ボーラスの城塞/Bolas's Citadel
提供:MTG Wiki
黒のトリプルシンボルらしい、ライフを犠牲に各方面から多大なアドバンテージをもたらす強力な伝説のアーティファクト。
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena、闇の腹心/Dark Confidantといった黒のカード・アドバンテージ獲得方法を足したような能力でライブラリーの一番上をライフが尽きるか土地がだぶるまでプレイし続けることが可能。またそれを勝利に直結させるライフロス能力も強力。
スタンダードではリソース勝負に強いことから、これを1、2枚挿しするエスパー・ヒーロー、エスパー・コントロールが散見される。ライフ回復系のETB能力を持つケイヤの誓い/Oath of Kayaや聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Hauntなどを時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerで使い回すことができ、ライブラリートップに来てしまった土地は思考消去/Thought Erasureやドロー能力を持つプレインズウォーカーでどかせるため、既存のエスパー系デッキを無理に歪ませることなく投入できる。ゴルガリ・ミッドレンジでも稀に使われており、こちらはライフ回復を野茂み歩き/Wildgrowth Walker、ライブラリーの一番上の土地をどかす役割を各種探検クリーチャーが担っている。
実質、チャネル/Channelを内蔵した未来予知/Future Sightであり、師範の占い独楽/Sensei's Divining Topやネクロポーテンス/Necropotenceとの組み合わせは強力無比。それらのカードを使用することができる統率者戦では、初期ライフが40であることもあり凶悪さに拍車がかかっている。腹黒い夢/Insidious Dreamsで霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirなどと一緒に積み込む、覇者シャルム/Sharuum the Hegemonやドラゴン・エンジン、レイモス/Ramos, Dragon Engineを統率者に指定しTransmute Artifactのコストにするなど、サーチ手段に事欠かない点も大きい。
このカードの真骨頂は、Moxや修繕/Tinkerを使用可能なヴィンテージだろう。登場して早速逆説ストームに採用されていたが、本領を発揮し始めたのは天敵の大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorが制限カードに指定された後から。このカードで大量にパーマネントを展開した後は、ライフが少なくなっていても逆説的な結果/Paradoxical Outcomeでさらなるドローに繋げることもできる。6マナという重さも修繕により踏み倒すことが可能であり、1ターン目からいきなり大量のドローや展開がされることも珍しくない。
- 灯争大戦のドラフト・ウィークエンドで発売記念プロモとして新規イラストのプロモーション・カードが配布された[1]。
ルール
- 1番目の能力のルールについてはジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle#ルールを参照。
- 2番目の能力はライブラリーからプレイできること以外の制限は変更しない。ソーサリーはソーサリーを唱えられるときにしか唱えられないし、土地はそのターンまだ土地をプレイする権利が残っているときにしかプレイできない。
- 2番目の能力の「マナ・コストではなくライフで支払う」効果は、代替コストを定める効果である(CR:118.9)。
- 3つ目の能力で生け贄に捧げるパーマネントの1つとしてボーラスの城塞を生け贄に捧げてもよい。
関連カード
サイクル
灯争大戦の有色アーティファクトサイクル。いずれもレア。各色に1枚ずつ存在する。
- パルヘリオンⅡ/Parhelion II
- 静かな潜水艇/Silent Submersible
- ボーラスの城塞/Bolas's Citadel
- ミジウムの戦車/Mizzium Tank
- ビビアンのアーク弓/Vivien's Arkbow
参考
- ↑ War of the Sparke Promos and Packaging/『灯争大戦』の各種プロモとパッケージ(Card Preview 2019年4月1日 Chris Gleeson著)