屍術師リム=ドゥール/Lim-Dul the Necromancer
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Lim-Dul the Necromancer / 屍術師リム=ドゥール (5)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
対戦相手1人がコントロールするクリーチャーが死亡するたび、あなたは(1)(黒)を支払ってもよい。そうした場合、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。それがクリーチャーである場合、それはその他のクリーチャー・タイプに加えてゾンビ(Zombie)である。
(1)(黒):ゾンビ1つを対象とし、それを再生する。
アイスエイジ・ブロックの敵役、シャンダラー/Shandalar支配を企む屍術師/Necromancerも時の裂け目/Riftより出現。
その能力は「The Great Necromancer(大屍術師)」を自称するに恥じないもの。黒の高いクリーチャー除去能力がそのまま戦力増加に繋がるのだから、クリーチャー主体のデッキではひとたまりもない。下手に動けばゾンビとなった自分の手駒に蹂躙されてしまうことだろう。「リム=ドゥール戦争」/Lim-Dul's Warを引き起こした能力は伊達ではない。
問題となるのはやはり7マナという重さ。ビートダウンが相手の場合、彼が登場する前に殴り倒されてしまいかねない。また、ゾンビ作成には少量とはいえマナが必要。そのため何らかの除去を使った上で更に能力分のマナを確保しておく必要がある。能力をあてにしすぎると手が進むのを遅らせてしまうおそれも。
いっそのこと、彼自身をリアニメイトしてしまうのが最善の手段かもしれない。墓場からの復活/Rise from the Graveが相性がよい。能力とかみ合い、自身を再生できるようになる。
ノンクリーチャーデッキが相手の場合、こちらが最初からゾンビを使っていないならば単なるバニラ扱いになるのも悩ましい所。少数のファッティをフィニッシャーに据えたデッキが相手の場合は「してやったり」というところだろうか。
- 実際の英語カード名は曲折アクセント記号付きの《Lim-Dûl the Necromancer》。
- 「それがクリーチャーである場合」のくだりは一見何の意味もないように見えるが、これは当時のルールでクリーチャー化していただけの非クリーチャー・カードをリアニメイトした場合、クリーチャーではないパーマネントにクリーチャー・タイプを与えてしまわないようにするため。2011年9月の総合ルール更新で現在のタイプに対応しないサブタイプはもてなくなったが、部族パーマネント・カードとの相互作用があるためそのまま残されている。
- ゾンビである事は第5種の継続的効果であり、コピー可能な値ではない。
- 従来のリアニメイトカードの効果に欠けていた、「死んだクリーチャーをアンデッドとして使役する」というフレイバーを、ゾンビのクリーチャー・タイプを付加する効果によってストレートに表現している。そういう意味ではゾンビ化/Zombifyよりもゾンビ化らしいカードである。
- 無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Mercilessとの悪の魔法使いタッグは実に面白い。相手の出すクリーチャーを片っ端から打ち落としつつ戦場にゾンビが溢れかえる素敵な空間を生み出すことができる。7マナのクリーチャーがずらりと並ぶ状況ができた時点で勝負は決しているだろうが。