恐怖/Terror
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古くから黒を代表する最も有名なクリーチャー除去。黒クリーチャーやアーティファクト・クリーチャーでなければ何でも2マナで再生すら許さず破壊できる。戦場に出すのに手間のかかるファッティを多く有する緑の天敵のようなカード。
黒のクリーチャーとアーティファクト・クリーチャーを破壊できない点がいかにも黒らしい。文字通り「恐怖」と言う精神攻撃なのだろうか。元から心を持たないアーティファクト・クリーチャーと、恐怖はむしろ糧にすらなり得る黒のクリーチャーには通用しない。
第7版で闇への追放/Dark Banishingと入れ替わる形で基本セット落ちしたが、ミラディンで復活し、その際初めてイラストが描き換えられた。しかし、復活した場所がアーティファクト中心のブロックという何ともやりづらい状況下になってしまい、結果的に「リミテッドでは粉砕/Shatterのほうが強い」などと言われるようになってしまった。その後、第10版で6年ぶりに新規イラストで基本セット復帰を果たした。しかし次の基本セット2010からは、よりシンプルにした破滅の刃/Doom Bladeに取って代わられている。
- ローウィンにて叫び大口/Shriekmawという、強力な亜種が登場した。しかしインスタントであることが重要で、速いデッキではテンポ・アドバンテージの損失の危険が少ないこちらが好まれることが多い。
- 第6版までのイラスト(Ron Spencer画)は、本来人物が左下に移った状態であったのだが、リミテッド・エディションのアート・ディレクターであるJesper Myrforsが、見栄えの良さのために時計回りに90度回したとされている。新作のMagic Player Rewardsのプロモでは、あの人物を別の角度から見ることができる。
- 屈辱/Mortifyはこの絵のオマージュである。
- 2000年3月のフライデー・ナイト・マジックの景品として、これのプロモーション・カードが配布された。フライデー・ナイト・マジックのプロモーション・カードとしては2番目である。
- ルール上は石の壁/Wall of Stoneや剣の壁/Wall of Swordsのような、アーティファクトでない無機物に唱えても破壊可能であるが、イメージ的にはなにか間違った感覚を得られる。第4版のルールブックには本当に「石の塊を恐怖で死なせるのは奇怪かもしれないが、石の壁に対して恐怖/Terrorをプレイしてもよい」という記述があった。
関連カード
主な亜種
アーティファクトでも黒でもないクリーチャーを破壊するカード。特記しない限り黒単色のインスタントで、再生させない。
- 饗宴か飢餓か/Feast or Famine - 2つのモードを持ち、一方が恐怖。4マナ。(アライアンス)
- ネクラタル/Nekrataal - 恐怖と同効果のCIP効果を内蔵した2/1先制攻撃持ちクリーチャー。ダブルシンボル4マナ。(ビジョンズ)
- 抹殺/Expunge - サイクリング(2)付き。3マナ。(ウルザズ・サーガ)
- 骨砕き/Bone Shredder - 恐怖と同効果(但し再生可能)のCIP効果を内蔵した1/1飛行持ちクリーチャー。3マナでエコーつき。(ウルザズ・レガシー)
- 叫び大口/Shriekmaw - 恐怖と同効果(但し再生可能)のCIP効果を内蔵した3/2畏怖持ちクリーチャー。5マナ。想起2マナ。(ローウィン)
- 強奪する悪魔/Reiver Demon - 手札から唱えた場合、すべてのクリーチャーに恐怖と同効果を与えるCIPつきクリーチャー。8マナ。(ミラディン)
黒のクリーチャー単体を破壊する呪文の元祖であるため、亜種は多く存在する。
- アーティファクト・クリーチャーを対象に取れる亜種は闇への追放/Dark Banishingを参照。
- アーティファクト・クリーチャーを対象に取れる亜種のうち、再生を許すものは破滅の刃/Doom Bladeを参照。
- 黒のクリーチャーを対象に取れるようになったが、再生を許すものとして喉首狙い/Go for the Throatがある。
- 対象の制限がなくなった亜種は殺害/Murderを参照。