クアンドリクス大学/Quandrix College

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クアンドリクス大学/Quandrix Collegeは、ストリクスヘイヴン/Strixhavenに属する五つの大学の一つ。緑青

目次

概要

数魔術/Numeromancyの大学。モットーは「数学こそ魔法/Math is magic」。

クアンドリクスの魔道士は創意工夫に富む自然数学者だ。彼らは幾何学模様、フラクタル対称性を研究することで、自然の基礎的な数学を操る力を振るう。彼らはフラクタルでできた生物を召喚したり、抽象的な理論を聳え立つ螺旋状の幾何学模様へと変えたりすることができる。クアンドリクスの魔道士は、増加、拡大、乗算が大好きだ。彼らは数を曲げることで、知識を広げたり、自分自身の大きさを四倍にしたりすることができる。その衣装や魔法は、彼らが理論と自然の重なりにどのように住んでいるかを示している――ローブの生地や呪文の性質は、反復する要素、巧みな対称性、驚くべき幾何学を思わせる。

二面性

クアンドリクスは相反する信念と魔法によって構成されている。魔道士は両方のの魔法を体現でき、その側面や呪文を組み合わせて独自のアイデンティティとすることができる。

クアンドリクスのの面は、数の可能性に命を与え、数学的可能性から物理的現実を作り出すことを中心とする。活術師/Vivifier、生命術師/Zoetimancer、数術師/Figuristは、生物学的生命に基づくフラクタル生物を召喚する。増幅師/Augmentorや比率のドルイド/Scale druidは、端的に言えば、物事を「大きくする」ことを楽しむ。名高いクアンドリクスのマナ学者/Mana scholarは、マナそのものの性質と可能性を調査し、力線、交錯/Snarl、呪文の使用などのアルケヴィオス/Arcavios全土におけるマナ現象について講義を行う。

クアンドリクスのの面は、理論、予想、可能性といった抽象的な領域を掘り下げる者たちを惹きつける。抽象術師/Abstractorや証拠操り/Proofspinnerは、空間の可能性を広げる野生的な魔法を呼び起こす。螺旋術師/Spiralmancerや相似学者/Fractalologistは、現実との関係が不確かな美しい幾何学模様や奇妙な錯視を作り出す。反復術師/Echognostや連鎖予見者/Sequence prophetは、夢中になるような無限に繰り返すパターンを研究し学ぶ。高次術師/Etamancer、現象学者/Phenomenologist、虚無理論家/Void theoristは、数を越え、現実そのものの基礎的性質を研究して捻り、世界についての本質的な真実を学び、作り変える。時にこれは「不可能」を作り出す。パラドックスから生まれた奇妙で超現実的な存在だ。

重要地点

トーラスの講堂/Torus Hall

クアンドリクスのキャンパスの本館。幾何学的な連続した通路の終点、いくつもの坂道を上った果てに、この聳え立つ建物がある。トーラスの講堂の内部構造は、時間の経過とともにゆっくりと変化し進化する三次元格子にマッピングされている。クアンドリクスの教授/Professorの中には、魔道生徒/Mage-studentはこの講堂内に長居しすぎないようにと言う者もいる。さもないとやがては、生徒が内部にいながらにして、講堂の幾何学構造が裏返しになってしまうからだ。

アリスモドローム/The Arithmodrome

クアンドリクスのキャンパスは、奇妙な振舞いを見せる水でできた動的な彫刻に満ちている。立方体の噴水、宙を流れるアーチ形の水路、固体のような水の塔などだ。水の構造物の一つには秘密がある――それはアリスモドロームと呼ばれる、謎めいた内部の広がりだ。外からは、アリスモドロームは一辺が十フィートの大きな水の立方体のように見える。中に入ると、そこは現実の法則が停止された、無限とも思える理論空間だ。魔道士はこの空間を使用して、理論的な数の可能性を探求する。

発達の庭園/The Cultivarium

目を見張るような、日差しが降り注ぐ庭園で、周期的な螺旋を描く植物とフラクタル化された動物が暮らしている。クアンドリクスの教授たちは、キャンパスのこの場所で成長の呪文を何度も教えてきた。数世紀を経て、この区域は内部で唱えられた如何なる成長の魔法をも強化するようになった。

マスコット

クアンドリクスの魔法は、自然の幾何学模様を抽象化して複製し、フラクタル/Fractalと呼ばれる人工生命体とすることができる。それは本質的に、生物の数式的な表現が命を得たものであるため、極小から巨大までサイズを数学的に変えられる。これによりフラクタルは、それを用いる魔道士にとって効果的な相棒となっている。遊び道具、ペット、助手、戦闘における仲間として。

キャラクター

ゲームでの特徴

。固有のクリーチャートークンは、緑青の0/0のフラクタルで、トークンを生成すると同時にいくつかの+1/+1カウンターを置く。

数学を研究するフレイバーから、「数字に関する効果」がテーマとなっている[1]倍にするもの、パワーの種類数を数えるもの、パワーがタフネスに等しいことを参照するものなど、その内容は様々。また、土地の数を参照するカードも多く、それに合わせて土地を戦場に出すカードも多いため、ランプの要素も濃いと言える。

登場

登場作品・登場記事

その他

  • Quandrixの名は、物理学用語のquantum(量子)と数学用語のmatrix(行列)を捻ったものか。
  • ラヴニカ/Ravnicaギルド/Guildが2理念の共通する部分に基づくのに対し、ストリクスヘイヴン/Strixhavenの大学は2色の理念の対立する部分に基づく。クアンドリクスは数学の大学であり、数学とは自然界に存在していて人はそれを見つけているだけなのか()、人が作り出したものなのか()について内部対立がある[2]
  • Mark Rosewaterによれば、クアンドリクスに当てはまる現実の大学の専攻科目は数学、物理学、工学、会計学、経済学、天文学、航空学である[3]

脚注

  1. In the Strixhaven, Part 2/『ストリクスヘイヴン』にて その2Making Magic 2021年4月5日 Mark Rosewater著)
  2. In the Strixhaven, Part 1/『ストリクスヘイヴン』にて その1(Making Magic 2021年3月29日 Mark Rosewater著)
  3. Hi mark, I really enjoyed your list of witherbloom...Blogatog 2021年3月29日)

参考

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