノート(Feature 2018年1月5日)