ヘリオッドの神罰/Heliod's Punishment
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エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
ヘリオッドの神罰は、労役(task)カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
エンチャントしているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。それは能力をすべて失い「(T):ヘリオッドの神罰から労役カウンターを1個取り除く。その後、それの上に労役カウンターが置かれていないなら、ヘリオッドの神罰を破壊する。」を持つ。
クリーチャーに攻撃もブロックも能力を発揮することも許さず労役をこなすことを強要するオーラ。
拘引/Arrest系オーラの一種で、2マナと軽い点、すべての能力を失わせる点が魅力。最終的に破壊されてしまうデメリットはあるものの、無力化する期間はかなり長く、ゲームを決定づけることも多いだろう。戦場に残してしまうため信心を減らすことはできないが、こちらも一時的に信心を稼げ、脱出持ちに対しては下手に墓地に送るより強力なこともある。
リミテッドでは軽い擬似除去であり、優秀なアンコモン。構築では対象が3マナクリーチャーまでだが同2マナのガラスの棺/Glass Casket、能力は消せない平和な心/Pacifism、範囲の広い払拭の光/Banishing Lightなどと競合するが、制限のなさと軽量さは優秀で、アグロでテンポを維持したまま脅威を束縛したり、コントロールが序盤を凌ぐのに有用。 基本的にはターン経過で墓地に行って無効になってしまうが、同環境の夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denは貼り直しで縛り続ける事も可能で相性が良い。
ルール
- クリーチャーが持つタップ能力の「ヘリオッドの神罰」とは、そのクリーチャーに能力を与えたヘリオッドの神罰を指す(CR:201.4a)。他のヘリオッドの神罰から労役カウンターを取り除くことはできない。
- 能力を失わせる効果と能力を持たせる効果は、種類別およびタイムスタンプのルールに従う。
- 例1:1体のクリーチャーに2枚以上のヘリオッドの神罰がつけられている場合、それは最後につけられたものによって与えられたタップ能力だけを持つ。
- 例2:死より選ばれしティマレット/Tymaret, Chosen from Deathにヘリオッドの神罰をつけた場合、他にP/T変更効果がなければそのタフネスは0となり、状況起因処理で墓地に置かれる。ヘリオッドの神罰の効果がまず第6種で処理されてティマレットの特性定義能力は失われ、その効果(第7a種)は処理されない。
- 例3:テーロス還魂記の神にヘリオッドの神罰をつけた後、神のコントローラーの信心が条件未満になった場合、エンチャント先として不正になりヘリオッドの神罰は墓地に置かれる。まず「信心がX未満であるかぎりクリーチャーではない」が第4種で処理され、その後ヘリオッドの神罰の効果(第6種)により神はこの能力も失うが、継続的効果は適用済みのため神はクリーチャーでなくなってしまう。
ストーリー
死の国/The Underworldの出口を目前にしたエルズペス/Elspethの前に立ち塞がる者があった。彼女を殺した張本人、ヘリオッド/Heliodだ。だがまさにそのとき、彼の槍クルソー/Khrusorは砕け散った――影槍/Shadowspearこそが本物のクルソーだというエルズペスの宣言を皆が信じたことで、真実が書き換えられたのだ。ヘリオッドが膝をつくと、エレボス/Erebosは笑い、宿敵ヘリオッドを巨岩の下に閉じ込めた(イラスト)[1][2]。
- 白のカードなので分かりにくいが、「ヘリオッドが与える神罰」ではなく「ヘリオッドが受ける神罰」である。
- モチーフはギリシャ神話に登場する、天空を支え続けるアトラース、あるいは岩を山頂まで押し上げる苦行を永遠に繰り返すシーシュポスだろう。前作テーロス・ブロックでも扱われたモチーフであり、アトラースは天を支える者/Bearer of the Heavensとして、シーシュポスはタイタンの力/Titan's Strengthとしてカード化されている。
脚注
- ↑ The Theros Beyond Death Story on Cards/『テーロス還魂記』ストーリーカード(Feature 2019年12月16日 Wizards of the Coast著)
- ↑ Theros Beyond Death Story Summary/『テーロス還魂記』物語概要(Feature 2020年1月10日 Wizards of the Coast著)