巨大化/Giant Growth
提供:MTG Wiki
ブーンズの1つで、緑のこれは1ターン限りのクリーチャー強化。
最も基本的なコンバット・トリックの1つ。対戦相手への戦闘ダメージの上乗せに使えるだけでなく、パワーとタフネスに3点分の修整が入れば大概クリーチャーのサイズの差は埋まるため、クリーチャー同士の戦闘の勝敗を覆す力を有する。また火力に対する防御に使われる事も多く、その用途は幅広い。
クリーチャーに依存する性質上、ダメージでない除去が少なく、クリーチャー戦主体となるリミテッドでの活躍が目立つ。構築でも、ストンピィや感染デッキのような、サイズに特化したタイプのデッキを中心にしばしば採用される。
ブーンズにおいては弱い部類に入るが、もっともバランスが取れているカードだと思われる。これを基準に数え切れないほどの亜種が作られているが、未だそれらの亜種と上位互換・下位互換の関係を作らずにいることもバランスの良さの裏付けといえるだろう。あらゆる時代の様々なフォーマットで使用されており、数多くのプレイヤーに愛されている1枚である。
長らく基本セットの皆勤賞であり初心者にも親しまれるカードであったが、基本セット2012でついに落ち、剛力化/Titanic Growthと入れ替わった。その後ラヴニカへの回帰にて再録され、1年ぶりにスタンダード環境に戻ってくることとなった。基本セット2014では再び剛力化と入れ替わりで基本セット入りし、基本セット2015では逆に剛力化と入れ替わりに基本セット落ちしている。
関連カード
- 次元の混乱にて、赤の粗暴な力/Brute Forceとしてタイムシフト。
サイクル
ブーンズ。マジック黎明期の基本セットに収録されたサイクルであり、すべて1マナで3つ分の何かを発生させる。
- 治癒の軟膏/Healing Salve
- Ancestral Recall
- 暗黒の儀式/Dark Ritual
- 稲妻/Lightning Bolt
- 巨大化/Giant Growth
それぞれ各色の特徴をよく表しているが、そのカードパワーには大きなばらつきがある。
主な亜種
緑の強化インスタントは全てこれの亜種と言えるのだが、ここではコストや修整値が近いものを中心に挙げる。1マナで+2/+2や、2マナで+3/+3のものが多い。
修整値が特に明記されていないものは、+3/+3の修整を与える。
亜種の中でトランプルを同時に与えるものは捕食者の一撃/Predator's Strikeを参照。
亜種の中で呪禁を同時に与えるものはレインジャーの悪知恵/Ranger's Guileを参照。
- エルフの憤激/Elvish Fury - バイバック(4)付き。+2/+2修整。1マナ。(テンペスト)
- 激励/Invigorate - 対戦相手の3点回復の代替コストを持つピッチスペル。+4/+4修整。3マナ。(メルカディアン・マスクス)
- 力の印章/Seal of Strength - 巨大化のエンチャント版。1マナ。(ネメシス)
- 野生の力/Wild Might - リスティック版。(2)を支払われなければ+5/+5、支払われれば+1/+1修整。2マナ。(プロフェシー)
- 爆発的成長/Explosive Growth - +2/+2修整だが、キッカー(5)すると+5/+5修整になる。1マナ。(インベイジョン)
- 増進/Wax - +2/+2修整で、分割カードの片方。1マナ。(インベイジョン)
- ガイアの力/Gaea's Might - 版図版。基本土地タイプ1種類につき+1/+1修整。1マナ。(プレーンシフト)
- アラーラの力/Might of Alara - ガイアの力の同型再版。(コンフラックス)
- 筋力急伸/Muscle Burst - 単体では+3/+3修整だが、墓地の同名カードの数だけさらに+1/+1修整を与える。2マナ。(オデッセイ)
- 突然の力/Sudden Strength - キャントリップ付き。4マナ。(ジャッジメント)
- ワイアウッドの誇り/Wirewood Pride - 部族カード版。エルフ1体につき+1/+1修整。1マナ。(オンスロート)
- 木霊の力/Kodama's Might - 秘儀版。+2/+2修整。(緑)で連繋することができる。1マナ。(神河物語)
- かき集める勇気/Gather Courage - 召集付き。+2/+2修整。1マナ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 力の種/Seeds of Strength - +1/+1修整を3回与える緑白の多色呪文。2マナ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 寸法変更/Resize - 復活(1)(緑)付き。2マナ。(コールドスナップ)
- 古きクローサの力/Might of Old Krosa - インスタ=ソーサリー版。普段は+2/+2修整だが、自分のメイン・フェイズに唱えると+4/+4修整になる。1マナ。(時のらせん)
- 一握りの力/Fistful of Force - +2/+2修整。激突に勝つと、さらに+2/+2修整とトランプルを与える。2マナ。(ローウィン)
- 茨角/Briarhorn - 巨大化のCIP能力を持つ想起(1)(緑)付きクリーチャー。4マナ3/3。(ローウィン)
- 大地力/Earthbrawn - (1)(緑)の補強1付き。2マナ。(モーニングタイド)
- 樹皮殻の祝福/Barkshell Blessing - 共謀付き。+2/+2修整。緑と白の混成1マナ。(シャドウムーア)
- 圧倒する咆哮/Resounding Roar - サイクリング(5)(赤)(緑)(白)付き。サイクリング誘発型能力で+6/+6修整。2マナ。(アラーラの断片)
- 印章の祝福/Sigil Blessing - 他のクリーチャーも+1/+1修整を与える緑白の多色呪文。2マナ。(アラーラの断片)
- 原初の怒声/Primal Bellow - コントロールする森1つにつき+1/+1修整。1マナ。(ゼンディカー)
- 地うねり/Groundswell - 通常時+2/+2、上陸していると+4/+4修整。1マナ。(ワールドウェイク)
- 大群の力/Might of the Masses - コントロールするクリーチャー1体につき+1/+1修整。1マナ。(エルドラージ覚醒)
- 餌食の復讐/Prey's Vengeance - +2/+2修整。反復付き。1マナ。(エルドラージ覚醒)
- ミラディンの血気/Mirran Mettle - 通常時+2/+2、金属術を達成していると+4/+4修整。1マナ。(ミラディン包囲戦)
- 変異原性の成長/Mutagenic Growth - +2/+2修整。1マナ(ファイレクシア・マナなのでライフ2点支払うことでも唱えられる)。(新たなるファイレクシア)
- 剛力化/Titanic Growth - +4/+4修整。2マナ。(基本セット2012)
- 連携攻撃/Joint Assault - +2/+2修整。結魂で組になっているクリーチャーにも修整を与える。1マナ。(アヴァシンの帰還)
- 蛮族の血気/Savage Surge - +2/+2修整に加え、アンタップする。2マナ。(ラヴニカへの回帰)
- シミックの魔除け/Simic Charm - +3/+3修整を与えるモードがある。青緑の魔除け。(ギルド門侵犯)
- ハイドラの血/Aspect of Hydra - 緑への信心の数だけ+1/+1修整。1マナ。(神々の軍勢)
- 強大化/Become Immense - +6/+6修整。探査付きで(5)(緑)。(タルキール覇王譚)
- 高峰の注入/Highspire Infusion - エネルギー・カウンターが2つ付いてくる。2マナ。(霊気紛争)
その他
- 2000年8月のフライデー・ナイト・マジックで、プロモーション・カードになった。
- 何種類かあるイラストは、どれも「巨大化」している様子を的確に表現している。
- 特に第5版・第6版・第8版のDiTerlizziによるイラストがとても可愛く人気がある。
- 第10版のイラストで巨大化しているのは、スタックルールの解説でお馴染みの相棒、灰色熊/Grizzly Bearsである。
参考
- カード個別評価:ラヴニカへの回帰 - コモン
- カード個別評価:アイスエイジ - コモン
- カード個別評価:基本セット2014 - コモン
- カード個別評価:基本セット2011 - コモン
- カード個別評価:基本セット2010 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン
- カード個別評価:第8版 - コモン
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン
- カード個別評価:第4版 - コモン
- カード個別評価:リバイズド・エディション - コモン
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 4 - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 3 - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 2 - コモン2